フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【2021パ・リーグ振返り】急速冷却・韋駄天ブーム、、、【記事シリーズ消滅危機】

<
にほんブログ村 野球ブログ パ・リーグへ
にほんブログ村 野球ブログへ

f:id:Stadienne:20210626022547j:plain

 

韋駄天ブームとは何だったのか?


今年ブログを再開し始めて、真っ先に頭に浮かんだ企画、韋駄天シリーズ。
振り返れば、春先に思いついた時はウキウキでした、、、、、、(遠い目)。

 

去年の活躍だけで、周東・和田・西川・金子・佐野・荻野と、6人も名が浮かぶ。
他にも、若林や五十幡等、有望株が目立ち始めてた。
ネタが尽きないじゃん!って、思ってました、本当に。
しかし、2021年、韋駄天たちは急速冷却され、シリーズは消滅危機に瀕しています💦。

※過去記事

2020年勃発!パ・リーグ韋駄天ブーム6人の立役者① 【ソフトバンク 周東、ロッテ 和田】 爽やかハングリーな眼差しが魅力 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-


2020年勃発!パ・リーグ韋駄天ブーム6人の立役者② 【日本ハム 西川、西武 金子】エレガントな技術にぶきっちょ人間味のスパイス少々 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-


2020年勃発!パ・リーグ韋駄天ブーム6人の立役者③ 【オリックス佐野】メタモルフォーゼ中の背負える男 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-

2020年勃発!パ・リーグ韋駄天ブーム6人の立役者④ 【ロッテ 荻野】加速装置で時間を止める塁上の009 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-

 

開幕後すぐに冷却された韋駄天たち


思えば5月が潮目でしたか。
開幕から驚異的ペースで盗塁していた新人・若林が大ケガ離脱。
その瞬間から、韋駄天選手たちが急速に冷却されて行きます。
塁に出ても失敗が目立つし、そもそも塁に出られない選手も多かった。
前半戦でこの傾向がはっきりしてきて、後半戦に期待するも、厳しい感じはありましたね。

※過去記事

【2021年前半戦】パ・リーグ韋駄天選手振り返り【6人衆と2ルーキー】 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-

【狙え盗塁王】源田壮亮「韋駄天」に名乗りを挙げるか【2021パ・リーグ韋駄天ウォッチング】 - フィールド オブ パリーグ -パ主義野球ブログ-

 

■韋駄天ブームの立役者たちの今期

ソフトバンク・周東、オリックス・佐野、西武・金子の3人は、極度の打撃不振。
周東は結局ケガ、他2人も復調できず、3人ともほぼ離脱状態になってしまいました。
日本ハムの西川も絶不調が続き、規定打席到達したものの足は活かしきれず。
ロッテ勢の和田と荻野だけは元気でしたが、和田は代走起用からの脱却ならず。
荻野はCSまで完走する大活躍でしたが、足の方には往年の勢いなし。

継承者になりそうな選手たちの今期

筆頭で大暴れし始めていた西武・若林は、マークされても走れそうでしたがケガ離脱。
同じくスピード命の日本ハム・五十幡もケガ離脱。
前半戦の盗塁数トップで韋駄天組の記事に入れた西武・源田でしたが、後半は停滞。
源田を韋駄天選手に入れるかどうかのハードル上げすぎた😅ので、来期再考します。

盗塁王4人という結果と数字

最終的に、今期のパ・リーグ盗塁王は、盗塁数24個で4人が並ぶという結果。
元気だったロッテの荻野と和田、前半戦頑張った西武の源田、得意の後半に追い込みがかろうじてできた日本ハムの西川、で分け合いました。

去年に比べると非常に低い数字です。
最終盤に当事者たちのチームの直接対決もありましたが、追いついたら無理せず😅。
ちょっと、「思い出盗塁王」で手打ち、って雰囲気が漂ってましたね(苦笑)。
でも、たぶん数字が低過ぎて、このレベルでガツガツあと1個抜け出して単独盗塁王って顔するのもねえ、、、っていう気分があったんじゃないかなあ。
スタはむしろ、この手打ちに韋駄天たちの矜持を見ましたけれど(笑)

 

冷却現象の要因を考える


あれだけ盛り上がった韋駄天ブームがしゅうぅ〜と冷え込んだ要因を考えましょう。
まあ去年はスケジュールも混乱し、相手が対応できなかったこともあるのでしょう。
それにしても、今年入ってすぐ冷却化が目立ってびっくりしましたね。
流れで見ていくとわかりやすいかも。

①各チームのバッテリーの盗塁走塁対策が格段にアップ

投手の牽制やクイック、捕手の送球などがすごく上がった感じでした。
去年の韋駄天選手たちの牽制死や盗塁死が開幕当初から目立ちましたね〜。
スタートが苦手と言っていた周東などはかなり戸惑った表情を見せていましたね。
オフが短かったのに、プロの分析や対応力凄いなあと思います。

誰か専門家の人が、去年とこんなに変わった!って分析してくれたら面白いのにな。


②韋駄天選手たちのバッティングが不調

去年大活躍の韋駄天選手のうち、周東や佐野、和田などは、元々打撃力が低く出場機会が少なかった。
それが去年は打撃向上などで出塁が増え、足も目立ったのでした。
今年、周東と佐野は論外に打撃不調。
和田も打てないから試合終盤の代走から脱却できなかったと思う。


ベテラン組でも、金子は通年打撃絶不調、西川も前半絶不調、源田が盗塁数を増やせなかったのも後半の打撃不調が影響したと思います。
出塁自体が希少になってくると、厳しいマークの中でのスタートに怯みますよね。


③韋駄天選手たちがケガに見舞われる

去年のコロナ禍スケジュールでオフが短く、選手たちもリカバリーが大変でしたかね。
あと、やっぱり凄い速さで走って塁に滑り込むって、体に負担が大きいのでしょうね。
鈍足のスタでも走って急ブレーキしたり方向転換したら、あちこちクキッとなります。
ケガを回避してパフォーマンスを維持するには、経験が必要なのでしょう。


荻野が初めて元気に完走できたのはスピード能力低下のおかげ、なんて言われてる。
確かにそういうところがあるのかも知れないですね。


④韋駄天選手たちの走力も低下したところがある

上で述べた荻野もですが、金子、西川もさすがに脚力自体が落ちた感があります。
3人とも盗塁死の数がめちゃ増えています。
荻野、西川は盗塁王(24)ですが失敗が共に11、金子は盗塁9で失敗も9。
彼らベテラン組は、スタートの技術で高い成功率を誇ってきた選手たち。
そこを相手バッテリーの対策が上回ったのでしょうが、それにしても失敗が多い。


同じく盗塁王の和田は失敗5、周東は盗塁21で失敗は5、佐野が盗塁8の失敗2。
技術より脚力というタイプの選手と、成功率でかなり差が出ました。
来期のベテラン韋駄天たちが巻き返すのは相当大変かな、と思います。
工夫を重ね、またエレガントな走りを見せてほしいな。

⑤盗塁走塁の成功率が下がり、各チームが足で掻き回す戦法を諦めてしまった

韋駄天選手が去年のようには活躍できないことは、前半戦から表出しました。
それでも、韋駄天選手を抱えたチームは何とか彼らを活かそうと試みてはいました。
しかし、盗塁の成功率と失敗率が五分五分の賭けみたいになったり、焦りからの牽制死などまで増えてくると、チームの作戦も狂ってきてしまいます。


後半は、盗塁の試み自体がリーグ全体で減ったように思います。
源田も後半開始の頃に盗塁死したらめっきり走らなくなりました。
佐野も、代走で出ても盗塁は少なく、ホームインの速さのための起用に見えました。
唯一、和田が試合終盤の切り札役を続けたものの、去年と比べ物にはなりません。
シーズン中のなまじな対策では突破不可、と判断して諦めた感がありましたね。

来年の韋駄天シリーズの運命やいかに?


ピンチです〜。
絶対風前の灯です、、、、、、。
去年のような猛烈なブームの再現はもはや、夢のまた夢なのか。
韋駄天包囲網突破に頭を悩ますより、他の手段が手っ取り早いって風潮怖い。

 

この風潮が翻されるか否かは彼にかかってる、とスタは思っているのです。

 

君、君だよ、若林君!

 

荻野再来かと見紛うほど妖精だった君に、韋駄天シリーズの命運もかかっている。
あまりに大胆な走りで駆け抜け、まだそんなにデータ収集されていない。
君が来年も変わらない姿を見せてくれたら、みんな韋駄天の魅力を思い出す。
そうしたら、去年のブームの立役者たちも刺激を受けて輝き出すに違いない。

 

去年の韋駄天ブームは本当にスリリングでワクワクしました。
それを押さえ込んだ、各チームのバッテリーの努力は素晴らしいけど。
やっぱりもう一度、風を切ってグラウンドを駆け巡る韋駄天たちの姿も見たい。

 

このシリーズが続けられることを願ってやまないスタであります。