後半戦が開幕しました。まだまだ先のことは読めないパ・リーグですが、なかなか象徴的な部分もあった昨日の試合の感想(軽く)です。
完勝・完敗くっきり
3試合とも完勝・完敗にくっきり別れる試合でした。この形勢は尾を引きそうだ、と感じるくらいくっきりしてました。勝ったチームは、五輪休みの間に調整できたのだなあという所がよく見えてました。負けたチームは、前半戦終盤の問題点が続いたままの印象でした。当ブログで、初めての順位予想を以前に書きましたが、かなり大幅に外れそうだと感じてます。大型連勝からの大逆転、とかは無さそうかなって思ってしまった。
とはいえ、そんなにすんなり事が運ばないのがパ・リーグです。今だって、上位はすごい混戦なんだし。優勝争い、CS争いは最終戦近くまでもつれる方が多いのだし、1試合で兆しを見た気になってはいけないな。さて、今日はどうなるでしょうね。
18歳来田の堂々たる見逃し三振
オリックスのスタメンに、高卒ルーキー18歳の来田(きた)君が名を連ねました。前半戦の終盤に初出場、初打席初球ホームランの離れ技をやってのけた選手です。高校時代から有名だったけれど、コロナで甲子園が中止になって全国区になり損ねたそう。解説者の誰もがベタ褒めする逸材。高卒1年目とは思えぬ体格と技術の完成度。今年のルーキーたちは皆凄いけど、オリにもいましたね。顔立ちも可愛いいし、オリ姫さん達のみならず、ファンの心を掴めそう。
昨日は、その18歳離れしたスイングをパテレがクローズアップしてました。体幹どっしりのフルスイング。確かに吉田正尚によく似てる。
さらに、「これは、ただものでは無い」とスタが舌を巻いたのは、彼の見逃し三振です。4回表の先頭打者の時の。もし試合の見逃し配信など見られる方は、ぜひ見てみてください。インコースギリギリの素晴らしい球を見逃した時です。まあその態度の堂々たること。驚き顔もせず、しまったという素振りもなく、悔しがりもせず、顔を上げて胸を張り、くるりと踵を返すと次の打者(伏見)に情報をひと言伝えてベンチに戻りました。どこのベテランじゃ。全くもって、初々しさのカケラも無い見逃し三振でした。
後半戦もその先の未来も、楽しみでしかない選手。本当に、ここ1、2年の若い選手(特に10代)はレベルが数段アップしてますね。
得手・不得手
西武は楽天にノーノー寸前の敗戦でした。貧打が目立ったわけですが、それより不思議なのは、西武って、いつも小深田、鈴木大地、茂木、辰己に打たれてません?記録を見てみたら、やっぱりこの4選手の対戦チーム別打率、西武戦が突出してるんですよ。満遍なく打つ選手ならわかるんですけどね。小深田なんて、他4チームはかなり低めなのに西武戦だけ3割超えてた。特定の投手だけ打たれてるって感じじゃないですよね。元西武の選手が多いから情報が伝わる、ということも無くはないでしょうが、それがいつまでも続くものなのでしょうかね。盗塁阻止の連携であれだけの対策力を見せてる西武なので、色々考えているでしょうに。
今年のロッテとオリックスもそうですよね。ラオウが極端に打ってるのは周知の事実。ロッテは、オリックス苦手はまあ最近の現象ですが、西武苦手は長い模様。ソフトバンクは、今年は不調だけどロッテ苦手を克服した感じはありますね。
こういうチーム丸ごとの相性って面白いですよね。投手ローテの当て方なども原因はあるかもしれない。こと細かに分析したら色々数値などで出るのでしょう。でも、あまり機械的に解明したら、味わいがなくなる気もします。分析は現場に任せ、ファンは結果に一喜一憂してるのが一番ですね。