フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグとファイターズをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【達孝太、伏見寅威】歳の差バッテリーのじれったかわいいカップル過ぎたベンチ姿

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 お久しぶりです。写真SNS投稿にうつつを抜かしていた昨今、やっと新規記事であります。再開時はマジメで重厚なものをバーンとぶち上げようと思っていたのに、投手が21歳、捕手が35歳という歳の差バッテリーのベンチ姿のウォッチングという、ちょっぴり緩い内容になる模様。

 ふたりの心の機微が垣間見え、まるで、中々進展しないじれったくてかわいいカップルをヤキモキ見守る図、みたいなほのぼの記事になりました。写真はちょっと遠くてボケボケなので、どうぞ心の眼をフル稼働させてご覧ください。※部分は後に関連引用記事(有料あり)のURLを貼っておきます。

 

若武者達孝太、抜擢さる

 2025年7月31日(木)、エスコン開催の北海道日本ハムファイターズvs福岡ソフトバンクホークス戦、この時点での首位争いとなった熱い試合を現地観戦。1勝1敗で迎えた3連戦の3戦目。ゲーム差は試合が終わる度に抜きつ抜かれつを繰り返し、この3戦目はかなり重要。そんな試合で日本ハムのマウンドを託されたのが、高卒4年目の若武者ドラ1投手・達孝太(たつ こうた)。

 昨年10月3日にプロ入り2度目の1軍登板で初勝利を挙げると今年は一段と飛躍。完投勝利も含めて、デビューから先発だけで6連勝というNPB記録を達成し、この首位攻防戦は球団記録の8連勝が掛かります。

 関心を引いたのは、ソフトバンク相手の登板は初、という点。首脳陣はかなり慎重に彼の登板相手を見極めていたようで、連勝中、交流戦の2勝を除いたパ・リーグ勢相手の勝ち星はロッテと西武だけでした。それが、後半戦最初の首位争いという場面でガン!とハードルを上げ、いよいよ強豪チームに当てると決めたわけです。

 今年のソフトバンクはケガ人多発などもあって、一時最下位になるほど不調だったものの流石の立て直し。7月は7割超えの勝ち率という脅威的ペースであっという間に駆け上がってきたところです。一筋縄で行く相手ではありません。それでも強気な言動で鳴らす若者は、「いけそうなら完封したい」と試合前インタビューで意欲満々でした※1。

 

※1参考記事

www.nikkansports.com

 

🐲たつ と 🐯とら

 入団時はヒョロヒョロだったけど、194cmで100Kg超えの偉丈夫に育った達孝太。高校時代から目的意識高く我が道を行く系で、自他ともに認めるビッグマウス。でも、口先だけじゃなく、トレーニングも野球の勉強も2軍でしっかり努力を積み重ね、1軍でも結果を出せる選手に。インタビューなど聞けば意外に人懐こいしユーモアたっぷりだし、妙に人を惹きつける面白いヤツだったりもする。

 そして、この鼻息荒い若駒みたいな21歳の手綱を引く捕手が、35歳の伏見寅威(ふしみ とらい)。前所属先のオリックス時代には新人の宮城を任されたり、若手投手の教育係として定評あり。昨年6月、彼はファームに行った際に初めて達を試合で受けたのですが、実はその時新庄監督から「テンポを良くしてほしい」という使命を授かっていたらしい。 そこから若者の投球がぐんと良くなったらしい。

(※2で監督がそうコメしましたが、25.11.22たつとらトークショーで寅威本人が達相手のそのような指示は受けていない旨コメントした模様なので線引きします)

 まあそういう経緯もあり、達が1軍に上がってからも基本は寅威がバッテリーを組みました。自我の強い若造くんは、ひと回り以上年上の先輩のサインにも最初から首を振りまくってたし、ボクちゃんは誰が捕手でも勝てるんだい!と言い張ります。でもって、そんな鼻っぱしらの強い子が35歳捕手は大好物。

 「全然いいよ、首振って」「あーはいはい頑張ってねー」などとあしらいつつ、少しずつ1軍打者との攻防の何たるかを経験させていきました。達のほうも実は結構柔軟で素直な所があるし、技術も器用なものだから、多少の失敗があっても修正が早い。そんなこんなでこのコンビ、上手く回って連勝が続いて来たというわけです。※3


※2参考記事(有料)

www.doshinsports.com

 

※3参考記事(有料)

www.doshinsports.com

www.doshinsports.com

www.doshinsports.com

 

 

若武者大苦戦💦 

 さて、1勝1敗で迎えた日本ハムvsソフトバンク首位攻防の第3戦。 舞台となるエスコンはもちろん超満員で熱気むんむん。さあ、日本ハムのマウンドを託された、7連勝中の21歳若武者・達孝太はどんなピッチングを見せてくれるのか。

 ……。

 結論から言うと大苦戦。5回7安打(本塁打1)2四球の自責点5で敗戦投手。味方は1点差まで詰め寄ってくれたけど、5回に打たれた本塁打が効いたなあ。今年2回目の乱調で、前回は負けが消えたけど柳の下にどじょうは二匹いなかった。

 最初の投球練習から硬くなっているのが伝わってきて、制球が乱れたり首を傾げたりしていた達。プレーボールが掛かった2球目を先頭打者のダウンズに二塁打されると、無死二塁→次打者に進塁打→走者三塁からゴロゴーとなり、わずか10球で先制点を与えます。その後、4回に自らの拙守もあったりして3失点、そして5回に前述の本塁打の追加点、という内容で降板となりました。※4


<投球練習>  
 

 

※4 試合スコアと本人コメント資料

www.fighters.co.jp

 

   降板直後の達のコメント※4  は、短い中にも自分の投球の反省、希望の見出し、中継ぎしてくれる先輩への配慮等が込められ、負けん気と同時に自分を客観視できる冷静さも持ち合わせている様子が伺えます。

「ボール自体は悪くなかったと思います。不運なヒットもありましたが、結果として抑えられていないので、まだまだということです。なばさん(生田目)、すみません」
(ファイターズ球団サイトゲームレポートより)

 5回、被本塁打後にもピンチが続き、コーチがマウンドに来た後にはロジンをぎゅっと握りしめ、何とか気持ちを切り替えようとしてました。結果、曲者打者牧原を1球で打ち取って凌ぎます。

 あっぷあっぷながらも、先発ノルマの5回を途中降板せず投げ切った辺り、芯はやっぱり強い子だな、と感じます。

 


 初めてのソフトバンク戦で苦戦を強いられた21歳の若武者投手。リードする寅威も苦労しました。一生懸命工夫を重ね、声掛けもしたけれど、投手の不調を見逃してくれる相手じゃありませんものね。この日は達の降板と同時に、寅威も交代してベンチに下がることとなりました。

 

 

 

年の差バッテリー、突如じれったいカップルに?

 さて、思うような登板にならず、二人合わせての交代となってしまった14歳年の差バッテリー、達孝太(投手)と伏見寅威(捕手)。いったいベンチでどんな反省会を開くのか、スタは興味津々でウォッチに入ります。鼻っ柱が強くて頭の良い将来のエース候補の若者の悔しさを、ベンチの仲間はどう落ちつかせていくのかな?

 普通なら捕手はまだ試合に出ていて、ベンチの選手達がまず投手のフォローに入ることが多い。そして、コーチ達やスコアラーさんも話し掛けたりしますね。相棒だった捕手は、味方攻撃中で余裕がある時にバッテリー反省会をする、という感じでしょうか。

 今回はもう、当事者バッテリーが同時にベンチにおりますから、まあ他の誰かしらがちょいちょいと声を掛けたあと、ほどなくして反省会が始まるだろう、なんて思ってたんですよ。

 ところが……。

 これが延々始まらない。
 いつまで見てても始まらない。
 回が進んでも始まらない。

 いや始まりそうな気配はある。お?いよいよか?、な位置取りもあったりはなくはないんですよ。

 でもやっぱり始まらないんだなあ、これが。

 まあーそのじれったさといったら!。まるで、意識し合ってるくせに全然進展しないカップルのラブコメみたい。ずーっと目が離せなくなっちゃって、だんだん試合そっちのけ(苦笑)。

 というわけで、最後まで見届けちゃったスタの写真でその一部始終をお届けしましょう。遠くてボケぼけな写真ですが、歳の差カップル?のハラハラドキドキは伝わるはず。球団の公式有料動画MILL (ミル)のブルペンカメラでも様子を確認しましたが、雰囲気は写真に収まってる通りでありました。

 長いですよー(笑)。覚悟して読み進んでくださいね。

▪️5回裏 

 5回表で出番が早く終わってしまった年の差カップルバッテリー。その裏、3連打で1点を返してくれた味方の攻撃をじっと見守ります。言葉を交わすことはなく、味方の攻撃が終わるとバラバラなタイミングで裏へ行ったりしてました。

 まあこの後戻ってきたら反省会だろう……と思いきや、の展開になっていきます。

・汗を拭いて無言で仲間を見つめるバッテリー

 

▪️6回表

 達の後の中継ぎは生田目(なばため)投手でしたが、ここでびっくりのハプニング。なんと突然スプリンクラーが稼働して、グラウンドが噴水状態。それでもナバさん動ぜず、見事に抑えました。そんなこんなであまりベンチウォッチはできなかったけど、たぶん居たのは寅さんだけで、まだ達は着替え等があって戻ってきていなかったと思います。

 

▪️6回裏〜7回表

 この回、着替えから戻ってきた若武者くんが、先にベンチに座っていた寅さんのすぐ後ろに立ちました。めっちゃ近い。囁くだけで聞こえる距離。がしかし、若者話し掛けません。寅さんも話し掛けません、ちゅうか、振返りもしない。絶対わかってる表情なのに。待ってるなあ、明らかに。若者から話しかけて来るのを待っている。

 若武者くんも、やっぱり寅さんとお話ししたい気持ちでいっぱいなのが見え見えなモジモジぶり。ところが、なんと言って切り出そうかどうにも踏ん切りがつかないらしい。バックハグ?ぐらい近づいても話しかけられない。もじもじモジモジ……。

寅さんのすぐ後ろに立った達、気配感じてる寅

話し掛けられないモジモジ〜

背後霊か?

しゃがんでもっと近づいたくせに話し掛けられなーい

 

 先輩捕手の後ろに立って、話し掛けたいのは山々なのに、もじもじするばっかりな若武者くん。そのうち、後ろの位置をあきらめて横に移動してしまいます。

 が、ここでも少ーし離れてる。そしてやっぱり、話さない。なんなのそのビミョーなポジショニング変更は……と思ったけれど、いや待てよ。もしや若者的には、先輩が後ろを振り返る位置より、横のほうが視野に入りやすいかも、話し掛けてくれるかも、とか考えたのかな?。それならそれでいじらしくもあり(笑)。

真後ろから横への微妙なポジショニング変更

 

 結局、寅さんのほうもやっぱり目を合わせないし、話し掛けません。ひたすら待ちの姿勢であります。ていうか、他の仲間もほとんど若者に寄って行きません。稀哲(ひちょり)コーチがサラっと声を掛けただけ。ほんのひと言ふた言でしたけど、ベンチカメラではこの時ポンとお尻を叩いてました。こういう時は、やっぱり一番の気遣い屋さんです。とはいえ、写真の達の悔しそうな表情見れば、くどくど話すのは控えちゃいますよね、うん。

 そうこうするうちに7表の守備を終えた仲間をお出迎え。さーて、ベンチに戻ってどうする若者。

最初の声掛けは稀哲コーチのひと言ふた言

守備から戻る仲間をお出迎え

 

▪️7回裏

 お出迎えからベンチに戻った若武者くん。またまたビミョーなポジショニング変更を敢行。とうとう寅さんの隣に座ったんですけど、見てくださいな、この隙間。そこ空けるんかい!、と思わず心の中でつぶやくスタ。そして繰り返される、話し掛けない達、目を合わさない寅。

 いやもうね、寅さんかなり来てますね。喉元まで言葉が上がって来てる。ウズウズしてる。でも、そういう変なとこでも「人三倍我慢強い」という根っからの捕手気質をフル発揮……。

 話したくってしょうがないのに自分のほうから話し掛けられない、意地っ張りで頑固な歳の差バッテリー。じれった過ぎ、かわい過ぎ。

何やねん、そのスキマ!とツッコミたくなるポジショニング

意地っ張りカップルにしか見えない歳の差バッテリー

見てるこっちも妙に気まずい……

だから君たちお話したいんでしょ?

 

やきもきする仲間たち

 完全にじれった過ぎるカップル状態になった歳の差バッテリー。離れた対岸の3塁側から見てるスタでさえわかるのだから、ベンチの仲間たちもとっくに気づいております。ふたりのビミョーな隙間にヤキモキする仲間たちが次々登場し、これがまた面白い。

▪️捕手心溢れるグワチョが…

 まず現れたのが、グワチョ(アリエル・マルティネスの愛称)。捕手をやる人らしい包容力と観察力の持ち主である彼は、仲間、特に投手の心の動きに敏感でフォロー上手。

 そんなグワチョが、寅さんがベンチから立ち上がり隙間が広がったところでスッとふたりの真ん中に陣取りました。オレが取り持つぞみたいなわざとらしさは全然無い。とてもナチュラルな砕けた様子で、達と寅の両方に話し掛けてくれます。

 それで達寅が直接話し出すことはなかったけれど、緊張感というか気まずい空気はきっとかなりほぐされたはず。

 


▪️加藤父さんもだんだん…

 いつもの試合だと、寅威がベンチに居ると、終盤には必ず加藤投手コーチや山田バッテリーコーチが隣に来て話し掛け、コーチがお父さん役の団欒風景みたいになるのが恒例。ですが、この日はこの両コーチもほとんど達や寅の近くに来ないんですよ。

 ベンチカメラでは、前述の稀哲コーチの声がけの後、加藤コーチが達にすれ違いざまひと声掛けてる所は映っていましたが、それだけです。まあ、大事な試合で継投も大変ですから首脳陣で固まっているのは当たり前っちゃあ当たり前。が、それにしても、寅さんのほうにも全然寄って行かないのは珍しく、たぶん首脳陣が意識的に達寅ふたりにしてる感じ。

 しかし加藤父さんは、そこはかとなく、ふたりが会話しないことには気づいていたようです。7回裏ぐらいには、それまでグラウンドしか見ていなかった加藤父さんが、チラチラとふたりの方を心配げに振り向く姿も。

 だんだんベンチ全体に広がる達寅のじれったい緊張感(笑)。
 

 

▪️年長組とムードメーカーと2度目の稀哲ん

 周りのヤキモキを知ってか知らずか、話し掛けられない気まずさ延長戦突入の歳の差バッテリー。立っていた寅が元の位置に座ると、ふたりの間に次にやって来たのは、寅と同い年の卓ちゃん(中島)と陽気なムードメーカーにゃらま(奈良間)。

 いつもはクールなスタンスの最年長生え抜き野手卓ちゃんが、わざわざ出向くほどのじれったさ。しかし、いつも寅とは仲良しの同級生卓ちゃんでさえ、中々雰囲気を弾ませられない。普通の試合ならワイワイしそうなメンバーなのに全然そうならない。

 ベンチカメラでは、気配を察したにゃらまがすぐにそそくさと場を外してました。逃げ足速すぎw。卓ちゃんは少し寅さんと話してた感じはありました。

 その後は稀哲コーチが達の元へ2度目の家庭訪問。今度はノートを持参してたんですけど、やっぱり話は続かず退散。

 実は他にも、達寅の横でずーーっと見守ってるスタッフの方もいたりしましてね。次々登場する心優しきお節介焼きたちの様子はまるで、長屋の真面目で堅物な職人と気の強いお転婆娘のカップルを、大家さんやら八つぁん熊さんやらの住人全部がハラハラ見守る落語劇。

 さあ、この後どうなることやら。
 ますますベンチから目が離せない。
 

 

急展開!その結末は?

 見守っていた仲間までヤキモキさせる、じれったカップル過ぎる歳の差バッテリー。何人もの助け船が周りを旋回したのに、どうにも距離が縮まらない。ふたりとも、周りの仲間の気持ちをビシビシ感じたはずなのに。

 どっちも実に粘り強い、ちゅうか、鉄の意志、ちゅうか、ただただガンコ(笑)。 

 あーあー、とうとう8回表の攻撃も終わってしまった〜。みんながこんなに気に掛けてるのに、このまま話もしないで終わっちゃうのか?。

 それヤバいやん、空気最悪やん(汗)……。

 と思った次の瞬間、ようやく固まっていた空気が動きます。


優しいお節介焼きさん達が引いた後の隙間…

この空気がなんとも……

あら、とうとう8回表が終了……


▪️8回裏

 その瞬間は実にサラッと訪れました。

 8回表の味方守備を見届け、仲間を迎えた後ベンチに戻ると、若武者くんがやーーーーーーっと寅さんの隣に!。そして自分から話し掛けたのです。

 真後ろに立ってからなんと40分!。いや長かった。

 でも、当のふたりはそんな40分なんて無かったかのよう。まるで、さっきからずっと話していたかのような自然な表情。固い空気が氷解したら、今度は一気に振返りをし始めます。

 

言葉が溢れ出すふたり

 沈黙の40分の後、不意に会話を始めた達と寅威。どれだけ喋りたいことを溜めていたのか、もう堰を切ったように言葉が溢れ出ていました。最後まで、じれったいかわいいカップルすぎる歳の差バッテリー。

 若武者は山ほど質問があったのでしょう。ベテラン捕手は全部答えてあげたいと思っていたのでしょう。

 見ているだけで彼らが何の話をしてどんな気持ちなのかがわかるような、身振り手振りや表情の豊かさ。技術的なことだろうな、気持ちの所の話かな、悔しさ思い出しちゃうよね、次への課題も見えて来たかな、仲間への思いも忘れてないな。

 レンズ越しなのに、隣りで話を聞いてる気持ちになってくる。沈黙の40分は、この時間のために必要だったんだなあと、遠く離れた三塁側から一人ごちていたスタでした。

 試合は惜しい敗戦でしたが、この会話で完全に頭と気持ちの整理ができたらしい若者は、試合後に試合中とはうって変わった強気のコメント。自分の現在の力不足を思い知らせてくれた相手がソフトバンクだったことを良いほうに捉え、今後への努力の糧とし、次はやっつけると彼らしいユーモアも交えつつ闘志をたぎらせたのであります。※5

 

まずは投球内容の話から?球筋かな?コースかな?

 

若者を笑顔にさせるユーモアも忘れないポジティブベテラン

 

まだ出来たかもしれないことを次はきっとやろうと前を向く

悔しい気持ちも絶対忘れない

   

一緒に闘ってくれる仲間がいるから

     


※5参考記事

www.nikkansports.com

 

仲間の思い

 初めて対峙した強いライバルとの大事な試合で壁に跳ね返された達孝太と、支えようと手を尽くした先輩捕手伏見寅威。14歳離れた歳の差バッテリーは、ベンチでふたり並んでじれったかわいいカップル状態になり、若者が悔しさを噛み締めた無言の40分を共有した後、今度は思う存分話し合い、気持ちや情報を確かめ合いました。

 彼らと、周りでヤキモキ気遣う仲間たちの様子を見ていて、スタは確信しました。この試合は結局敗戦となったけど、若武者投手にとってもチームにとってもすごく収穫があったに違いない、と。

 40分も無言でモジモジしていた達は、決して不貞腐れや優柔不断でそういう態度に出たわけじゃない。自分がどうして失敗したのか、悔しさで気持ちが混乱する中で、一生懸命頭を整理していた。心を静め、頭を整理するのに40分必要だっただけ。

 寅威が自分から声を掛けたり目を合わせたりしなかったのも、突き放しではありません。若者の気性を理解して、彼が頭を整理している邪魔をしなかっただけ。達孝太という若者はこのぐらいとことん考えるし、考えがまとまればちゃんと自分から先に進むドアを開けに来る、と信じて待っていたってことです。

 やっぱりいじらしいですよね、このふたり。ジリジリしながらも、若者が自分から動くのを待ち続ける寅さんもかわいい。話し掛けるまで散々時間がかかっても、14歳年上の先輩捕手が怒ってない、待っててくれてると信じきって隣に居続ける達もかわいい。

 そして、彼らをヤキモキしながら見守り続けた仲間がまたかわいいじゃないですか。

 日頃から誰より勉強熱心でプライドも高い未来のエースたる若者は、ちゃんと考えて行動していると、ベンチの全員で理解してる。そんな若者が納得できる言葉を与えられるのは、実際に球を受けている経験豊富で言語化能力に長けた捕手の寅威だけ、ということも理解してるから、信じて預けて託してる。

 けど……。

 それにしても時間かかり過ぎじゃん?。ヤキモキハラハラしちゃう〜と、ついつい周りをチョロチョロしたり、チラチラみたりしちゃう仲間たち。実にかわいい。

 40分経って歳の差バッテリーが話し始めた時、どんなにみんなホッとしたでしょうね。安心した証拠に、9回裏の攻撃の時には、加藤コーチを筆頭にみんなが達寅の周りに集まって取り囲み、盛り上がっていました。

 ほんとにもう、さっきまでの、ふたりの周りの微妙な隙間や誰もいない空間はなんだったんだ(笑) 

 

まとめ

 これが、じれったいかわいいカップル過ぎた歳の差バッテリー事件の一部始終です。試合としては痛恨だったけど、今年の日本ハムファイターズは仲間への理解や信頼が厚くて、チームの連帯感や思いやりに溢れていて、だから優勝争いできているんだな、と感じさせてくれたひと幕でした。

 この後、日本ハムは、ソフトバンクに首位を譲ったものの、追いつけるゲーム差をキープして虎視眈々と再逆転を狙っています。

 そして達孝太は、翌週の試合でしっかり立て直して勝利投手となりました。その試合ではファーム時代に受けてくれてた梅林捕手と組み、原点振返りもできました。

 壁にぶつかって反省し、自分の進化過程を思い出して自信を取り戻し、一段二段のレベルアップをしたことでしょう。

 もし、この後またいつかソフトバンク戦での登板機会を貰えたら、次の達寅は必ずや、沈黙の40分とその後の対話で整理した反省を生かし、納得できる投球を見せてくれると思います。

 素晴らしい素質と向上心の中にも、人間くさい表情や心の動きを見せてくれる若武者達孝太。経験と抱擁力で彼を支える14歳年上の捕手伏見寅威。タッグを組んでどんな進化を見せてくれるか、歳の差バッテリーの活躍に期待したいと思います、