フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

今宮の衝突負傷にも影響? ソフトバンク二遊間の動きの癖

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21日のソフトバンクvs日本ハム戦で、ソフトバンクのショート今宮健太が、盗塁阻止でセカンドに入った際、走者の日本ハム・高濱と交錯して負傷退場しました。今朝のニュースでは、左脛骨(すね)の骨挫傷で2、3週間の様子見とのことです。元々からケガがちなイマミーなので、本当に大事にしてほしい。勝つしかない試合が続く中で残念だったけど、無理せず養生してもらいたいですね。

 

盗塁阻止の際の二遊間と守備者と走者の交錯についてですが、実を言うと、スタはソフトバンクの二遊間の盗塁阻止の際の動き方については、ずっと、「なんだかケガしそうで怖いな、、、」と懸念していました。後出しっぽく感じられるでしょうが、4月にその点に関わる記事を書いています。

 

素人が意見するようなことではないと思っていたけれど、イマミーだけの問題でなく、ソフトバンクの二遊間を守る選手に、今回のような事故の可能性の高さを感じていて、今後は回避してもらいたいなあと思って、あらためて記事にすることにしました。

 

動き方の焦点は、二塁盗塁阻止の際、二遊間のどちらかの選手が、走者の走路の前に立ち塞がる位置で捕手の送球をキャッチするところにあります。ソフトバンクの選手が二遊間を守ると、走者を体で受け止めようとしているのかってくらい、真正面の位置に入って行くことが多いのです。イマミーはもちろん、三森も、牧原も、周東も、みんなそうです。そして、たいていの場合、走者の足と絡み合いそうになっている。個々の選手のスタイルではなく、みんなそうなので、練習で受け継がれた流儀なのかなあとも思います。

 

かつてのブロッキングのような動き方で、体を張ったプロらしいプレーとも言えるけれど、「危ないような気がするな、いつかケガしそうだよな」という不安を感じるスタイル。21日の時も、イマミーは甲斐からの送球を捕球しようとする時に、左膝を曲げて地面に付けています。イマミーの守備力なら、踏ん張って立ったままでも処理できたと思う。あれは、ボールを止めようとしたのか走者に対してはわからないけれど、無意識にブロッキングしたのではないかな? ってスタは感じました。(←公開後ですが、走者を蹴ったり踏んだりしない気遣いもあったかも、という事も浮かびました)

 

4月に、盗塁阻止の際の二遊間の守備について書いた記事は、西武のゲントノコンビ(源田と外崎)の動きを取り上げたものです。そのピックアップポイントが、彼らが盗塁阻止の動きの中で、走者と絡むことがほとんど無い、というところにありました。この記事の中で、ゲントノの動きとの対比で「他の選手」の動き方としていることが、ソフトバンクの二遊間の動き方が頭にあっての記述でした(決してディスりではない)。

 

下に、その記事の該当部分を抜き出して、特にソフトバンクの二遊間選手を意識していた文を太字青文字で強調しておきます。

stadienne.xyz

<紹介記事より一部記載>-------------------------------------------------------

そう、スタは森⇨ゲントノの盗塁阻止ラインにカタルシスを感じるのです。ではなんで、このラインでスッキリするのか。その理由。
・源田と外崎は走者と絡むことがほぼ無い。

これでした。他の選手を見ると、タッチする前のめりの重心のままで走者を避けられない場合が多い。ゲントノはここが違う。

森の送球はなかなかのバズーカで、高くなったりすることもあるのですが、ゲントノはそれを捕りに行っても、捕球後に走者と交錯したりがほとんどないのです。勢いよく滑り込んでくる走者を、常にスッと紙一重の所でかわしてタッチするのです。その後はもう美しい立ち姿。

ショートは位置的に、走者の前に立ち塞がる形になることも多いですが、源田はそんな時でさえ、捕球後に重心をやや後ろに下げ、すぐ体や足を引けるバランスにしています。懐深いわ。後ろ重心にしたら間に合わなそうだと、自分がすばやく先に前に移動します。判断早いわ。外崎も同じです。

こういう動きが完璧なので、彼ら二人はタッチした後、ちょっと体を開いたり足を避けたりするだけでもう走者から離れている。そうして、審判のジャッジをさらっと確認したら、もう次の所作に移ってしまう。エレガントかつクール。

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さて、こんなことを書いたからといって、これはもちろん、ソフトバンクの選手がゲントノに劣っていると言っていう意味ではないです。ソフトバンクの二遊間は、素晴らしく上手でエキサイティング。大好きです!

 

ただ、ケガはなるべく回避するという動き方もできそうなので、できればそうしてほしいなあということ。スリリングなプレーは見たいけれど、衝突や交錯は減った方がいいと思うので、あえて書いてみた感想です。