フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

上林の眼光 〜帰ってきた迷子の子犬がすっかりワイルドになっていた〜 

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スタです。ソフトバンクvs楽天の首位争いは1勝1敗1分の五分でした。負け越したくない試合で先に5点も先行されてしまったソフトバンクを救ったのが、上林というのが素敵でした。

1点差の9回裏の得点チャンスで、打順が回ってきた時、2アウトだけどなんだか打ちそうな気配がありましたよね。目つきがね。迷いがなくて、松井だけをじっと見据えていて、速い球だろうが落とされようが、絶対捉えそうな目をしてました。ファーム焼けした赤銅色の顔に、狙った獲物は逃さん!という鋭い目。

狼みたいにワイルドじゃん!とスタは思いました。そしてあのクールなバッティングですよ。カッコよかったなあ。

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ブレイクした年の活躍が凄まじく、すぐギータと同じレベルの選手になるだろうと思わせたのに、なぜか2年にも渡る長い長いスランプ沼にはまり込んでしまったバヤシ。

去年あたりは、打っても何かしっくりこないのか、表情が晴れ渡ることがない。打てないと、ほんとに俯いて悲しそうで、まるで雨に打たれる迷子の子犬。才能が輝く姿が眩しかっただけに、その打ちひしがれた姿には、他チームのファンさえ胸を痛めてしまうほど。

今年の練習試合の頃には猛打爆発して、すわ復活か!と思いきや、癖になってしまったかのような急ブレーキがオープン戦ではかかり、よもやの開幕2軍スタート。中途半端なベンチより、当たり前にレギュラーに据わる状態であるべき選手だから、という首脳陣の期待を込めた判断とはいえ、「ああ、今年もか?」とファンは落胆せざるを得なかった。

でも、きっと本人は悔しさはあっても、落ち込んではいなかったのですね。数字だけ見れば、2軍で.270弱。この約1ヶ月、打ちまくったっていう感じでは無いんです。でもきっと、もうズルズル下がるようなことはない、と首脳陣が判断する何かを、上林が体得したのでしょう。

迷子の子犬が長い放浪の旅から帰ってきただけでも感激なのに、すっかりたくましくなっていた。ソフトバンクベンチも、ファンも、ほんとに感無量だったのが伝わります。もう二度と迷子にならず、才能を存分に発揮して欲しいバヤシです。

 

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