久しぶりに首位の入れ替わりがあったパ・リーグ。混パなんていうレトロな言葉を使っちゃいますが、今週のカードがいよいよ面白くなってきました。まだまだ本当の山はこれからですけど、最初の急坂が始まった感じですね。
いきなりオリックスcsロッテの首位争いがあります。吉田正尚のケガ離脱ショック連鎖に見えるオリックスが、地元に戻って今期３勝０敗とゲンの良いほっともっとで、勢いに乗るロッテと対戦。どうみてもチームの状況はピンチですが、中嶋監督がここで明確に選手休ませモードを選択しているのも興味深い。ここまではカバーし合って首位キープしてきたチームですが、我慢強く行ければ本物です。
今日のポイントはやっぱり、独り立ちした宮城君でしょうか。これまでは無双山本由伸の次の日ということで、翌日に全然違うタイプの宮城では相手打者の調子が狂ってしまう効果もあったと思うのですよね。さらに打線や中継ぎ投手の状態が苦しいのがわかっているし、今回のプレッシャーは今までの比ではないでしょう。真価が問われる緊張の登板ですね。ロッテ戦の防御率が悪いのですが、５月の４失点のせいだと思うので、ここはあまり関係なさそう。
ロッテは外国人選手が常に得点源ですが、絶好調安田君とコンスタントな荻野がどう絡むかが大事そう。奨吾ちゃんの調子が落ちているのが気になるザマスね。今まで意地でも勝負しては撃沈していたラオウにどう対処するかも見ものです。柔軟に敬遠したりするのか、正尚がいないラオウが力んだりするのを期待して今まで通りなのか。いずれにしても秋のロッテですからね。ここから期待です。
札幌ドームの日本ハムvs楽天は、春先から大活躍の新人投手、伊藤大海と早川隆久が対決します。これは本当に楽しみ！ 早川はちょっと調子を落としましたが、そんな中でも大崩れせずに試合を作る粘り強さが残っていますね。伊藤もオリンピックから帰った後崩れて心配されましたが、あっという間に立ち直って完封したり、新人離れした調整力を見せています。どちらも負けん気が強そうなんで、すごい投げ合いしてくれることを願っています。
野手のポイントとしては、細かい作戦ができるようになってきた楽天と、相変わらず粗くてチョンボの多い日本ハムの対比が目立つので、相手の隙につけ込むのとつけ込まれるのとどちらが早いか、ってところかなあと思います。楽天も今週は大事な踏ん張りどころですね。
メットライフの西武vsソフトバンクは、チーム状態の良し悪しが対照的です。週末に首位オリックスを粉砕して、らしさ爆発したソフトバンクが苦手の高橋光成と対戦。本当に調子が戻ったのかどうか、ここでわかるぞって感じですね。スタは去年、コーナが鷹相手に途中までノーノーしていた試合を見ていましたが、打たれる気配がなかった。今回は、開眼したリチャードとか、過去の対コーナのイメージを持たない選手がポイントかもしれません。
西武はちょっと全体に気持ちが切れてきている感じが気になりますね。特に投手が、二度目くらいのランナー出た途端、忍耐力がなくなる感じが伝わってきます。打線はそこそこ頑張ってはいるのですが、援護や反撃が遅かったり、あと１点の勝ち越しが取り切れなかったりが続いて、本当の自信が湧いてこない感じ。若手選手たちに、プロの壁なんて感じてねーよ！ぐらいの前半戦の気概を思い出してほしいです。
ではでは、今日もいい試合、期待しましょう！
