ロッテ・ポニョ(菅野剛士)2試合連続ノーノー阻止
4月20日、ロッテのポニョこと菅野剛士が快挙を達成しました。2試合連続ノーノー阻止。2試合続けて1安打というのもプロ野球で6度しかなく、直近は95年の西武だそうで、それだけでもレア。そして、その1安打を同じ選手が打ったのはなんと史上初! 凄いなポニョ、28年ぶり&史上最年少完全試合のチームメイト朗希に続くことほぼ10日で、歴史に名を残したな。
「ポニョ」は、アニメ映画『崖の上のポニョ』に登場する魚の女の子の名前。そのキャラクターによく似ているというので、菅野にポニョの愛称がつきました。まあ〜確かに良く似ているのですわ、これが。お目々がちょっと離れててポーッとした表情でね。かわいい。彼と「崖」とは結びつく運命だったと、パテレが気付かぬわけもない。
まあね、荻野パパを欠き、スマートになったマーティンは冷え冷えなところに持ってきて、毎度完全試合モードの朗希援護呪縛に絡め取られているロッテ打線の話は置いておくとして、そこを2連続で打ち破れるポニョ菅野は大したものです。いい選手ですよ。スランプにはまり、入団直後のインパクトからは物足りない成績が続いているけれど、活躍してほしい選手。他の若手が停滞しているので、チャンスものにしてほしい。
ところで、スタはなぜか、ロッテのノーノー阻止選手が妙に記憶に残るんですよ。ポニョの記録を聞いた途端、ああロッテのノーノー阻止と言えばあの選手がいたな、この選手もいたな、ってすぐに何人か絡んだ選手の名前が頭に浮かんできた。んで、調べてみたらやっぱり間違いなかった。不思議なことに全部中継見てたので印象強い。お茶請け話に思い出した順に挙げておこうと思います。
ロッテのノーノー阻止と言えば確か、、、、、、
●サブローがやってたよね〜
やってました。2006年6月7日の中日戦。相手投手は川上憲伸。この頃の川上、いつもムスッとしてる感じでちょっと苦手だったんですよね。YouTubeやるようになったらめちゃ面白くて(二日酔いのダルのモノマネ最高だった)、なんで選手時代からあのキャラを見せてくれなかったんだ!って勝手なこと思っています。まあ、とにかく当時はちょっと無愛想な川上(憲伸君ごめん)にノーノーされるのはやめようよ〜って思いながら見てましたね。
一矢報いたのは、その年大不振だったサブローでした。9回無死から打ってます。結構ギリギリ。追い詰められると強い、崖っぷちに強い選手の元祖って感じだったな。試合結果は1安打完封負け。
●ダルビッシュが阻止されてたっけな
されてます。2009年6月26日のロッテvs日本ハム。ダルはこの日めっちゃ調子良くって、6回くらいから、なんかやれるかも?って雰囲気が漂い始めてた。ダル好きでしたからねえ、「行け」「やれ」ってドキドキしながら見てたんですよ。でも、打たれちゃった。調べたら8回先頭打者でした。ダルがすごい苦笑いしてたの覚えてます。
笑ってたけどやっぱがっかりしたのか、その後の打者にも連打されての2安打完封なので厳密にはノーノー阻止ではありません。でも、西武の西口にも引けを取らないダルの未遂体質の始まりの試合として印象的なんです。そして、最初にヒットを打ったのは土壇場に滅法強いサブローでした。連続では無いけれど2回ノーノー阻止。崖っぷち力と、お目々の離れたかわいい感じ、ポニョに通じる何かを感じる。
●とは言え崖っぷち具合の芸術点ならやっぱり大松だろう
もうこれはね、有名で。少し昔からのロッテファンなら忘れられないやつですね。ダルビッシュの惜しい試合の記憶も冷めやらぬ2009年7月10日の日本ハム戦。投手は多田野でした。これ結構ハムファンも覚えてる人多いはず。なんせ、9回2死までノーノーでしたから。「ダルビッシュの仇を取るのがよもやの多田野なのか?」「いいのか多田野で?大穴大記録達成にもほどというものがあるだろう?」と、スタはやや恐縮しながら見ていた記憶があります。
そうしていよいよ、ロッテ9回27人目となったのが大松です。なんかねえ、打ちそうな予感しましたよ、大松。なにかとやらかすタイプだから。そして案の定やらかしてくれました。そのまま完封されたのに、忘れられない幕張の熱気。逆転したかのような雰囲気でしたっけ(動画残してくれてる人がいました)。後年、ロッテの古谷が9回2死からノーノー逃した時、「因果は巡るなあ」って思ったものです。
●飛び立てショー・ヘイ!(加藤将平)もやってたな
去年中日へ、加藤匠馬捕手との交換でトレードされた加藤翔平。ロッテ時代の応援歌のサビ、♪ 飛び立てショー・ヘイ!、すごい好きだったな〜。中日もやればいいのにな〜って今でも思います。
プロ入りしたパ・リーグのロッテでの初打席と、トレード先のセ・リーグ中日での初打席が共に初球ホームラン。史上初の快挙で、おそらく今後破られそうにない記録を立てました。なかなかレギュラーで活躍とはいかないけれど、脇役なのに何か劇的なことをしてしまう選手です。
彼のノーノー阻止はこれまた劇的。なんと、トレードの2週間前の交流戦で、後のチームメイト中日・柳の大記録達成を阻んでいたのです。2021年6月1日。打ったのは6回なのでさほど崖っぷち感はありませんが、そこまでの柳がスイスイだったので、既にやりそうな気配は漂い始めていたところです。そういう場面で翔平はピンチヒッターで、この好投手に対峙し、快音を放ちました。
後から気づけばノーノー阻止だった。後から考えたら赤い糸のあるチーム相手だった。振り返るほどに奇縁を感じさせるヒットだったことが彼らしい。初打席初球ホームランという派手な移籍先デビューを飾ったその後、なかなか思うような成績が出せていないけれど、なんとか頑張って、また派手な活躍を見せてもらいたいですね。
●天敵の千賀に地味〜に抵抗してた選手がいたはずだが、、、
すっかりロッテの天敵になっているのが千賀。なんせノーノーされてしまってる😅。2019年9月10日。あの、令和初のやつですね。
しかし、今回は「阻止」の話であります。1回のノーノーでも顔も見たく無いというのに、千賀の対ロッテノーノー未遂は複数回あるのです。ロッテ惚れられ過ぎ。接近禁止令出してほしいレベル(ストーカーではない)。
で、阻止した選手はもちろんいます。しかし、阻止の仕方が地味、めっちゃ地味😅。この記憶たどっていて、なーんか角中もやってたよな〜と朧げに思い出したら、千賀相手でした。2016年8月13日のソフトバンク戦。先発は当時日の出の勢いで台頭してきていた千賀。当時のロッテ伊東監督がシャッポを脱ぐほどの好投でしたが、7回途中で足が攣ったそうです。8回9回は当時の鉄壁助っ人中継ぎ陣に抑えられました。この試合で角中が1本打ってるのですが、それが4回ですよ。忘れちゃいますよ、4回とか。どうせ阻止するなら7回以降でないと、、、、、、。
そして、もう1人いました。実はこちら全然忘れてましたけど、角中調べてたら記事が出てきた。つい最近。去年終盤の優勝争いの中で、痛い1敗を喫した試合。千賀がその前にオリックス・紅林に死球を与えてバッシングされ、その後紅林が無事とわかって嬉々として投げてきちゃったってやつですね。
この時のノーノー阻止は藤岡。これも地味だったなあ。8回先頭打者だったので、角中よりは盛り上がる場面でありました。しかし、ほんとに当たり損ねのボテボテ内野安打だったので、「、、、あ、、、ああ、ヒットね、、、」という雰囲気で😅。なーんか、「阻止!」と胸を張るのはいかがなものか、という。まあ、でも阻止ですね、はい。
現状を見るとため息が?
さて、これだけ思い出に残る未遂リストに、今回のポニョが追加されました。アニメのかわいいキャラにそっくりの選手で、史上初のひとりで2試合立て続け、という快挙(?)は話題性も高く、たいそう記憶に残ります。最近とみに忘れっぽいスタも、しばらく覚えていられそう。
それにしても、ノーノー未遂されやすいロッテ。打てなくなるととことん冷えて、ファンのハートを鍛えまくりますね。まだ今年は朗希のパーフェクトがあるから全部チャラだ!と思えるとはいえ、1週間でこんなにか弱い打線になられると、さすがになかなかしんどい。打線、痛々しい。どうもひ弱でいけませんね。朗希を援護できなかった負い目に打ちひしがれている場合ではありません。野手陣は、自分は自分と割り切って、目の前のボールを打つワクワクを思い出してほしいと思います。