フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

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【振返り】ぐっちの帰還 (ヤクルト・坂口智隆) 【日本シリーズ第2戦】

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2021年日本シリーズ第2戦、オリックスvsヤクルト。
ヤクルトのスタメンに、ぐっち、坂口智隆の名前がありました。
残り主催試合は神戸で、今年最終の京セラドーム。
ヤクルト高津監督の計らいです。

 

最後の近鉄戦士。合併後にオリックスで10年。大ケガの影響でヤクルト移籍。
オリファンに心の底から愛されていたぐっちは、日本一決定戦という大舞台で、最終最大のライバルの一員として、大阪に帰還しました。
最下位から優勝した似たもの同士対決、という巡り合わせの因縁の深さを感じます。

 

オリ時代のぐっちは、真剣な時の独特な凄みの風貌とめちゃめちゃ陽気でひょうきんな笑顔のギャップ、いつもシャープな全力プレー。一度見ると忘れられない選手。
夏休み企画の麦わら帽子のポスター好きだったな。

 

スタはいつも、表情豊かなぐっちは俳優になってもいけるだろ?って思ってました。
プロ野球選手から東映悪役の大御所となった八名信夫さん(青汁の人)みたいな。
ニヒルな刑事だって、いつもニヤニヤしてるサイコパスな殺し屋だって似合う。
アクション物に限らず、ホームドラマだって似合うよなあ、って。

 

でも、ぐっちはずっとプロ野球選手のままでした。
もう外野手は無理じゃないかと思うようなケガからもスランプからも、彼は立ち直ってきて、近鉄選手の中でも一番息の長い選手で通してきました。
しぶとい、って言葉が一番似合う。本当にしぶとい。

 

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昨日のスタメン出場で、たくさん心温まる報告がありました。
スマートなスタイルも風貌も全然変わらないから、ちょっと錯覚してしまう。
ツイッターの温かい報告、今回は一般の方のも含めご紹介しておきたく思います。


そうなのだ。
ぐっちは、しみじみさせやがっただけでなく、ヒットも打ちやがりました。
6回、西浦の初ヒットの後に、畳みかける連続ヒット。
5回までパーフェクトだった宮城の、20歳の心をぐらつかせたに違いないヒット。

「まだまだ生き残ってみせるぜ」


やってくれるなあ。
与えられたチャンスを大阪ファンへの挨拶だけに終わらせない。
代打ではないスタメン起用が、決して高津監督の温情だけではないことを、スワローズサイドにも猛然とアピールしてみせたぐっち。
全くもって、しぶといヤツだ。

 

ケガという災難に見舞われても、周りの評価が下がっても、環境が変わっても、その度這い上がってみせてきた1人のプロ選手にちゃんと見せ場を用意する。
野球の神様の配慮に感嘆した日本シリーズ第2戦。
今日からの試合、何が待っていますかね。
心臓がもたん。