フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【観戦記】観戦超初心者、初めてホームランの弾道を認知する【20220617西武vsオリックス】

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週末の金土日(6月17〜19日)、ベルドでの西武vsオリックス戦を観戦。1試合のつもりだったのですよ、最初に座席抽選に応募した時は、、、。それが、あれこれあれこれするうちに、気づいたら3連戦通いづめ😅。やばい、今月は。本当にやばい。野球用貯金枠切り崩し続けてる💦。が、見返りの感動もお釣りが来るほどもらえた3連戦でありました。今日の記事は1日目。

 

6月17日(金) 西武(髙橋光成)○:オリックス(山岡泰輔)●  4:2


最初から予定だった3連戦の頭の試合。先発は、オリックス戦には滅法強い西武の髙橋コーナと今期抜群に安定しているオリの山岡泰ちゃん。魅力的な対決です。試合内容は、泰ちゃんがちょっと神経質になっちゃってましたね。特に山川を警戒し過ぎて前の打者に四球を与えたりして、リズムが崩れた感じ。その上でやっぱり山川には特大ホームラン打たれちゃった。余計な警戒ではなく、山川の状態を敏感に察知してたのでしょうねえ。コーナの方は自信を持ってスイスイペース。オリ打線はいいとこなしで終わりそうだったけど、杉本に「らしい」センターオーバーホームランが出たのは救いという感じ。

www.seibulions.jp

 

さて、この試合は3人観戦。元々読売ファンだったのに山本由伸を知って好きになり、チームにもハマってすっかり沼ってるオリ姫さん。もちろん泰ちゃんも大好き。だからビジター席観戦です。そしてもうひとりが、観戦超初心者のスタの幼なじみ。ずーっと野球には無関心だったのに、なぜか去年見てみたいと言い出して初めて野球場に足を運びました。まあ、彼女との初観戦は神宮の交流戦で土砂降りの相手一方的コールドゲームという、大変悲惨なことになりまして。彼女も懲りたかと思ったら、また行きたいというのでベルドに連れて行きました。野球の方はちっとも覚えないんだけど、なぜか「楽しい」って言うんです。

 

stadienne.xyz

 

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今回も、間際の声がけだったのに彼女は「行く❣️」とふたつ返事。仕事先の八王子からバスやら電車やらチマコマせっせと乗り継いで、なんとかたどり着いてきました。ベルドに詳しい方なら、この乗り継ぎのめんどくささがきっとお分かりいただけるはず。

 

最初の2回の観戦が西武応援モードだったので、今回もすっかりそのつもりだった彼女。「今日は反対側応援だからね」と伝えると「えー、そうなんだ〜」と不思議顔。でもすぐに、「ああ、そう言えばこの間はあっち側で見てたっけね」「今日はアウェー側かあ」などと、あっけらかんと切り替えちゃう。こういうあたりの気楽さが、節操とか気にせぬ超初心者のいいところ。

席が過去2試合よりずっと内野に近かったので、投手のボールの速さの緩急の違い、変化球の落ち具合も実感できた模様。打者が空振りするのも無理はないと感じたらしい。逆に、速球で仕留めた時にも「おお〜」って感心していました。観戦初心者さんをお連れするなら、ちょっと球場の雰囲気に慣れてから、投球が横から見える良い席を奢るのもいいかもですよ。

     ※スマホぼやけ写真ですが、、、
    真っ先にグラウンドでアップする西武山川(左)
    ブルペンから戻るオリ山岡&伏見バッテリー(右)

  

 

さて、投手の球のスピード感と並んで、観戦超初心者に味わってもらいたかった野球の醍醐味がホームランの迫力です。最初の観戦ではヤクルトにぽんぽんとホームラン出ましたけど、悪天候に加え上方席だったりもして全然迫力を実感できなかったし、次戦ではホームランなし。だから、2回目の観戦記事の最後でこんなことを書きました。


いつの日か、おかわり君のようなホームランアーチストたちの、高〜く飛んで行くホームランを口をぽかんと開けて眺める気分を味合わせてあげたいなあ。>


そんな気持ちがある中での金曜日の観戦、好投手同士でしたから最初の方は凡フライしか出ない。観戦超初心者は打球が上に上がっただけで、「わ!」と何か起こると思ってしまいます。けれど、その後とうとう打ってくれましたよ、ホームランダービー独走中の西武・山川ほたぴが。すっげえヤツでした。内野の位置でもう、「うっわ、えぐ、、、」という高さに上がるホームラン。しかも、滞空時間長い系のヤツ。

youtu.be

 

同行オリ姫女子も苦笑いしか出ないほど完璧な一打。これよ、これなのよ、観戦超初心者に見せたかったホームランは。ほぉっとひと息ついた後、彼女に話しかけました。「いやー、これがホームランなんよ。すごいっしょ?」。

、、、、、、。


返事がない。

 

振り返って目があったら、ぽつりとひと言。


「、、、、、、、、、、、、どこに落ちたのかな?」


なーんと、全くボールを追えていなかったらしい、、、😂😂😂。そうか、そう来たか(by武田勝)。いきなり大物ホームラン過ぎちゃったか。確かにバットからボールが飛び出ていく角度が、ゴロや普通のフライト全く違ってるものなあ。経験がなかったら、サッと視線を上げられないよね。まあ、口はぽかんと開けていたな、、、。

これでまたホームラン醍醐味体験はお預けかなあと思いきや、この日は野球神様が優しくて。直後の回に、オリ・ラオウ(杉本)のホームランが出ました。こちらは彼らしいライナー性の、箒星のようにバックスクリーンに飛び込んでいく弾道です。

youtu.be

 

まだほたぴホームランの余韻も残っている中で、今度こそ最初から最後まで見届けた観戦超初心者の口から、「ほぉ〜」と小さな溜め息が漏れる。


「ただのフライの時と違うでしょ」
「うん、違うねえ」


そんなこんなで、観戦超初心者3回目の野球場体験は無事終了。ちゃんとワクワク感が増してるらしい。

「なんか、みんな楽しそうでいいよね」
「でも、ピンチとかだと張り詰めるのが伝わってきてドキドキするし」
「打ったら、わぁーってなるし」
「試合以外にも見るところがいっぱいあるし」
「広い空間でさあ」
「非日常だよねー」
「テレビで野球見る気にはならないんだけど」(ならんのかい🤣)
「野球場は楽しいなあ」


去年からお母さんと同居での面倒見が始まった彼女。あれこれと忙しない毎日の中で、野球観戦は社交辞令でなく気晴らしになってきたらしい。そこが一番嬉しいところ。


そう、プロ野球の試合はね、劇場や美術館や他のスポーツ観戦よりちょっぴり緩く見てかまわない娯楽。窮屈な毎日の気晴らしにはもってこいよ。だから、また行こうね。次はきっと、高く舞い上がるホームランもちゃんと目で追えるようになってるよ。