フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【写真で感じる】9回裏のTー岡田と安達、ヒットの予兆【CSf.s.第3戦】

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野球観戦時のカメラ、最近もっぱら動画ですが、先日のCS第3戦は久々に写真にしました。写真下手くそなんですよね〜。 普通に撮ってもろくな写真にならない。

 

なので、遊び撮りをします。
#連写なしでミートの瞬間撮る遊び っていう縛りをつけます。
(ツイッターにもこのハッシュタグで写真アップしました)

 

いい場面やいい打者が来て、打ちそうなカウントになったらカメラを構える。
ファインダーの中の打者だけ見てる。
投球に反応して肩とかがぴくっ!となったら、シャッターを押す。
バットの振り出しを予想して「当たれ!」と思いながら押す。

 

押すタイミングは勘なので、早過ぎたらボールが遠いし、遅いとミートの後になる。
まあ本当にバットにボールが当たる瞬間なんて、ほぼ撮れません。
だけど、「あとちょっとだったあ」なんて、だんだん意地になってきます。
パシャパシャしまくり。フィルムならもったいないけど、今は消去すればいい(笑)。

 

これで遊んでいると、色々気づきもあります。
例えば、オリックスの正尚(吉田)とか宗とかは、ぴくっとしたと思ってから他の選手と同じタイミングでシャッター押すと、たいてい早過ぎる。
まだ全然ボールが来てない写真になっちゃう。
彼らはボールに対する反応が、人一倍速いんだと思います。


👇振り出すのかなり早い宗(シャッター早すぎ編)

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👇ぴくっとしてもめっちゃしっかり見てる正尚(シャッター早過ぎ写真)

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正尚は最初の反応は速くとも、そこからはしっかりボールを見極めます。
ギリギリ見極めてバンッ!て打つ。撮るのむつかしいです〜💦。
宗の方はまだ、待ちきれなくて振り出しちゃう時がある。変化球に泳いだりしがち。
でも、速い反応で待ち受けてるから、タイミングが合えば思い切り叩ける。
6回のホームランはそういう感じでした。

👇外の落ちる球に泳いだ宗(シャッター遅くしたら今度は当たった後だった編)

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と、まあ、こんな感じでぼっち観戦を楽しみます。飽きないんですよ、これが。
この日一番面白かったのは、Tー岡田のバッティング。
2打席連続空振り三振後、中継ぎ投手に変わってから2打席連続ヒット。
スタが写真を撮ったのは、2打席目最後の空振りと3打席目のヒット。

 

9回の打席では、ロッテ守護神・益田の決め球、シンカーを見事に拾いました。
シンカー打ち名人(野球番組『球辞苑』で紹介された)らしい技あり打。
しかし、益田の球も決して甘くはなかったのです。
ちゃんと、外角低めに落ちていました。

 

これを仕留めたTが凄かったわけですが、写真を追うとあったんですね〜、予兆が。
しかも、3打席目のヒットより前、2打席目の空振りからあった。

 

まずは2打席目(4回裏)から見てくださいね。

 

ファウル連続して、最後にフォークを落とされますが、ファウルから載せちゃう。
ファウルでもバットの向きがかっこいいし。
スイングがいつも同じでかっこいいとか、西武のおかわり君(中村剛也)と同じ。
さすが美しいホームラン東西の雄。


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スタンドからは「あ〜あ、、、」って溜め息が漏れたこの三振。
次が勝負球と思ってシャッターを押したスタも、崩されたなーって思いました。
バットとボールが離れてたり、力が抜けちゃってるような絵になってるだろうな。
2打席連続空振り三振とか、今日のTさんはイマイチなのかなあ、、、。

 

ところが撮れた写真を見てみたら、全然そんなことなかった。
むしろ、それまでで一番バットとボールが近いんですよ。
グダグダ打席と思っていたスタの頭に、疑念がむくむく湧いてくる。


「あれ? これってもしかしたら、めちゃ惜しかったんじゃないの?」

「Tのバットの軌道、ちゃんとボールのコースに入ってんじゃないの?」

「足踏ん張れてるし、手届いてるし、、、」

「少しボールが高かったらジャストミート、ぐらいの勢いだったんじゃ、、、?」

「よーするに、今日のTは、実はボールが見えてるってことではあるまいか?」

 

岩下のフォークの落ち方が凄すぎってことなんだ。
打てそうな高さから、バットと出合う位置ではバウンドするほど落ちていく。
そんな変化球に紙一重のスイングをしているんだから、Tも調子悪くないんだな。
そう思って次の打席(7回裏)も狙ったら、ヒットのスイング撮れました。

 

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ちょっとシャッター押すの早かった。
ここから思い切り巻き込んで引っ張ります。
ボールの後の2球目の甘いストレート。
お悩みモードの時なら見逃しちゃったかもしれない。やっぱり、好調でした。

 

空三でもいい反応していたTは、こうして、9回の外低変化球もとらえるのでした。
この打席からバット変えてますね。マリンの逆転3ランもこのバット。
このバットのクマTさん、置いちゃおう。福耳がチャームポイント。

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先頭打者のTが益田の決め球を捉えたら、次打者は安達。
1球目のバントがファウルになります。
ここでまたまた「ん?」と湧いてくる疑念。

「なーーーんか、怪しい」

 

結構バント失敗してるんですよ、オリ。安達もやります。
それにしても、今のファウルは淡白過ぎんか?
この前、2ランスクイズ決めたばかりなのに。

 

1球目のファウルは失敗じゃなくて様子見だった!に1票入れたい。
だって、その方がロマンチック。
そう考えた方が、妄想が渦を巻いてワクワクできる。

 

オリはロッテ相手のバント、ファースト猛ダッシュでのゲッツーやられてますからね。
結構根に持ってたんじゃないかなー、中嶋監督。逆手にとってやるよん、って。
それに、1アウトあげて2塁にしても、頓宮(後半打ててない)、紅林(CS打ててない)という並びで迎え入れるのも意外にキビしそうでもありました。

 

で、1球目、投げてくるコースとファースト、サードの動きの確認。
そして、ショートの動きを見たんじゃないかなー。

バントしにくいようインハイに投げてくるのを強攻するなら引っ張りになるわけで。
安達が引っ張った時に一番の邪魔はショートのエチェ(エチェバリア)で。
エチェにファインプレーされて2塁でアウトが一番怖い。
1球目、エチェが三遊間追いつけない位置にいるかを確認したんじゃないかなー。

9回はゆっくり見ようと思って一度しまったカメラを、慌てて取り出します。
打席に入った安達の背中、頭が妄想で一杯の目には、何か企んでるとしか映らない。

「ヒッティングだわー、絶対!」


ちょっと遅れたけど何とか撮ったのがこちら。

 

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いいんです。真相は1球目バント失敗したから変更した、ってことでも。
妄想のおかげで記念になる写真撮れました。

 

しかし、さすがに妄想もここまで。ドキドキしてカメラどこじゃありません。
脳内は「小田っちバントきつそう、、、がんば、、、」でした。
そして、あの結果。

 

安達は最初の構えがヒッティング、小田はバントの構えから、という対象も味があったし、あくまでブルドッグ(バント守備)のロッテと、あくまでやり返しにかかった中島監督の意地も、全部面白かった。

 

スイープで終わっちゃったけどストーリーのあるCSファイナルでした。
写真に撮ったことでなおさら印象が強くなりましたね。
いかがでしょう、写真下手でもできるこんな遊び方。
妄想癖とセットにすれば、ぼっち観戦充実間違いなし!ですよ。