フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

2021年と2010年のマー君 【投手ウォッチング】日ハムvs楽天

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スタです。4月17日のマー君(楽天 田中将大)復帰戦を観戦しました。計り知れぬ重圧の中、故障明けの不安を押し殺しながらのピッチング。10年前に同じ東京ドームで見た若き日の彼を思い出しながら振り返ります。(自撮影動画は個別投球写真を合成したものです)

 

 

【2021年のマー君】

■試合概要

・この日は3人観戦。久しぶりのお仲間観戦楽しかった!お付き合いいただき感謝感謝!

・ 少ない人数ではあったけれど、まだお客さんが入れていたので良かったな。

baseball.yahoo.co.jp

■本調子でない投球

8年ぶりに日本の野球に合わせて足を傷めていたマー君。サタデーローテを見込んでのチケット予約後にケガ報道があって落胆しましたが、その後の報道の様子で、復帰するならまず間違いなくこの試合だろうと思っていました。気温がケガに響きにくい、雨天中止が無いので予定を遂行できる、楽天もよく東京ドーム主催するので関係者やファンも招きやすい、万一マー君が不調でも今のハムならほら・・・(^◇^;)、などなどメリットがいっぱいですもんね。

マウンドに立ったマー君は、素人3人が見ても躍動感が無い状態です。ぐいっと地面を蹴り込んだり踏み込んだりの力強さが無いので、上半身の動きや腕の振りのバランスを取るのに苦心しているようでした。観客席にもじわじわ広がる心配ムード。

いやあ、ちょっとお。やっぱりまだ早過ぎたんじゃないの? 無理してんじゃないの?

みんな膝の上で手を握りしめ、ハラハラしながら見守っております。そりゃもう無理からぬことです。楽天ファンだけではなくハムファンだって、負けるのはいやだけど、やっぱマー君無双は見たいです!という複雑な願望を抱いているわけで。

■見せたプライドと巧みさ

探りさぐりのピッチングをしながら、結局、絶不調の中田(東京ドームは好き)と非力な石井(今年はちょっぴりパワー進化中)にホームランを打たれるわけですが、そんな中でもさすがな姿を見せてくれた、とスタは感じました。

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本人も不安を抱えているのは伝わってきます。思うようにコンディションが調わず、周囲の期待に添いきれない苛立ちも顔に出ます。でも、そういったマイナス点はほんの一過性のものに過ぎない、後々尾を引くものではない、本人の技術や価値に何の影響も与えない、というオーラを引き寄せようとする気概に満ちていました。

ものすごく久しぶりの日本のマウンドなのに、いつもの場所のように振る舞う。ケガ明けで本調子ではないけど、当初の予定(5回)をきっちり全うする。一番打たれたくない相手に打たれる失投をしても、悲愴な素振りは見せない。自分に怒った表情をしても(マウンドで表情豊かなのはマー君の魅力)、すぐに冷静さを取り戻す。

 

www.youtube.com

日本で投げていた時から、マー君の情緒の安定とセルフコントロール力は際立っていましたが、経験を積んだ月日で、さらに磨きがかかったようです。

やっぱ、強いわマーは。

余韻に浸りながら、スタは10年前を思い出していました。

 

【2011年のマー君】

■試合概要

日本でマー君を見た最後の試合は、東京ドームでのダルビッシュとの投げ合いです。超満員でした。ついこの間のような気がしたけど、当時はまだ公式動画とかもなかったのですねえ。
ありがたいことに、楽天公式サイトでは過去試合の1球速報が無料で見られます(他球団だとスコア以上の内容は有料が多い)。この埋込みでは楽天が先に出ていますが、ハム主催です。

www.rakuteneagles.jp

また、個人の方(happyluckybooさん)で自撮影ムービーを作ってくださっている方がいらっしゃいました。きちんとしたもので素晴らしいので、引用させていただきます。公式動画などが無い時代に、プライベートで残そうと頑張ってくださった映像は、テレビ画像流用など権利の問題があるにしても、本当に貴重でありがたいです。

www.youtube.com

 

ダルビッシュが2回に1点先行されましたが、4回にマー君が稲葉のホームラン(稲葉も東京ドーム好き)などで3点取られ、そのまま敗戦となりました。ダルビッシュが絶好調で、2回以降は無安打で全く危なげ無し。マー君も4回だけだったのですが、その失点の時点で勝敗が決まった感がありましたね。先日の由伸・則本ほどの投手戦という感じでもなく、開始前の熱気とは裏腹に、めちゃ淡白な試合だった覚えがあります。

■我慢強さは若い時から

この時のマー君は、やっと安定してきたところ。初年度はメキメキ体格が良くなり、前半と後半じゃ背中の広さや首の太さが違っていましたが、でもまだまだ体つきも若者という感じですね。打たれたのは1イニングだけでしたが、やっぱり、打者を寄せ付けないダルビッシュに必死に付いていく、という雰囲気でした。

それでも、その付いていく中で二度とは崩れなかったの粘り強さに、マー君の精神力があらわれています。味方はもうダメそうだな・・・という形勢だけど、心乱さずに信じて投げ続ける。我慢できる力が、勝ち運を引き寄せるのでしょうね。

 

【感想】

2011年はピチピチしてきっぷの良い投げっぷり。勢いがありますよね。でも、投げ終わったあとの動作とか少しチャカチャカした感じもあります。帰ってきたマー君は、投げるモーションもゆったりしていて、リリースの瞬間まで打者を見極めてる感じがしますね。投げ終わった後もボールの行方から目を切らない。後ろからのカメラだと、どっしり感が桁違いな感じがします。スタンドからは不安定に見えましたが、不十分な状態なのに、ボールはちゃんと威力がありますね。

復帰初登板はお試しな感じはありましたけど、マー君が積み重ね、磨き上げてきた経験と技術と精神力が十分伺えた試合でした。その後の登板ではしっかり勝ち星ゲットしています。負担は大きいと思うけれど、このまま体調を維持して、ファンを楽しませてもらいたいです。

頑張れ、マー君❣️