フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【2023キャンプ見学】現地の雰囲気それぞれ【オリックス・ソフトバンク・日本ハム】

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 先のことを考えないキリギリス生活中のスタ。2月頭にキャンプ巡りの野球三昧旅をしてきました。周ったキャンプは宮崎でオリックスとソフトバンク、沖縄で日本ハムの計3球団。時期は、沖縄が2/3〜7、宮崎が2/7〜11、まだ序盤です。

 天気にもそこそこ恵まれ、ワクワクと楽しかったキャンプ見学。短時間の所もありますが、人手や賑わい、現地の楽しみなどにつき、3球団それぞれのキャンプの雰囲気で感じたことを記しておきます。

 

 

 

オリックス・宮崎清武

 

 清武は去年も行っています。一昨年はリーグチャンピオンでのキャンプ。今年は日本一に輝いてのキャンプ。集客の違いは明らかで、今年の激増ぶりにはびっくり。特に週末は大混雑で、清武始まって以来ずっと訪れている方が、「こんなの始めて💦」と呟いてるほど。イケメンの花園ぶりが全国に知れ渡り、日本一効果は絶大です。

 スタは平日から行きましたが、宮崎駅発のバス乗り場の人出の列が去年の倍くらいの長さ。隣にソフトバンクの乗り場があって、去年はそちらより全然少なかったのに、今年は同等か、もしかしたら多いくらい。出発間際に並んだら座れない、通勤バス並みの混雑でしたね。

 

 

 キャンプ地内の練習施設は、それぞれさほど距離が無くて移動が楽。また、敷地に勾配があるし高い塀やこんもりした樹木などが少ないため、見晴らしが良い。なので、その日の練習スケジュールや人の動き、選手の姿を見ての移動はしやすいです。

 

 食べ物の売店は多く、どれも美味しい。肉巻きおにぎりが人気でしたが、お子様向けのものやお菓子などは少ないので、必要なら準備していった方が良いかも。かなり広いテントの休憩所があって助かるのですが、今年は週末のランチタイムなどは満席状態でした。

 イベントは、マスコットやチアガールのステージが子供たちに大人気。ランチの時、小さな女の子が「ピンクの子見たい〜、ピンクの子は?」ってベルたん探してたりしました。小さな子でもわかるのか、ベルたその可愛さw。サイン会は抽選に並ぶだけでかなりの時間を食うので、練習見学を諦める必要あり。

 お土産のキャンプグッズなどは、何せオリですから、もちろん魅力的な品が豊富。ラオウが缶バッジガチャしまくってSNSに上げるなど、選手がグッズ推しに協力的なのもオリらしいところ。

 キャンプ地内の幟の旗も選手の写真プリントで気持ちが上がるし、全体練習も人気選手は人目に付く方に位置するし、やっぱりオリは選手の押し出し方が上手い。

 ずーっと集客の少なさが悩みだったオリックス。混雑はデメリットもあるけれど、今年のキャンプ観客激増は本当に喜ばしいこと。ファンを集めたくてサービスを一生懸命やってきた選手たちも、嬉しいだろうなあって思いました。良かったね!。  

 

ソフトバンク・宮崎生目の杜

 

 今年は平日の午前のみで人出の少ない時間に行きました。でも、ソフトバンクのキャンプは基本的にすごい人出です。何しろ地元が九州ですから、キャンプにはファンがドッと集まります。人気観光地に出かけるつもりで行った方がいいかも。

 

 

 

 去年オープン戦で訪問した時は、コロナ制限の中でさえ、かなりな賑わいでした。通路の両サイドに魅力的な九州グルメの屋台がずらりと並び、歩行者天国のよう。今年は人の流れを考慮した店の並びになっていましたが、ファンサービスも復活したので、週末など人が多い時は大変なことになっていたようです。

 キャンプ地内の練習施設は、そこそこ近いのですが、一般の運動公園のため、植木やコンクリ塀の建物などが多く、ちょっと圧迫感があるかな。マップを見ても、慣れないと位置関係がやや掴みにくい。練習スケジュールを確認して、まずは見たい練習の狙いを定める必要がありそう。場内係の人が多く、出入りの仕切りなどは丁寧ですね。

 食べ物の売店は多く、九州物産の見本市の感がある。持ち帰りのお土産品もたくさんあるし、片っ端から買いたくなります。ただ、数が多すぎて全部見るのは大変w。休憩所は屋根無しでチェアとテーブル。幟などは控え目で「公園」という感じのスペースです。お土産のキャンプグッズなどは、ソフトバンクも豊富。

 そして、ここのキャンプはイベントがすごいです。機械を持ち込んでのゲームのような物が目立ちます。見られなかったけど、今年は小さい子が自分で景品を抱えるクレーンゲームもあったらしい。盛り上がるでしょうねー。選手参加のイベントも豊富だった模様。通路でのサインなども復活したようだし、そりゃあ、お客さん集まりますね。

rkb.jp

 

 地元で愛されている球団だと実感させられるソフトバンクキャンプ。何より物量が圧倒的な上、スター選手がサービス精神旺盛と、言うことなしです。週末などのお出かけは、本当に覚悟を決めて体力を蓄えておく必要がありそう。準備万端で出かければ、野球も選手もその他の楽しみも、満喫できることでしょう。

 

日本ハム・沖縄名護

 

 名護は他県から行くと、距離のハードルがあります。沖縄のプロ野球の中でも一番那覇から遠い。でも、その分、旅の味わいがある。15年前に訪れた時より、施設もビーチもすっかりきれいになっていて(以前は漂流物もいっぱいの岩礁が多かった)、感激でした。

 

 


 

 晴れれば、沖縄感がすごい海と空のキャンプ地。ただ、全体の印象についてはやや苦言っぽくなっちゃいそう。ご容赦ください。

 到着が平日だったこともあってかお客さんはやや少なめ。とはいえ金曜日だものなあ。もう少し賑わいほしいかなって感じでした。15年前に来た時は、北海道からの見学ツアーの団体さんなどもいてワイワイしていたんですよ。

 もちろんコロナの影響も大きい。そして、今年は新庄監督もおとなしい。でもたぶんそれ以上に、弱くなってスターと言える選手が減ったことも絶対影響してる。これからまた強くなって、人気盛り返していかないとね。

 施設間の移動はかなりめんどくさかったです💦。歩道が選手隔離のために柵で仕切られてるんですが、これが、めっちゃ動線が不効率。ぜーんぶ一番遠回りさせられる感じ。宮崎でもやってましたが、ここまで効率の悪い歩き方じゃなかったですね。

 ブルペンなんて、ぐるーーーって歩かされて、しかも行ってみれば肝心の投手がほとんど見えない柵の置き方。ブルペンはキャンプの華なんで、もう少し舞台意識を持ってほしい。

 キッチンカーなど食べ物屋さん出店も数台だけ。コンビニが近いのでまあ用はそちらで足りるのですけれど、味気ない。ファンが少ないので仕方がないのかな。珍しい食べ物は監督が記者などにサービスで提供したランチばかり。ああいう物が、ちゃんとファン相手の売店として登場するようになるといいな。休憩所は無かったですね。

 イベントやファンサービスも、スタが訪れた時期は何もなし。サインや写真撮影などのファンとの接近制限を緩和したチームが多い中、ハムは今回も厳格な隔離政策実施中。キャンプの後半になって、やっとサイン会が設けられました。

 観客少ない頃を知ってるスタは慣れてるし、のんびりしてるのも好きだけど、やっぱり集客対策不足を感じます。人気は大事。コロナの影響もあるでしょうが、リスクを抑えながら開放的になることは可能だと思うので、来年からは頑張ってね。

 そして、グッズ制作力の低さは知る人ぞ知るところの日本ハムですから、キャンプグッズも残念さが否めない。毎年同じような工夫のないキーチェーンなどのアクセサリ類とか、集めても楽しくないじゃないですか。選手の写真やイラストがかわいい!、キャンプ記念だ!って気持ちの上がるもの作りましょ。

 選手個々の押し出し方も、上手くやってる他球団を見習って行ってほしいですね。一部でいいから押す選手をもっと強調してほしい、幟とか。いくらたくさんあっても、シンプルな同じ旗がパタパタしてたって訪れた人の気持ち上がらないんで。

 そもそも、ハムはアピールをメディアに頼り過ぎてる感がある球団。SNSなどでのアピールを、もっと勉強してほしい。今年は選手からの発信を禁止したようですが(伊藤大海がインライで言ってた)、まあ今年は野球第一ということとして仕方ないけど、それでずっと行ったら時代に取り残されますよね。球団も選手もファンとの距離の取り方を、上手い人たちのやり方からどんどん学んで行かないと。

 全体的には、去年の成績やチームの練習優先方針もあって地味め。キャンプグッズもそそられる品が全然開発できてない。新球場オープンの方に注力が必要でキャンプの盛り上げや気配りに手が回らないんだな、という印象。

 ほんと、とにかくただただ企画部や広報がんばれ!。お金無いんだろうけど😅。 新球場でお金が入るようになったら、キャンプをフェスタっぽく盛り上げる心意気をもう少し見せてほしい。そして、選手たちも、もっともっとファンの前で頑張っている姿を見せる、という意識で振る舞うようになっていってもらいたい。

 今回、マツゴー(松本)が、しばしばキッチンカーの辺りに出現して話題になってます。選手会長になってのファンサービスの気持ちと、タイトル獲得の自信とが表れた姿に見えました。どんどんそんな振る舞いができる選手が増えてほしいと思います。

 

まとめ

 

 以上が、オリックス、ソフトバンク、日本ハムの2023年春キャンプ現地の雰囲気です。わずか3球団でもキャンプの雰囲気や盛り上げ方に違いがあるのが伝わったでしょうか。

 今年は、コロナ対策が緩和されたものの、その対応は球団ごとでずいぶん差がありました。もちろん、内部事情で急な対応を躊躇するところがあるのは仕方ないですし、裏で自治体からの要望などもあったかもしれません。それでも、やはり親近感のあるファン対応をした球団の方が、晴ればれとしていたように感じます。

 来年は、このままコロナの状況も悪くならず、今年以上に華やいだキャンプを送れるチームが増えてほしいものです。

 もうキャンプも終わりを迎え、これからはオープン戦、WBC、リーグ戦開幕と、一気に野球が盛り上がります。キャンプで鍛えた選手たちが、存分に良いプレーを見せてくれることを祈りましょう。

 がんば!。