開幕絶不調に陥っている杉本
去年の本塁打王、オリックスのラオウこと杉本裕太郎が絶不調です。去年の山川レベルじゃないかと思われるくらい、バットとボールがすれ違ってます。
キャンプからずーっとスイングの課題克服、みたいな練習をしていて、キャンプからオープン戦最初の頃は順調な様子でした。3月初めは打率も良かったのです。
ところがその後、パタっと当たりが止まり、オープン戦打率も急降下。開幕直前には、同じく絶不調な足首手術明けの吉田正尚とともに、中嶋監督に警鐘を鳴らされる有り様。
結局、開幕してからも調子は一向に戻らず。各カードで1、2本単打が出るのがやっとの状態。先日やーーーっとホームランが1本出たものの、まだまだという感じで、本人は「もがいてる途中なんでもうちょっと(の間だけ)、温かい目で見守ってください」と、かわいらしいハニカミモードでファンにお願い。しかし、その後も調子は上がる気配がありません。
杉本の2021年と2022年の構えの違い
いやはや、いったい去年と何が違ってどこが上手く行ってないのだろう?。ずっと気にしてたスイングを、何かそんなに難しく変えちゃったのかな〜?。不思議に思って、去年と今年と動画を見比べてみました。そしたらね、めっけました、違うところ。スイングなんて、そんな専門ぽい難しいところではなかった。
変わっていたのは「打つ時の構え」。そこが去年と今年ですっかり違う。写真を並べるだけで「あらま、ずいぶんと違うわね」と、ど素人のおばさんでもすぐわかりました。きっと、もう気づいている人、たくさんいそう。
比較した写真は、パテレ動画の場面のスクショです。こちらを裏付け資料の引用画像とさせていただきます。まずは去年のホームラン特集動画での構えを2枚。その後、今年の構えを2枚。縦並びでちょっと見づらいですが、どうぞそれぞれを目に焼き付けてくださいませ。(※元動画は最下段に掲載)
<2021年のラオウ・杉本の構え>
※引用元:パーソルパ・リーグTV 2021.12.10
杉本裕太郎『2021全ホームランまとめ』《THE FEATURE PLAYER》
<2022年4月のラオウ・杉本の構え>
※引用元:パーソルパ・リーグTV 2022.4.2
伊藤大海『82㌔超スローカーブ』でラオウ斬り
※引用元:パーソルパ・リーグTV 2022.4.7
【ナント!!】鷹のレイ『ラオウから (イ)マミヤを救う
ほら、一目瞭然でしょう?。膝と股関節の曲げ方がかなり違います。
去年のラオウの構えは「く」の字曲がり。膝と股関節のところを同じ角度で折って、膝から下と背中が平行になって、全体がきれいな稲妻型になっていました。結構これ、スタが遊んでたバレーとかテニスで考えたら、安定してていい感じな型になってるけどな、って思います。でも、今年は、膝と股関節の折り方が浅くなって伸びてますね。
これはきっと、意図的に変えたんだろなって思います。屈曲が深すぎるからインハイが捌きづらくなってるとか、その辺りの判断で変えてみたのかな、と。それで、仲良し後輩の強打者、吉田正尚とかのようなゆったり感にしたのかもしれない。とにかく、去年より向上するために色々チャレンジしてるんだろなあ、って思いました。
今年の構えで「ここどうなん?」ってちょっとだけ思う所
ヒーローインタビューで「もがいている途中」と言っていたラオウ。弱点克服のために、本当に苦労しているのだと思います。そのために取り組んでいる新しい構え。プロ選手が研究してチャレンジし、プロのコーチ達もずっと協力しているのです。岡目八目のど素人おばさんがあれこれ言えるものではない。
ものではないんだけど、、、、、、。
おこがましいと重々承知しているんだけど、、、、、、。
どうしてもひとつだけある。気になるところが。プロ選手がやってるんだぞってわかっているけど頭に浮かんだ「?」が消えない。「ここってどうなん?」ってところがある。どうしても。書かずにいるともやもやで寝れなくなりそう。だから、、、。
書いちゃう。
気になるところ。それは頭の位置であります。カメラの撮る角度とかもあるかもしれませんが、2022年バージョンの写真2枚ともね、ラオウの頭が膝の位置より外に出ちゃってる感じ。画面で膝位置から定規当ててみたら、頭が定規の左にかなりはみ出す。
それってどうなん?。重たい頭が膝より外の位置にあったら重心とるの大変なんじゃない?。頭側の重さ支えようとするとお尻側が引けるから、やじろべえ状態になりますもの。ピタッと止まるのむずくない?。そこから更に長いバット振っても、狙いすまして思い切り叩くとか至難の技な気がしてしまう。インハイとか、重心の外にある重たい頭を引っ込めて対応でしょう?。むしろしんどいのではあるまいか??? 外角だって、頭の重さ支えながら手を伸ばしても、とても思い通りに振れなそう。
赤ん坊の時、頭がでか過ぎて首が座らず親が病院に駆け込んだというスタは、頭の重さには神経質なのである。
2021年バージョンのラオウの写真は、2枚ともしっかり膝の延長線上に頭がちゃんと乗ってるもんな。まあホームランの打席なんだから、いいフォームに決まってるんだけど。とりあえず、今年のホームランの構えも見てみましょう。
※引用元:パーソルパ・リーグTV 2022.4.7
【ラオウ生誕祭】杉本裕太郎『豪快バースデー!! 悔いなき今季1号』は追撃弾!!
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う〜ん、やっぱり頭が膝より外に出てる。まぐれ当たりっぽいかな〜。本人もだから、ホッとはしたけど掴めた感じが無くて、お立ち台であのようなコメントになったのかもしれません。ちなみに、一昨年のですが吉田正尚のホームランの構えも見てみましょう。ゆったり構えだけど、しっかり膝の延長線上に頭あります。
※引用元:パーソルパ・リーグTV 2022.4.7
吉田正尚『逆方向に引っ張った』今季13号【流した打球じゃない】
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遠い昔の三冠王打者・落合なども、あんなにスッと立ってるけど、いざ投手がモーションに入ればキュッと膝曲げて縮こまり、頭はしっかり膝の上辺りでキープされてますものね(画像や動画はググってください)。
もちろん、彼が意図してやってる構えなのかもしれません。意図ではないが、体が思うように操れないのかもしれない。いずれにしろ今は不調で、不調の一因として頭の位置もちょっとは関係してるんじゃないかな、って思うわけです。スイングとかずっと考えているうちに、打つ瞬間にばかり気が行くようになっちゃったのかもしれません。構えながら、ああバランス悪いなあと思っていても、今はどうにも修正が利かないのかも。
「ここええやん」になる特効薬を考えてみる
さて、よくボールを見て見た所にムダなくバット振り下ろすために、やっぱり構えた時に頭は膝の外に出ない方がいいんじゃないかな〜って思ってるスタ。もし、自分が2022年バージョンラオウのような感じで頭が外に出ちゃう癖があったら、矯正する特効薬としてどんな練習選ぶかなあって考えてみました。
バレーの時は、レシーブの構えして伸ばした両腕の上にボールを乗せ(ちょっと傾いたら転げ落ちる状態)、そのままボール落とさないように膝の上下左右屈伸したり上半身を前後左右に動かしたりして、懐が深いレシーブを身につけようとしてました。この練習は、やると自分の姿勢が多少のことでは崩れなくなったかな。胸元に浮き上がってきたボールなどにも何とか対応できるようになりましたね。
あと、あんなのどうかな?と思ったのが、テニスのイスを使う練習。ストロークとかサーブとかの練習で、イスに座ったままラケット振る、てのがあるんですよ。あれね、バランスキープして何かをしっかり振る感覚を身につけるのにいいですね。頭が重心の外に出たら、腕上げただけでお尻がイスから浮いちゃう。腰を落とすのが目的だけど、イスを高くすれば、膝の曲げが浅い状態でもしっかり重心を保つバランスが身につくんじゃないかな。もし、今の頭の位置を意図的にやってるにしても、イススイングでちょうどいいバランスを見つけられるかもしれないし。
ラオウは背が高くて足長いからなあ。2022年バージョンのラオウぐらいの膝の曲げ方ならカウンターチェアになっちゃいますな。なんか便利そうなグッズはないか?と思ったらこんなのもあった!。これにちょい腰掛けしてラケットやらバットやら振ったら、グラグラして効きそう〜。うっかり転んだり、力入って壊したりしたらお尻に刺さりそうだけど😅。
話が逸れた、、、。
まあこんなわけで、不調なラオウ・杉本の不調なわけを、ど素人おばさんが余計なお世話であれこれ考えてみました。たぶんピント外れなんだろうな。でも、どんなことでもいいから彼がなるべく早く何か掴んで、復活の狼煙をあげて欲しい。だって、皆さんも気づいているでしょう?。元気でユーモアたっぷりなあのキャラが消えてしまったら、ペナントレースがどんなに味気ないかって。
コロナにまで見舞われてしまったチーム。師匠のジョンジーは去り、Tさんや安達さん、寅威さんに水本コーチといった、いつも励ましてくれる大好きな先輩たちまで次々離脱して、今は焦っているだろうし心細いかもしれません。でも、去年も不調の時は全然打てなかったのに、ちゃんと復活してタイトルと打率3割をものにしたのです。調子が上がってきたら、その時また構えをウォッチしてみましょう。きっと、もうしばらくしたら活躍しだすに違いない。
みんなが待ってるラオウです。
<参考写真の引用元動画>