フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【野球おすすめ処】エスコンフィールド北海道【めちゃ楽しいボールパーク】

<
にほんブログ村 野球ブログ パ・リーグへ
にほんブログ村 野球ブログへ

 

 

 

 

 

 

チケ入手の経緯とバタバタ手配

 

 2023年3月31日(木)、日本ハムファイターズの新しい本拠地スタジアム、エスコンフィールド北海道の開幕試合が開催されました。この開幕カード、スタも一応抽選応募していたのですが、何せファンクラブのランクが低い(ハムFCは本拠地観戦しないとランクが上がらない)ので、元々期待はしていなかったんです。案の定片っ端から外れてて、販売になったらあっという間に売り切れて、結局チケは入手できず。

 ……と、思ってました。だから、前回記事にしたラジオ出演の時もそう言っていたんですよ。ところが、です。だいぶ後の他の試合のチケを確認したら、なんだか心当たりの無いチケがストックされている。あれ?、と思ってよくよく見たら、なんと開幕カードのチケじゃありませんか。うそ〜ん💦。

 びっくらこきましたよ。本人もすっかり忘れてた応募の最後の最後、3塁側が当たってたんですよ。通知メール、わかりにくいんだってば。公共の電波でウソついちまったじゃないか!。えー、試合何時からだっけー、どこに泊まればいいのかな?、なんも調べてなかったしー。

 もう試合まで日数も短い中、大慌てで旅程を考えます。実はとうとう札幌ドームにも行けなかったスタです。全く予測が立てられません。オープン戦の様子では移動がかなり大変そうだし、こちらは道内交通にも慣れてないわけですから、タイトな予定は禁物です。1試合の観戦には贅沢だけど2泊して、丸1日余裕を持って観戦に費やせるように計画しました。飛行機は考えた末にLCC。

 なんとかプランニングしたものの、開幕カードの第1戦後は、帰路に着くお客さんたちの大混乱ぶりが続々と伝わってきて不安はつのる一方です。スタは寒いのに滅法弱いんですよ……北国の寒風の中で2時間待ちとかになったらどーしよう……行き倒れになるかもしらん……いかんいかん。妄想が過ぎるな……いや、でも、少なくとも熱ぐらいは出るかもしらん、防寒命。

 そろそろ暖かくなり始めた東京で、慌てて冬支度を引っ張り出します。ダウンジャケットに襟巻き・手袋、厚手のパッチ。ヒートベストもいるだろうか、いややり過ぎか。散々迷って服装を厳選し、ドキドキしながら北のボールパークへ出発したのでありました。

 

 

1日目:北国へ

 

 こうして迎えた旅の初日。東京の空は晴れてポカポカ陽気。そんな中をブワブワのダウンで歩くスタは、すれ違う人の視線に「あ、これから北海道なもんで」と、心の中で言い訳です。薄い化繊綿のウルトラライトダウンあたりじゃあ、スタの寒さへの怯えまで包み込んではくれないのだよ、と。

 行きの飛行機は成田から。余裕を持った午後発便。時間帯が昼頃だからダウンの中は蒸し暑いほど。それでもなるべく涼しい顔をしたままダウンを着続けるわけです。だって、ちょっと丸めようったって、ブワブワのダウンは枕みたいになっちゃうんですよ。簡単じゃないんですよ。

 やっと成田に着いたら、今度は1時間ちょい飛行機が遅れました。やっぱり空路移動の観戦は余裕を持って正解ですね。それでも飛行機は大好きなんです。特に離陸の瞬間のフワッとなる浮遊感とその後の一気に上昇していく感じが最高。北海道まで飛行時間は短いけれど、眼下の景色がだんだんと雪模様になって行ったのも良かったです。

 

 

 新千歳空港についてJRに乗り換えると、あちこちにファイターズの広告が掛かってる。東京から北海道に移転した時は寂しかったけど、本当に北海道に行って良かったなあって思うんですよね。すごく愛して大事にしてくれるお家に嫁に行った娘を見てる感じ。もっともっと幸せになれよ、ってしみじみする感じ。

 


 宿は千歳に取りました。空港から(快速「エアポート」で2駅7分)もすぐで、球場へも(快速2駅14分)近いみたいなんで。ホテルも駅から近くて大浴場があり、繁盛してる居酒屋さんのクーポンももらえて良かったです。そして、東京ではサウナみたいだったダウンジャケットもこの時期の北海道では正解でした。風がね、やっぱりまだまだ冷たいです。地元の方たちはもう厚着はしてなかったけど、寒がりにはダウンでちょうど良かったです。

 

 

2日目:素敵なエスコンフィールド北海道

 

 次の日。観戦は開幕カードの第3戦(2023.04.02)。デーゲームです。Fビレッジという名称の周囲の施設も見たかったけど、とにかく球場に慣れることが優先。まずは一目散にスタジアム内入場を目指しました。不安もあるけどウキウキです。

 JR千歳駅から球場最寄りの北広島駅では、徒歩で行く人とバスで行く人が別れます。今回はまずはシャトルバス。少し出遅れたのでピークは過ぎていたようで、すんなり乗れました。駅前のコンコースはこじんまりとしていて、これからホテルが入る商業施設が建設中でした。リーズナブルなホテルが入るといいのですけどね。

 

 

 

 シャトルバスの乗り場もこじんまり。バスは2つの会社が乗り入れてるようで、普通の仕様のバスとファイターズ仕様のバスがあります。そのうち、選手ボイスのガイドなんかが流れるのかな。支払い方法はもう周知ですが、交通系ICカードが使えません。現金(200円)かVISAタッチのみ。まあでも、お財布に小銭、は地方のバスでは大事かも。

   

 

 

 

 シャトルバスの走行時間は短いです。総じて、印象はzozoマリンからの移動に似ている感じ。並び方や移動時間もだいたい同じ感じじゃないかなあ。徒歩の所要時間も似たようなものじゃないかと感じました。ただ、エスコンの方の道は高低差があるようなのでその分少し脚力が必要かもしれないのと、寒さや暗さの不安要素が高いかもしれないですね。

 シャトルバスは、エスコンの一塁側のメイン入り口、コカ・コーラゲートの前に到着します。スタが着いたのは開場時間の少し前なので、もうだいぶ行列でした。でも、入場はサクサク進みます。オープン戦の時に不評だった厳重な持ち物チェックも、今回は通常の球場並みになっていました。

 エスコンの周りはまだまだ空き地なので、何もかも広々としています。空が青くて空気がひんやり澄んでいて、伸びや深呼吸をしたくなる。いつか、周りのFビレッジの施設もゆっくり歩き回ってみたいなって思わされますね。夏はどうかな。北海道の日差しは結構きついから暑いかもしれませんね。

 そしていよいよスタジアム内に足を踏み入れます。まずはそのコンコースが広くて明るい。大劇場みたいに華やか。その向こうに鮮やかな緑の芝生と外野一面の窓と大きなビジョンの光景が広がります。

 うおー、一瞬にしてスタジアムの中だー!、一気に気分が上がるー!。

 他のスタジアムのようにコンクリート壁やら階段やらで視界が遮断されることが本当に少ないのです。むしろ、黒い鉄骨はコンビナートのようなハードな格好良さで、グラウンドなどの景色を額縁のように強調します。スタイリッシュ。

 そして、通路が広く、目的地までほぼ一本道で人を導いてくれる。上下の移動もエスカレーターで楽ができる。そして、お店を見て歩き回っているのに、ちょっと顔を反対側に向けるとすぐにグラウンドが見えるのです。これがすごくいい。

 さらに、感心したのは車椅子席です。すごくフィールドに近い位置で見られる。通常のスタジアムの車椅子席って、危険回避のために高い位置の見づらい場所に設定されてることが多い。エスコンはフィールドに近い内野席はネットで覆われてボールがスタンドに飛び込まないからできることなんですよね。車椅子の方には、どんどんエスコンで野球の臨場感を味わってもらいたいな。

 試合もすごく見やすかった。スタンドの角度のなだらかさが程よく、前席の人の座高があまり気にならないのです。椅子の列間もやや広めなので人を通してあげるのも楽。内野席でしたがすごくクッションがいいし、バタンと閉じるタイプでないから荷物を置いて落っこちてしまうことがない。

 それから、ダッグアウトの屋根が張り出していないんですよね。だから望遠カメラを向けると、少し上方からでも向かいのダッグアウトの選手たちの様子がすごく良く見える。色々想像しながらウォッチしてるととっても楽しい。

 ベンチが木なのは選手もお尻が痛くなるかも?だけど、その分よく前に身を乗り出してくれそうだな、とかw。もしや新庄監督だけクッション敷いてるのは、座りっぱだとお尻の形が悪くなるからなんて理由じゃないか?とかw。

 音も良かったですね。反響し過ぎないです。久しぶりの声出し応援で、頭の上から応援団の音が降ってきたらちょっと騒がしいかもなあ、なんて懸念もあったのですが、全然そういうことなかったですね。スタは鼓膜がちょっと弱く、振動して響いてくる音が苦手。でも今回は太鼓やラッパの音も柔らかで突き刺さってこなくて、全然気になりませんでした。場内アナウンスが少し籠もって聞きづらかったかな。そのぐらいです。

 まあ、そんなこんなで大満足ですよ。スタはへそ曲がりなので、正直、内心はちょっぴり粗探ししようって感じもあったんですよ。でも場内に足踏み入れた途端。全部吹っ飛びましたね。アクセスが大問題だとかどーでも良くなっちゃいました。実際この日はアクセスは全てサクサク。帰路のバスもなんら問題はありませんでした。

 まあ平日ナイターはまだまだ大変なところもあるかもですが、デーゲームは非常にいいと思います。人の混雑も、試合後のトークイベントや飲食店時間の延長で分散させてくれてます。北広島までのシャトルバスは夕方で早めに終わっても、一般のバスは夜まで走ってもいるようでした。心配な方はデーゲームから行ったら安心して楽しめると思います。

 さて、こうしてたっぷり探検した初めてのエスコン。楽しかったー!!。スタジアム好きのハートが鷲掴みされるスタジアム。絶対また来よう、なんなら毎月でもいいな、なんて思っちゃうぐらい素敵な施設でした!。

 

エスコン食べ物事情 

 

 エスコンは飲食物の持ち込み基本禁止(水筒の飲み物、アレルギー対応、乳幼児食等は可)です。その分飲食店は力が入っています。どこのお店も美味しそう。

 ただ、それを買うための行列は大変です。どうしてもしっかりした食べ物をゲットしたい方は、入場列に相当早めに並んで一目散に目的の飲食店に並ぶ必要がありそう。特にビジターチーム応援でチームの練習を見たいし食べ物も必要というなら、会場時間よりかなり早くから並ぶ必要があると思います。

 すぐ持ち帰れる弁当類やパンなどをこれから増やすみたいですね。スタはスナック的なものやサンドイッチみたいな軽食がもっと欲しかったりもしますね。

 スタはこの日は朝ご飯しっかり食べたので、着席してからまずビールの一番搾りを頼みました。ビールお腹張るのでねw。キリン久々だったけど美味しかった。そして、一緒に買ったおつまみで間を持たせましたが、このおつまみのえびせんが美味い!。バリバリしてちょっと固めで腹持ちが優秀。香ばしくて塩味もちょうどいい。おすすめ。

 

 それから、ビールなんですが、素晴らしいことに、なんとエスコンにはクラフトビールの売り子さんがいるんです!。スタジアム史上初と言われる場内醸造施設「空としば」のクラフトビール。店舗はすごく並んでいたから諦めたんですよ。そしたら売り子さんが回ってきて大感激。美味しいですよー。ホップが香り立ってめっちゃ爽やか。売り子さんもっと増やしてほしいな。

 デーゲームの試合後も飲食店が開いているのはいいですよね。ななつぼし横丁という飲食店コーナーは、フードコートみたいになっていて、飲み食いしながら試合の余韻を楽しむ人でいっぱいでした。スタは座席で食べるほど空腹ではなかったので、美味しそうな焼肉弁当を買って帰り、ホテルでの晩ごはんにしました。

 デーゲームに行く人は、アフターで楽しむことも計画されるといいですね。

 

 

3日目:軽い観光

 

 旅の2日目の観戦はデーゲーム。そのまま飛行機という手もありましたが、宿泊にしておいて良かったです。アフターまで存分に楽しめました。試合を見た余韻を楽しんでゆっくりお風呂に入ってもう1泊。

 翌日も良い天気で、チェックアウト後の時間を軽い観光に充てることにしました。千歳から行ける観光地、2つ考えてあったんですね。ひとつは千歳駅そばのワイナリー。もうひとつが支笏湖です。千歳からバスが出ています。そして、支笏湖から空港行きのバスもあるのです。

 北海道の大自然、湖の方に行ったことがなかったので湖にしました。良かったですよ。まだ雪が残る山が水面の映って素晴らしかったです。バスは発着がわかりづらかったりとても本数が少なかったりはあったのですが遅れることもなく、飛行機に間に合う時間で行き来できました。

 こちらについてはまた別途機会があったらご紹介しますね。とりあえず、北海道は何かしら観光地があるのはいいですね。エスコン観戦だけでも十分楽しいけど、できたら余裕を持って観光も行きたいと思いました。

 

 

 

まとめ

 

 以上が初めてのエスコンフィールド北海道の体験記です。どうしても簡単に不便が解消できないアクセスは大問題です。そして、他にもまだまだ色々不備な所もあるでしょう。

 でも、それを補ってあまりある楽しさが味わえるボールパークだと思います。スタジアムという場所や、現地での野球観戦の何物にも代え難い楽しみを愛してやまない方なら、惹きつけられること間違いなしです。

 北海道のファンの皆さんには通ってほしいし、北海道以外のファンの皆さんにも絶対体験してみてほしい。今不便なところも少しずつ解消されるでしょうし、常連ファンさんが増えてくれば、お客側の動きもスムーズになっていくでしょう。

 とりあえず、スタは開幕カードのチケが当たっていたことに感謝します。早いうちに体験できたおかげで、北海道行きのハードルがグッと下がりました。4月にもう1回行くことが決まってるけど、そのほかでもぜひまた行きたいと思います。初夏とかいいな。

 その度に何か発見があったらまたご報告しますね。ではでは。