フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【パファン大満足】2022オールスター振返り 第1戦【選手も楽しい】

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コロナ禍不安を抱えながらのオールスターが終わりました。それでも、やっぱりプロの技と遊び心と華やかさが満ち溢れ、特にパ・リーグのファンにとっては楽しい場面が満載な上の2連勝と、近年稀なほど大満足な球宴だったと思います。

 

 

■問題点総括

 

楽しいことから書こうと思いましたけど、終わった翌日に参加選手のコロナ発症からの開催地で隔離という切実な問題が発生したので、そちらをまずまとめておくことにします。

 

前半戦終了間際に複数の球団でコロナクラスターが発生して辞退する選手も多数に上り、開催を懸念する声も多かった今回の球宴。参加選手のコロナ感染は、今後の展開によっては批判の声が高まることもあるでしょう。今回の開催に関しては、スタはやむなしと考え、開催する以上は気概を持って臨むしかないという意見を持ちました。

 

とはいえ、終了翌日に感染者が出たのはさすがにショックではあります。選手同士の交流や観客の対策にもう少し厳格な制限をすべきだったかも、という反省もあります。でも、NPBも球団も選手会もずっと覚悟を持って準備してきているはずと思うので、今後も適切な手段を探りながら、敏感に対策していくことが一番重要と感じます。

 

選手コロナ感染のニュースの直後、ダブルヘッダー採用検討のニュースも入りました。AS開催前は検討段階に無いとの発表だったのが、問題の発生で即時の変更に入っていますので、段階に合わせての処置は準備されていると思います。今回のオールスターは最高に楽しかった。この先万一の拡大があったとしても、糾弾されたりせぬことを願ってやみません。

 

■パ・リーグ良かった点総括

 

●伸び伸び個性を尊重しつつ一体感があるパの良さ全開❣️


野球を見始めた子供の頃、いつの間にかパ・リーグファンになっていたスタ。その理由を考えてみるといつも、個性と自由という言葉が頭に浮かびます。パの選手ってみんな個性的で、しかもリーグ全体が個を発揮することにおおらかで、自由な雰囲気が漂ってるよなって感じていました。選手が個を出したことで試合に負けても、出し切った魅力があるならそれでいいじゃん、みたいなムードがいつもあった。下手すると個性が強すぎてバラバラに見える。そのくせ、底の方では「パ・リーグっぽさ」の一体感がひと筋つながってる。そのバランスの絶妙さが好き。

 

今回は、そんなパ・リーグっぽさがよく出てたと思います。みんな思い切り自分達のスタイル。でも、分け隔てなく同じチームの仲間。監督の采配も選手同士の交流や応援も、とにかく仲間の魅力をお客さんに伝えたくてしょうがない、っていう気持ちが溢れてた。しかも今回は、気持ちが空回りしたりせずにうまーく歯車が噛み合ってた。それが一番良かったところかな。

 

●スター候補若手は一致団結して盛り立てるパの良さ全開❣️


長年人気低迷に悩んでいたパ・リーグは、スター選手の大切さを身にしみてわかっています。だから、スター候補若手はリーグを上げて盛り立てる。自チームとか他チームとか関係ありません。選手たちも決してやっかんだりすることもないし、他チームの監督まで含め、みんなで目を細めながら蝶よ花よと育てに行きます。SNSが盛んになって、試合前に他チームの選手にアドバイスを請うたり教えたりする姿も知られるようになりましたね。


今回のオールスターも、キヨミー(F清宮)、朗希(M佐々木)、コオくん(M松川)、といったスター候補若手が寄ってたかって愛され育まれているシーンが山ほど流れました。こうやってまた、パ・リーグに大輪の花が開いていくのよねと、ついニヤニヤしてしまったスタなのです。

 

●パの選手みんな心底楽しげ❣️


これはひとえに、前回記事で書いたような中嶋監督の心のこもった采配がもたらしたもの。全ての選手が元々の慣れたところで持ち前の力を発揮できるように、その上で、夢舞台だからこその遊び心も発揮できるように、という気持ちが明確に伝わる起用でした。遠慮の気持ちや損得の心配を監督に取り払ってもらった選手たちは、本当に楽しそうに躍動。

 

山川始め多くの選手が「今までで一番楽しかった!」と顔をほころばせていましたものね。特に、広報が「人見知り軍団」と称するソフトバンクの選手たちが満喫した表情を見せたり、日頃は気持ちを抑えがちな楽天の岸がマウンドで笑顔を見せて「一番楽しかった」とコメントを残したりしたのは印象的でした。

www.nikkansports.com

 

●パ・リーグ久々の2連勝❣️


近年はなんとなく、1勝1敗で御の字、という雰囲気もあるんですけど、やっぱり2連勝は嬉しい。しかも勝ち方がスッキリしていました。パもセも、敗戦の負い目を背負い込むような選手が出なかったし、スター選手の1発で決着という、テニスで言えばウィナー(相手が触れないナイスショットで得点)でのスカッとした勝利。ムードを大切にしつつ勝てたというのは、楽しさに輪をかけましたね。

 


では最後に、両試合の印象に残った場面を簡単に羅列していきます。トップにご紹介のNPBサイトのスコアや動画なども合わせて思い出してくださいね。ボリューム増えちゃったんで、まずは第1戦(ペイペイドーム開催)から。

 

 

■フィルパリチョイス第1戦パの名場面9選


バッピキヨミー超遅球で師匠ギータのホームラン競争に貢献

自主トレなどで面倒を見てくれる師匠柳田(H)のホームラン競争のバッピを務めた清宮(F)は超遅球。でもすぐにこれに対応したギータ。この遅球が良かったらしい。

 

●初出場大関、本拠地凱旋晴れ舞台の先発でカチカチ

育成から大飛躍での出場。表情変わらないタイプの大関。でももうガッチガチで投げるのに精一杯。ランナー出したあとクイックがクイックになってないw。1塁カバーに遅れた時なんか手と足一緒に出てるんじゃないかってくらいギクシャクしてたw。頑張ったね。人見知り軍団構成員(トップは意外や今宮だとか)も、真っ先に登板終わって後はゆっくり勉強できた模様。AS前はちょっと調子を崩した投球だった大関。夢舞台で得たものを自信に変えて、後半立て直してほしいですね。

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●スタメンはクリンナップ組ズラリ並べるゴージャス打線

1番から、柳田(H)、浅村(E)、吉田(B)、山川(L)、森(L)、グラシアル(H)。思わず「ほお〜」と溜息が出る。今年はみんな万全ではなくケガなども抱えていて、開催前は懸念がいっぱい。でも蓋を開けたらフルスイングにミート力にと、さすがのバッティング。出たからには持てる力を披露する、プロフェッショナルの最高峰たち。眼福でした。

 

●カムバック山岡、被弾するも同級生・森とのバッテリーを楽しむ

近年の不調や去年のケガ手術を乗り越えての出場だった泰ちゃん(B山岡)。登板時は珍しく緊張の表情で初球被弾しちゃったけど、その後は存分に持ち味を発揮。社交的な性格で他チームの誰とでも仲良し。

 

95年生まれの同級生で、U18日本代表時代から切磋琢磨の友哉(森)との久々バッテリーを楽しんだ様子をインスタグラムに上げていたのにその直後の感染発表、、、。いいねしてきた友哉に「また組もうな!」って応えてるのがいじらしくて泣けます。また痩せちゃいそうで大変だと思うけど、しっかり回復させていい投球見せてほしい。がんば!

www.chunichi.co.jp

 
 
 
 
 
 
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●オールスター常連の則本、貫禄で相手の流れを断つ

1、2回に連続失点し、セに傾きかけた流れをスパッと断ち切った則本。普段は彼も明るい社交家。去年のASの、ロッテ公式が撮ったお茶ココ動画での楽しそうな様子で他チームのファンにも知れ渡りました。そんな彼ですが、やっぱりマウンドでは頼りになりますね。中嶋監督が迷わず推薦するはずだ。すっかりAS常連投手の貫禄が出てきましたね。

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●パ・リーグご自慢中継ぎ陣のカンペキリレー

今年は素晴らしい成績を上げているパ・リーグ中継ぎ陣を惜しげもなく注ぎ込んだ中嶋監督。代替で緊急招集だった本田(L)や小野を含め(M)、全員力を遺憾無く発揮しました。こういう時にリーグ自慢したくなっちゃうんですよね。もうさあ、こういう連中が次々出てくるのをいつも相手にしてるんだぜ、大変なんよ、わかるだろ?。きっとわかってもらえたと思います。投手の賞作ってあげたいな。

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●ちょっぴり肩身が狭かった宗の胸張りタイムリー

今年のサードで高い数字を出している選手が野村(F)だけだったパ・リーグ。ファンもよく知っていてファン投票は野村が選出。しかし、普段対戦している選手たちが選んだのは宗でした。守備の上手さ、打撃の勝負強さのイメージはもうすっかり定着しているのです。

 

でも、数字見るとそこらへん伝わらない😅。だから選出は宗本人も意外だったようだし、初戦のベンチではちょっぴりおとなしい感じでした。でも、試合が始まると積極的に振ってましたねえ。そして3度目の正直のチャンスで見事にタイムリー。守備も華麗。「この成績でなんで?」と思ってたに違いないセのファンに、実力と持ち前の華を見せた辺りは大したものです。

今年はコロナ等で出遅れたこともあって当初の数字こそ低かったけれど、徐々に調子も上がり、打撃は特に得点機でのしぶとさが光る宗。このオールスターで、去年ベスト9とGG賞を獲得した活躍がフロックでないことを示しました。後半戦も楽しみですね。

 

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●運をかっさらったキヨミー、サヨナラホームランでMVP

プラスワン投票で滑り込み出場した清宮(F)。ファン投票選出されていた同僚の松本と野村がケガやコロナで不運にも事態となる中、師匠のギータに重用されてホームラン競争のバッピをしたりで目立ちまくります。とどめは最終打席。最終回同点2死の打席に入った場面で地上波が終わり、「持ってねえw」とみんなが思った次の瞬間のサヨナラホームランで上を下への大騒ぎに。同僚2人分の運を預かっただけでなく、いつも試合前にアドバイスをくれる山川が超弩級ホームランでゲットしかかっていたMVPまで掻っさらいました。やはり彼はスターです。

 

ヒーローインタビューも良かったですね。素直。彼って、人から言われたことや期待されてることができたかできないかをすごく気にする。でも、やってのけた時に「こんなことができたすげえオレ」という自意識過剰な所は無いんですね。できたことに対する喜びだけがある。そういう純粋なところが、先輩たちがなんとかしてやりたくなる美点なんだろうと思います。このまま、もう悩まずに伸びていってほしい。


長らく混乱して苦労したキヨミーが、今年BIGBOSSと出会ったおかげでやっと本来の姿を現し始めた。そのことを確信させるホームランでした。そして、疲れている中でストレートを投げ続けてくれた森下きゅん(C)の優しさに感謝です。

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実況付き動画も。

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●パの盛上げ隊長ほたぴ、豪快弾&フリップ芸で圧倒的存在感

清宮に一番美味しいところを掻っさらわれたけど、第1戦を通して圧倒的に主役だったのは山川ほたぴ(L)でしたね。やることなすことがかわいくて、一挙手一投足から目を離せなくなる存在感。ホームラン競争でギータが7本打つのを見て心が折れた時の愛嬌たっぷりな表情。球が甘かったとはいえ、それを誰も真似できないような音とスピードと距離の完璧な豪快弾にするパワー。


いやほんとに凄いホームランでした。さらにベンチでも、自ら持ち込んだ小道具を駆使してとにかく盛り上げる。選手紹介時の馬の被り物。そして一番の見せ場は得意の書道の腕前を生かした、つば九郎顔負けのフリップ芸でした。朗希(佐々木)をカメラの前に呼び寄せてのショートコント。

 

皆が感心したのは世話見の良いほたぴの親心。ユーモアの中、春に物議を醸した朗希と審判の問題に切り込みます。確かに周りは大揉めに揉めていたけれど、朗希本人のコメントが出たことはない。どこかモヤモヤを引きずっていた所を、ほたぴはその後の自分のインタビューも合わせて明確に意見。サラリと朗希に頭を下げさせて一件落着。ひとつ間違えば後味が悪くなることを、ほたぴが間に入ってソフトな形で筋の通った解決に導きました。

試合前練習ではいつも、他チームの選手が彼の周囲に話を聞きに集まって、大仏様のようになるほたぴ。この日の仲裁ぶりは、酢いも甘いも噛み分けて老練な水戸黄門のようでしたね。手にしたピコピコハンマーは清宮のサヨナラホームランの時にも大活躍。今年はいつも盛上げ隊長を請け負うマッチ(松田H)がいなかったり、初出場や緊急招集の選手が多かったりしたから、自分がやらなきゃって頑張ったんだと思います。

とにもかくにも笑顔をたくさん運んでくれた人格者ほたぴです。

 

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