フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

2弱頑張れ 脅威になれるか西武と日本ハム

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熾烈な優勝争いが続くパ・リーグ。その「熾烈な争い」の話をする時に、前半戦から(というか開幕前から)勘定に入れられていない日本ハム。前半戦はかろうじて「まだ圏内」と言われていたけれど、後半戦早々に自力優勝が消えて、CS争い視点で見られる西武。勝ち率5割に届かないのは両チームだけ。

 

2弱です。後半戦が進んでも、なかなか噛み合わず、上がる気配がありません。でも、この2チームの勝ちが増えれば、パの混戦に拍車がかかり、面白さが増すというもの。ここには勝って当たり前、負けたら取りこぼし、という雰囲気はつまらない。頑張ってほしい。


<西武>

まずは、春先のケガなどによる主力の大量離脱が響きました。それはもちろんそうなのですが、色々なものを待ち過ぎたという感じがするのです。離脱者の代わりの選手が安定するのを待ち、ケガした主力が戻るのを待ち、戻った主力の試合勘が戻るのを待ち、栗山の大記録達成を待ち、などなどなど。それぞれの待ち時間が全部少しずつずれ、それがために長〜く続き、結局未だに全部整わずにいる。そんな感じ。

 

今後勢いに乗るカギは、まずは苦手楽天の克服ですね。後は、やっぱり新興勢力の若手選手がどう打っていくか、でしょうか。守備は良くて、うっかりエラーなどはしないくらい鍛えられてます。だから、もう課題はひたすらバッティングですよね。相手に研究されてきて、試合の流れなどにも目が行くようになれば、あれこれ考えるようになっちゃいますよね。でも、1軍で起用され始めた頃のギラギラ感を、また表に出してチームを引っ張っていってほしい。

 

もちろん若い選手にも、自分たちがやらなきゃという自覚は高まっているでしょう。昨日、宮城との投げ合いに惜しくも負けた今井が、試合後悔しそうな表情で、しばらくベンチに座っていましたね。あまりああいう姿を見せなかった選手なんで、いいなと思いました。歯車が噛み合えば力はある西武。爆発する姿が見たいです。

 

<日本ハム>

何もかもあかん……という状態。球団は、ずーっと緩さを指摘され、弱さを指摘され、その通りに弱くなっている、という事実から、まだ目を逸らしている感がある。「ウチはウチ」という路線の球団だけど、自分たちのオリジナル度で作ってきたチームはこの程度だということを目に焼き付けてほしい。ロングタームで考えている、と言うのでしょうが、野球チームで一度の凋落は意外と尾を引くものですよ。それに、今野球の技術や考え方もすごく変わってきているし、コロナのような世界的な変動も起きてくる。10年単位のプランニングじゃ変化に追いつけなくなるという危機感を持って、事に当たってほしいと思うのです。

 

選手には、自分達に足りないものが何か、とことん追求してほしい。言葉の発し方ひとつまで、何が至らないのか考えていただきたい。今回の騒動で、自分たちは深く教えてもらえない環境にいるということも気づいたでしょう。情報はいくらでも調べられる時代なのですから、自分のレベルは自分で上げないと。技術も然り。山本由伸や吉田正尚はどん底だったオリックスで、能力に磨きをかけました。お手本はゴロゴロあります。

 

そして、いい時だけはしゃぐ不安定な陽気さとは違う、ほんとの負けん気を見せてもらいたい。ジェームス(野村)がハムの希望と言われたのは、彼だけがほんとの負けん気を感じさせたからです。チームがボロボロでも、自分がとんでもないエラーをしても、影響されることなく打ちまくってみせる強さがある。先日も、凡フライを落球して本当に小っ恥ずかしかったと思うけど、次の日は2ホームランで取り返してみせた。そういう、プレーで負けん気をみせるんだという選手が一人でも多く増えてほしい。

 

今日やっと後半戦初の白星がつきました。技量不足を気力で補えるほどプロは甘くないけれど、チームから長い目で見てね〜っていう雰囲気が醸し出されるのは嫌い。進歩や気力を後半戦の毎日見せていって、後半戦の入りと終わりで別のチームになったね、って言わせてやる。その心意気を感じたい日本ハムです。