フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

振返り】ロッテ加藤匠効果、楽天銀仁朗観察力、ソフトバンク3回コールド【クソ試合堪能の極意】

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昨日は一昨日負けた方が全て完勝したパ・リーグ。いよいよ、やられたらやり返す抗争モードの様相です。ちょっとだけ振返りましょう。

オリックス(先発山崎颯一郎)vs ロッテ(先発二木康太) 1対4 

両先発が相譲らぬ好投でしたが、一昨日と逆に、オリの中継ぎが8回に痛恨の失点でロッテが勝利。中日から移籍のキャッチャー加藤匠馬が、ロッテのオリックス苦手歴史を知らない感じが良かったような気がします。一昨日の敬遠策もあってか、杉本の天敵モードも鎮火した雰囲気がありました。マーティンがチーム通算8000号本塁打、益田の150セーブという記録のおまけ付き。一昨日は判定に苦しむ宮城にエールのようなサムアップと笑顔、翌日は決勝ホームランのマーティン。もう男前すぎて眩しい。クラクラする。

オリックスは、8回表に急に強くなった雨でレフト来田が平凡なフライをよもやの落球。そこから四球、マーティン3ランで決着。打たれた吉田凌のベンチでの涙は、2軍からやっと上がってきて好投できていたのに、ピンチも続投という信頼に応えられなかったとか、2軍でずっと一緒だった18歳の後輩のミスをカバーできなかったとか、すごく色々な思いが去来したのだろうなあと思いました。

ロッテも記録達成モードで勢い一段落、オリックスのロッテ専強化モードも一段落、土俵の中央で組み直して迎える今日の試合。勝敗の行方、興味深いです。


日本ハム(先発上沢直之)vs 楽天(先発瀧中瞭太) 0対8

日本ハムエースの上沢が先に失点して、楽天に流れが行きました。上沢は春先不調だったのを、なんとか立て直してここまできていましたが、前回130球超えの力投をしていた影響が出たように見えます。チーム状況を考えれば頑張らないとと思うのでしょうが、ケガなどすると元も子もないので、あまり無理しないでほしい気もします。

楽天先発の瀧中は、去年から頑張っていましたが、ここまではほとんど2失点以上だったりもして、やってはいるけどちょっと物足りない投球が続いていました。投げるテンポも今ひとつ、もたもた〜ってなる。それが昨日は別人のようでした。キャッチャーの銀ちゃん(炭谷銀仁朗)が強気で引っ張ってくれた、とのインタビュー記事がありました。銀ちゃんは一昨日も先発マスク。6回までしか受けなかったけれど、その間に日本ハムの若手打者の特徴などを十分観察して読み切っていたのでしょう。それを瀧中の自信に結びつけられるところが、さすがベテランて感じ。打線も前日沈黙した島内を筆頭に鬱憤ばらししまくりでした。

今日はバーへイゲンと則本が先発。則本の対ハム防御率を考えると楽天有利。銀ちゃんに翻弄されたジェームス(野村祐希)等日本ハム若手打者の対応が見もの。復調のコンちゃん(近藤健介)と負けん気の強い佐藤龍世が頑張ると面白くなるかな。


西武(先発ニール)vs ソフトバンク(先発千賀滉大) 0対9

ニールがほとんど打ち取れない状態で3回で9失点。相手が完全復調した千賀ですから、ここでもうコールドゲームの様相に。その後はただただ淡々と、0が並んでいくイニング消化モードが続いておりましたね。あんまり極端なので、参考にならないというか、取り上げる要素もなくて困ってしまう試合。今日はもう少し接戦してね〜。


と、いうことで、「どーしょーもないクソ試合に当たった時に無理くり堪能する方法」を考えてみましょう!

 

あるんですよね、勝っている方でさえ見ているのが辛くなってくる試合って。一方的試合だって、毎回得点とかのバカ試合などはまだ間がもてるからいい。大変なのは昨日のメットライフみたいなクソ試合でございますよ。もうね、ソフトバンクファンでももう、きつかったと思う。連打の最中から段々練習を見ている気分になって喜ぶのも面倒になり、4回以降は長〜く感じたんじゃないですかねー。ましてや西武ファンをや。


でも、ここで頭と興味の視点を切り替えると、クソ試合も滅多に見られぬ希少な試合に変貌します。まずは勝負の結果はすっかり忘れてしまいましょう。ここ重要。

■球場でクソ試合に出くわしたあなたは幸運です。興味を逸らす先が山ほどあります。

試合の行方を気にせず、球場グルメをゆっくりと選べますし、じっくり味わえます。

通常の試合ならイライラする選手の気の抜けたプレーも、コントに見えて楽しめます。

選手の守備位置やボールボーイ君など、普段はよく見ない所をじっくり観察できます。

飽きてしまった子供をあやす親御さんのテクニック等、ファンの様子も観察できます。

■お家観戦のあなたにだって、クソ試合を堪能する特権はもちろんあります。

他の試合が盛り上がっていたら、なんの躊躇もなくそちらにチャンネルを回せます。

実況アナや解説者がどうやって退屈させずに間をもたせるのか、プロの技を学べます。

アップになる選手の表情からだんだん覇気が失せていくのをじっくり観察できます。

時々映るベンチの中であくびを噛み殺してるヤツはいないか、目を凝らして探せます。

選手たちが気が抜けそうになるのを防ぐためにする、常と違う仕草を観察できます。

 

などなどなど。視点を変えればクソ試合も面白場面の宝庫になることもある。勝負にだけこだわることのない、大人な観戦力を身につけたファンになりたいと思うスタです。