フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

2021年交流戦 弱かったパ・リーグ😢  7つの要因 

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スタです。2年ぶりの交流戦も、セ・リーグ12年ぶりの勝越しで終了しました。
セ・リーグの選手たちが溌剌として元気なのが印象的でしたねー。
村上や岡本がシンボリックですが、若い選手が負けん気が強いのがいいなあと思う。
サトテル君、マキ君、栗林君、など新人も素晴らしいので、さらに盛り上がりそう。

で、パ・リーグでございます。

今年はかなり弱いだろう、と戦前から震えていたスタ。でも、ふたを開ければそこそこ互角に行くんじゃないか、なんて考えてましたよ、はい。

甘かった。

実に大甘でございました。その弱さ、予想のはるか下を行く。
秘めた魅力がやっと開花したオリックスの優勝で、かろうじて救われたって感じです。
勝ち負けの差1つとはいえ、ほぼ順位表の下半分を埋めるパ・リーグ・・・😅。

いくらなんでも酷いだろう、どうしてこんなに負けるんっ❓❗️💢

と、ぷりぷりしながら見ていたけれど、まあ、弱い時には必ずワケがありますよね。
深呼吸して気を鎮め、2021年交流戦のパ・リーグの弱さについてじっくり考えました。
思い当たったポイントを7つほど挙げてみます。皆さんはどうお考えになりますか?

 

1. 「強いソフトバンク」不足

 やっぱり、まず真っ先にこれですね。実のところ、これに尽きると言ってもいいくらい💦。

 

今年も始まりゃなんとかなるんちゃう?というスタの甘〜い考えの奥底にも、「まあソフトバンクがいるし」という安易な気持ちがあったのは否めない。リーグ戦で今ひとつな状況を見てきて、主要メンバーがたくさん欠けているのもわかってて、それでもなお、そこをあっさり勝ってくるのがホークスだもの、と思ってました

 

 ところがところが! 交流戦では、1点2点をどうしても追いつけない、やっと追いついたのをあっさりひっくり返される、の繰り返し。いつまで経ってもチーム状態が上向いてこない。やがて、考えられないようなミスが目立ち始めると、百戦錬磨のベテランにまで連鎖する。

 

こうして、とうとう最後まで泥沼から抜け出せないで終わったソフトバンク。久々の対戦相手が次々と変わり、しかも9回打ち切りという今年の交流戦の特殊性に、対策を取る間もなく押し流された感がありました。

 

こうなってしまったのは、不気味なペッパー軍団とサブリミナル音っぽい単調な録音応援歌に精気を吸い取られたせい・・・・・・ウソです。多分もっと複雑な内部事情や、2.以降に書くような共通の問題がもちろん多々あったのでしょう。

 

それにしても・・・・・・。

 

いや、誰が予想します? ソフトバンクが日本ハムを下回ってパの最下位って。
不測の事態なんてレベルじゃございません。
これはもう、パの勝越しにとっては、大惨事でした、はい。

 

2.  リーグ戦混戦、からの目先集中不足

 今期大混戦のパ・リーグ。選手の離脱などもあって、ダッシュできる態勢を整えられぬまま交流戦に突入したチームがほとんど。まずはリーグ戦再開後に戦えるチーム状態にすることを配慮したプランを立て、その実行を最優先していたかに見えました。

 

そのためか、2年ぶりに対戦したセ・リーグが力をぐんと上げていたことを感じても、それに呼応した対応ができなかったように見えました。自チームの整備に影響する動きは控え、リーグ戦に備える、みたいな。なので、ちょっともどかしい試合運びが多かった感じ。

まあ、ひとりだけ、いち早く態勢を整えることができたチームもあったんです。そう、オリックスです。この覚醒は助かりましたねえ。これが無かったら下半分パだったかも(冷汗)。
ほんとはたぶん、オリもリーグ戦見据えで行く感じだったと思うんですよ。オリのブーストについてはまた別記します。

 

ソフトバンクが予想のはるか下方修正となって、あとは、楽天は自分たちのプランより結果が下回ってるかも、と思います。でも他のチームは、いやはやなんとか乗り切れた、交流戦終わってホッとしたわ、ってぐらいな感じ。それほど整備が大変に見えました。 

 

3.  交流戦勝利への意欲不足

今年は、首脳陣にも選手にも「交流戦勝つぞ!」って意気が上がらなかったですね。一昨年までは、やっぱり、パ・リーグ認知してもらうぞー!って気配があったんですが、足りなかったですねえ。とにかく今年は、オリックス以外のチームの熱気が低かった。そこが物足りないというか、状況の問題なんで仕方ないけど寂しかったなー。

 

離脱選手が多かったんですが、代わりの選手たちはやっぱり、視線の先が自分たちの後ろなんですよね。ベンチにいる監督・コーチや仲間の評価。そこに見合う活躍をするのに必死なので、久しぶりの交流戦ていう特別な意識を持つ余裕が無いですよね。残った主力選手も自チームの状態に翻弄されて、交流戦をあまり味わってなかったですね。

 

そして、選手たち以上に、 首脳陣がせっかく復活した交流戦を味わう余裕が無かったっぽくて。自チーム整備に四苦八苦していたからでしょうけどね。解説者の里崎が自分の動画で、これまでの交流戦のパ優位について、「セは5分でいいと思ってて、パは優勝するつもりでやってる。事前の監督コメントにも現れてる」と言ってましたが、今年の開幕前にパの監督の強気コメントほぼ無かったですね。むしろ、「ここが目標ではない」みたいな、一昨年までのセっぽいコメが多かった。

 

これまでは、だいたいパの首脳陣てパに日が当たらない時代の経験者なもんで、結構張り切ってくれたんだけど、去年の日本シリーズ後に一気にパ・リーグ強い論争が沸き起こっちゃったせいですかねえ。もう、世の中に認知されたし、あまり交流戦にガツガツするとこ見せてもね、って雰囲気になっちゃったのかなあ。

 

逆に、その論争のせいか、今年はセの選手の方に負けん気がメラメラしてましたよね。若い選手も、自分たちの後ろのベンチの評価以前に、目の前のパ・リーグ倒すぜ!みたいな気概を感じて、めっちゃいいじゃん!と思いました。すごく羨ましかったです。

 

4.  主力選手の不足

ここからは、特に目立った戦力不足について、個別に振り返ってみたいと思います。
まずはやはり、主力選手の離脱です。まずは、ケガとコロナですね。春から嵐って感じで、交互に襲われましたねえ。もう不可抗力な感じ。

 

特に交流戦前の5月後半に離脱が増えたチームは痛かったですよね。セ・リーグもその状態のチームは苦労したように見えます。急な離脱で経験不足な選手を大勢使わざるを得なくなって、残った主力選手がカバーしようとするうちに不調沼にはまる悪循環も多かったですねえ。

 

 ソフトバンクはキューバ勢離脱を覚悟していたはずだけど、全然備えがおっつかなかったですもんね。西武なんて、お祓いしてもらえ!レベル。それでなくても苦手な交流戦を勝ち抜くのはキビしい。若手がよくやってるけど、やっぱり瀬戸際で弱さが出ちゃって綱渡りで。
ロッテはキャッチャーがトシ君(佐藤)だけになっちゃったのがジワジワ効きましたし、日ハムは元々戦力低いのに中田があんなんですし。

 

こうしてみれば、やっぱりオリックスは離脱マイナスを最小限に抑えてたんですよね。

 

5.  中継ぎ投手の質量不足

 守護神不調になっちゃったり、中継ぎ整備できてないチームが多いのです。パ・リーグはDHだからか、ちょっと投手が不調だとどんどん球数増えちゃいますし、やりくりが大変。後ろのやりくりが先発投手にも影響してるなあ、という感じが今年は特に目立ってました。多少打たれるのは覚悟してやりくりして、オリンピック休みまで乗り切ろうという方向でしょうか。

 

先発が打たれても、とにかく5〜6回まではなんとか投げるって感じですよね。5点6点取られても交代させませんものね。それだけ打たれてるってことは球数増えるし、頭も使うし、披露が溜まるでしょう。そういう影響が、ベテランの先発投手に少しずつ出てきてるように見えましたよね。ソフトバンクの和田とかも、かなりしんどそう。 

 

リーグ戦の順位差が少ないから、まだ長い目で見られるのかもしれないですね。交流戦のセのチームは、打線が追いつけそうな点差のうちにピッチャー交代することが多いんだなあ、と感じました。それだけセの方は、リーグ戦が切羽詰まった状況になりかけてるということだろうし、中継ぎ投手の量や質が厚いのかな、と思いました。

 

6.  外国人選手の質量不足

セ・リーグは、どこも外国人選手が揃っていて、皆実力が高いですね。打線に長距離砲を2枚揃え、威力のある球を投げる抑えに置き、と、とてもオーソドックス。それに、気立ても良さそうでチームに馴染んでるようで、いいなあと思いました。

 

パ・リーグは、ソフトバンクがキューバ勢が抜けたこともあ李ますが、助っ人長距離砲が複数枚揃ってているのはロッテとオリックスで、レギュラーで絶対的な助っ人って、ロッテのマーチンとレアードくらい。西武のスパンジーや日本ハムの王は長距離砲じゃないですしね。投手の助っ人も、絶対的っていう選手はモイネロくらいで、あまりいなくなりました。

 

これは難しいお金の問題もあるだろうし、リーグの補強方針の傾向もあるのでしょう。
大事な場所を助っ人に頼るのは簡単に見えて難しいから、今の状況なんでしょうけれど。

でも、頼りになる助っ人がデンと構えるセ・リーグのチームや、愛されマーチン、レアードの活躍、控えに回ってもチーム貢献の姿を見せるジョンジーやモヤの姿などを見ると、やっぱりもう少し、パ全体で頼もしい外人選手が増えてくれるといいなあ、とは思いました。

 

7.   内野のスーパー若手の不足 

今年の交流戦のセ・リーグ。若い選手たちが大活躍してました。特に内野に大物がたくさんいて、羨ましいかったです。パのスーパースター若手は投手に出ることが多く、野手の場合、今は外野手に集まってますよね。20代前半で不動のレギュラーの打てる大物内野手が、今のパにはほとんどいない。

 

安田や清宮を伸ばせないのがめちゃでかい💦。紅林や太田は素質が垣間見えるけど、ここ2、3年でジャパン候補に挙がるほど育ちそうかというと、微妙です。セの若い内野手スターたちには既に、チームを引っ張りゲームを仕切る意思と風格があります。パの若手内野手はそういう野心が足りないかな。

 

これは、選手の過渡期ってところやドラフトの方針も関わるので仕方ない面もあります。でも、今回の交流戦やジャパンに選ばれる選手を見れば歴然としてるので、パの各チームの編成関係者は本気でこれから取り組んで行ってほしいものです。

 

終わりに 

 とまあ、反省に終始した2021年交流戦。弱かったパ・リーグ、寂しかったですね。
ちょっと油断すればこうなるんだ、弱くなるのなんて、あっという間なんだとわかります。

 

パ・リーグはやっと人気も上がってきたけどまだまだ途上で、セ・リーグが積み上げてきたところには及ばないのですから、気を引き締めて立て直して来年に望んで欲しいもの。

 

それでもやっぱり、交流戦て楽しいですよね! スタは一瞬ダゾーン契約して、パソコンでパテレ3画面にスマホ・タプレット駆使して6試合平行感染とかして遊びました(どの試合で何が起きてるか全然わからなくなります😅)。

 

来年の交流戦は、またお客さんいっぱいな中で実施できますように!

 

 

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