スタです、ご無沙汰です!。ちょっと書けずにいたブログ再開です。久々ブログは札幌カナモトホールで開催された、日本ハムファイターズの山﨑福也投手と伏見寅威捕手による「第2回さちとらトークショー」の見聞録。ブログ再開1発目にふさわしい記事をご提供できる喜びに打ち震えております。
二人はかつてオリックスバファローズの同僚。ファームと行き来したり苦労している時にコンビになり、そこから手を携えて日本一になったバッテリー。相性の良さからファンの間で「さちとら」と呼ばれるようになりました。
2022年オフにFAで寅威が日本ハムに移籍しましたが、翌2023年オフ、福也が後を追うように日本ハムにFA移籍。再びバッテリーを組んで今年1年果敢に戦い、2年連続リーグ最下位から2位に躍進したチームを支えたのです。ハムが球団を上げて推したこともあり、「さちとら」はすっかり公式コンビ名のようになっています。
第1回目だった前回の開催は今年1月。二人の初めてのトークショーでした。約1年半ぶりに同じチームになれた彼らがただただ嬉しい様子を見せて、でもその中に、空白期間の相手の変化を手探りするような感じもあり、優しいお兄ちゃんと甘えん坊な弟のような初々しい雰囲気を醸し出していました(見聞録リンクは当記事最下段)。
それが今年1シーズン一緒に戦った後の今回は、お互いにすっかり相手の性分を思い出し、関係性への自信が完全復活。オリ時代「慣れきった熟年夫婦みたい」と言われた雰囲気が戻り、聞き流すのが得意な年下おとぼけ亭主(福也)と、面倒見はとことんいいけどついつい口うるさくなってボヤキが止まらぬ姉さんにょうぼ(寅威)の夫婦漫才みたいな爆笑トークになっています。
そこら辺の雰囲気が伝われば嬉しい今回の見聞録。書き起こしに関しましては運営さんにも許可をいただいており、記事のためにしっかり記録もしましたので前回より正確な内容でお伝えできるはず。
写真については現場の撮影許可タイムのもので、文章と同時の場面ではありません。そして自分は、席が前方なのにすごい見切り席だったため、良い写真はほぼ撮れず(泣)。でも、写真名人の友人が「好きに使って」と素晴らしいショットを友情提供してくれたので、それらをありがたく使用させてもらいます。トークショー以外の写真は自分の撮影です。
書いてお伝えする流れの都合でトークの順序を入れ替えたり、抜ける話題もあるかもですが、悪しからずご承知いただけますと幸いです。
ではでは、さちとらファンの皆様、ぜひ彼らの声や喋りを思い出したり想像したりしながらお楽しみくださいませ!
2024.12.15当該トークショー新聞記事
⚾️開場前
2024年12月10日(火)15時。札幌大通り公園のテレビ塔に近いカナモトホールで開催された第2回さちとらトークショー(トークさちとら)。第1回は今年の1月10日で福也の移籍が発表されてから間もない頃でしたが、今思うと、シーズン前に一度トークできていたのは良かったですね。そこから1シーズンを戦った後の今回は、1月の話を思い出しながら聞くと雰囲気の微妙な変化がなおさら味わい深くなりました。
前回の埼玉・大宮での開催は急な決定で色々バタバタもあったけど、今回は指定席で特に混乱もありませんでした。詰めかけたファンは前回以上に女性ファンが圧倒的で今回が初めての方も多く、入場時から期待の熱気が伝わってきます。ホールは出演者の駐車場や入り口が正面口の横で、多くのファンが到着したさちとらの姿を拝めた模様(スタはひと足違いで逃す)。
客席については、真ん中列はすごく良かったようです。端列がちょっと厳しかったですね。特にスタが当選した高額SS席の前方端列は、席がすごく低くて舞台を見上げる感じになるし、前列の人たちの頭が主演者に丸被り。お写真タイムでも全然こちらを向いてもらえない感じでした。まあその辺も段々改善していくでしょう。完璧なトークショーになるまでずっと続いてくれたら嬉しいです。
寅威推しのスタは何人かのファン仲間ともお会いできました。入場列にはどこにでも出かける筋金入りのカメラ女子さん(写真の恵み人)と並び、ロビーではお声掛けいただいたXのフォロワーさんともご挨拶し、寅さんファンに気さくな方が多いことを再確認。今年前半の寅威の様子はヤキモキすることも多く、ちょっとSNS界隈が荒れたこともあったけど、来年はみんなが安心して応援できているといいなと思いました。
⚾️ 登場は以心伝心 "ペアルック"
さて、こんな風に過ごすと開場時間はあっという間にやってきます。最初に現れたのはエスコンのスタジアムDJマラカイさん。お馴染みの渋い声でMC担当。球場高所のブースと違い、ファンが目の前のステージだから緊張してると言いつつも、冷静に、長引きく話を切り上げたり次のテーマへ誘導したりしてくださってました。
続いては、ゲストということで山本圭壱さん。第1回の時もゲストだったから話をそこに絡められ、トークにストーリーができたのが良かったです。山本さんは演芸でメイン役をやった人ですから、話が乗るとついつい前に出がちなのもご愛嬌ということで。こちらも一生懸命にさちとらそれぞれの面白さを引き出そうとしてくださいました。
そうして、前説もほどほどに、いよいよ主役二人の登場です。ワクワク。
客席中段のドアから先に入ってきたのは寅威。悲鳴とざわめきが波のように広がって、スタの席まで押し寄せてきます。ファッションは黒インナーに、大人っぽいけど軽快なグレンチェックのジャケットセットアップ。このオフとても評判の良かったヘアスタイルのウェーブと髪色のライトブラウンで軽やかさ増し増し。
続いて福也入場。黒インナー上下に……いや、これがまた……(うっとり)。長身が映える華やかなオンブレチェックの、いかにも福也好みのエレガントな襟なしロングコート。柄もモノトーンの色味も、アクセントのシルバーネックレスまで寅威の服に呼応して、スタイリストが誂えた上級お揃いコーディネイトにしか見えません。
そりゃもう、すんごい悲鳴でございました。前回もすごかったけど、どちらかといえば「うわぁ」「おぉ〜」という溜息が半分。今回は、入ってきた途端「きゃあーーー!!」って、オール悲鳴でしたから。完全にアイドルのステージですよ。彼らの服装がみんなに見えるにつれ悲鳴ボルテージが上がっていって、司会の声が聞こえない。
でもわかります。本当に素敵でしたもの。この一年で、表情から仕草からファッションスタイルからどんどん似てきて、もはや双子みたいなさちとらです。
そんな悲鳴が落ち着いたところでご挨拶。
<以下 🦦=福也 🐯=寅威、〈 〉=場内反応>
🐯「皆さんこんにちはー!。北海道の方も道外の方もわざわざ来ていただいてありがとうございます。今日は楽しい会にしましょう!」
🦦「皆さんこんにちは!。これだけ人数がいるっていうのはちょっとびっくりしてるんですけど、こういうのも中々無いことなので。今日はほんとにみ(皆さんと言いかけて寅威の言葉を思い出した模様)…楽しみながら、皆さんといい思い出が作れたらいいなと思ってる…ます!」〈笑い〉
福也初っ端から掛かり気味、噛み気味ですが、二人元気に体育会系ご挨拶。山本さんが反対側の前のほうで既に感激で泣き出してるファンも見つけたりして、ああ北海道でこのショーを披露できて良かったなあ、と実感します。
そして、トークの入り口はやっぱり当日ファッションの話から。ペアルックみたいだけど前日とか打ち合わせしたのか、と尋ねる司会組。
🐯「いや、してないんで……まあ、息ぴったりってことで」〈フフフの笑〉
山「福也さんそれでいいですか」
🦦「や、もう、もちろん!。ピッチングと一緒で」
山「ピッチングと一緒、どういう意味?」
🦦「いつも受けてもらってるんで、息が合ってるなってことで、ハイ」
🐯「ボクはキャッチングですね」
山「ピッチングとキャッチングで合う、ということで……」
なんだか、わかるようなわからんような(笑)。たぶん、試合の時と一緒というシンプルな意味を福也が自分目線の言葉で言って、それを寅威と司会とみんなでなんとか噛み砕こうとして妙にややこしくなっていくのが面白い。
さちとらファッションについては、別の日のトークショーでもまたペアルックっぽくなって司会者に聞かれていましたが、やっぱり打ち合わせはしてないとの返答でした。だから福也の言う通り、野球の時と同じくらい通じ合ってる、以心伝心のテレパシーの賜物に違いありません。
24.12.14別日トークショー記事(ファッション言及あり)
👇ご参考:スタの見切れ席からの4人
⚾️本拠地開幕戦裏話
服の話がさらりと終わると、本題の野球の話が始まります。約1年半ぶりで再びバッテリーを組んだ本拠地開幕戦での状況を聞かれ、特別なムードの中に置かれた時の様子を寅威が語りだしました。
🐯「えーと、ホーム開幕戦ということで、試合始まる15分前ぐらいに選手が移動してバックスクリーン方向から出てくるっていう演出があったんですけど、ボクと福也はそこに行かなくていいよってなったんです、準備あったんで」
👇2024.4.2エスコン選手入場演出
山「ええ、ええ」
🐯「で、誰もいないロッカーで二人っきりになって…フッ(思い出し笑い)…」〈ザワつき笑〉
山「あのちょっと、言い方がアヤしい…」
🐯「はい、ちょっとアヤしいww」
山「顔がニヤけてますけど」
🐯「でもそんなんじゃなくて」
山「そんなんじゃって言うとそんな感じに聞こえますから」
突っ込まれまくりながら楽しそうに思い出を話す寅威のニヤニヤがかわいい。
🐯「ふたりで、まあ強がってはいましたけど、めちゃくちゃ緊張してて。ロッカーで。『おいどうするよ……』みたいな話をして、『なるようになるでしょ』って言って試合に臨んで。ま、きれいに負けるっていう、そんな感じでした」
山「福也さんはどういうお気持ちでマウンドへ?」
🦦「新庄監督から早々と言われてて、それまで準備もしていたんですけど。エスコンでファイターズのユニフォームを着て、って予想はしていたんですけど漠然とした想像というか。で、いざブルペン終わってマウンドへ上がる時は、ちょっと本当に緊張し過ぎて……」
そうだろう、そりゃそうだろう、と万人共感しかない感想を述べる福也。しかし、次の瞬間に「あああ、福也だったあ〜」という言葉が口を突いて出ます。
🦦「……緊張し過ぎて……寅威さんと話した?…ことすらも何も覚えてない状況で……。」〈えぇー?の笑〉
🐯「覚えてないの?(ピキっ)、あのふたりの空間を」〈共感笑〉
🦦「今言われて思い出したって感じで……ま、ほんと忘れてて(悪びれもせず)。えらい緊張もしてましたし。注目度もある試合だと思ったので。まあ、ほんとに今となってはいい思い出にもなりましたし、良かったですね(爽やかに言い切る)」
せっかく兄貴分が、さちとらリターンズの逸話になりそうなロッカーの話を持ち出したのに、相棒ときたらすっかり忘れてけろりとしてる。全く話が膨らまない。
でも、この本拠地開幕戦もオールスターもそうですが、たとえ意気込んだ試合で負けて悔しくとも、後には「いい思い出になった」と言い切れるのが彼の長所。結果についての消化能力が高いなあ、と思います。こういう所も、寅威がよく、「福也はさっぱりしてて男らしい」という所以でしょうか。
👇24.4.2エスコン開幕戦
ピンボケですがブルペンからベンチに向かうさちとら
…うん、この時はもうロッカーでのこと忘れてるよね😅…。
こんなわけで、本題に入ったとたん、いかにも福也なエピソードが聞けて嬉しい客席のファン。ところがこれは序の口でした。この後も福也ワールドと寅威のぼやきが次々と繰り出され、場内はさちとらカラーに染まっていきます。
ちなみに、ロッカーでの話は完全に忘却してマウンドに登った福也ですが、先頭バッターを打ち取って周りを見渡した辺りで緊張がほぐれたそう。
セカンドゴロだった、と、自分のことはちゃんと細かい所まで覚えてました。先頭打者のアウトだけでスタンドからの拍手が今までないくらい大きくて、北海道のファイターズファンすごいなと思ったそう。
寅威も先頭打者の時の感想を聞かれましたが、膨らむはずだったロッカーの話を忘れられた所からペースが狂ったか、最初ファンの声援について答えてしまい、山本さんに「福也さんとのことについて聞いてる」と突っ込まれて大慌て。
🐯「えーと、福也は思い入れのあるピッチャーだから、ひとり目アウトにできて福也の第一歩になって良かったなと思います!…でどうですか?(アセアセ)」
やり直しコメントはさすがの模範回答。皆さんに拍手を貰ってひと安心。話中のセカンドゴロも映っているハイライトを見ると、惜しい試合ではあった本拠地開幕戦の裏話でした。
⚾️ 寅威お任せで投げたい福也
ここで、離れていた間のことなど、福也の捕手との関係性が尋ねられます。マラカイさんの尋ね方が良かったですね。
マ「遡ること1年前。この相思相愛のバッテリーが一時解散となる時の……」〈笑〉
金色夜叉か近松の道行か、どんだけ悲恋のメロドラマ?というナレーション。福也の気持ちはどうだったのか。
山「離ればなれになっている時の。投げる相手がちがいましたものね」
🦦「えーとですね。寅威さんが2年前にFAを行使して。あぁ、どっか行っちゃうんだな…(しょんぼり)っていうふうに…」〈カワイイという笑〉
「どっか行っちゃう」という言葉と寂しそうな口調がもう、親友の転校を聞いた小学生。寅威FA宣言までの間にインスタライブをした時の彼が、引き留めを「今必死にやってます」と言ってたことも思い出されます。
🦦「っていうふうに思ってて。まあ一番は安心感があったんで。ずっと組んでたんで。負ける時があっても寅威さんなら自分自身が納得できるっていうのはすごいありましたし。その安心感がいなくなっちゃうっていう……どうしよう、って思ってて」
ここからの気持ち、しみじみしたり感動したりの展開が来そうでしょ?。そうは問屋がおろしませんよ。福也ですから。スタはX(旧ツイッター)で彼のことを「極上のB型男」と称したことがありますが、今回会場にいたファンの中には同意してくださる方もいたかもしれない。ニコニコしながら話す言葉の端々に、超マイペースの本性がどんどん滲み出てきます。
🦦「いざその、寅威さんがファイターズ行って。まあ対決もしてよく打たれたんですけども。結構ボクからめちゃめちゃ打ってて。ちょっと腹立つんですけど」〈笑〉※打たれた様子は前回見聞録の話題になったのでご参照ください
🦦「で、意外と、残ってくれた若月ってキャッチャーが頑張ってくれて。キャリアハイの数字を残してくれたんですよ!」〈笑:なんか話の方向が段々見えてきた〉
🦦「で、あの〜…寅威…さんも良かったけど………若月もいいんじゃね?って」〈爆笑〉
表情までちゃっかりしたニヤニヤ笑顔になるから場内大爆笑。皆さんきっと日頃の彼の様子を思い出してるに違いない。困惑してる時の激しいオロオロぶりと、あ、大丈夫じゃんとなった時のパッと明るくなる表情の変わりっぷりのギャップ。あ、若月でいけるじゃん?と思いついた時の彼の顔を想像したら、もうそれだけで面白い。
👇 表情ギャップご参考:2024秋キャンプ
次の練習場所が一塁側だと池ちゃんに教えてもらう
— スタジエンヌ・裕子 (@Stadienne) 2024年11月8日
↓
これ以上ないくらい疑心暗鬼な表情でこちらに来る
↓
いざ実際を見たらなんだか面白そうなトレーニング(アジリティ)で、とたんに興味津々な顔つきに変わる
大変わかりやすいタイプ🤣#山﨑福也
⚾️24.11.4日ハム秋キャンプ pic.twitter.com/rwYwbtbemG
寅威と組み始めてからの福也は、若月と組むことがほとんど無くなっていたんですよね。でも去年の若月は、シーズンに入る前にさちとら時の配球を一生懸命勉強した、というニュースがありました。捕手が変わって配球に意外性も出た上、福也の球威や球種が増していたこともあり、相乗効果を生んだのでしょう。
福也も若月の努力をちゃんと感じていて、ヒロインなどで感謝の気持ちを言ったりバッグをプレゼントしたりしてました。だから、彼らが組んでの二桁勝利に感無量になったファンも多かったですね。
とはいえ、福也のこの心境の変化はまだ続きがあります。
🦦「若月も結構良くね?っていうふうに思ってたんすけど……」
山「思ってたけど……」
🦦「今年ね、寅威さんと組んで、やっぱ寅威さんだなってなりました」〈拍手〉
三角関係ドラマのフラフラ心揺れる主人公か!、とツッコミたくなるオチ。コメントもよくよく聞くと、若月を褒めつつ、「意外と頑張ってくれて」だの「結構良くね?」だのちょいちょい失敬だったり(苦笑)。でも、下手すると叩かれそうなコメントも、ちゃっかり福也がけろっと話すとやっぱり明るいコメディータッチになるから不思議。
なんか、ワンコみたいじゃないですか?。新飼い主に懐いても最初の飼い主を忘れず、見たら駆け寄っていくじゃないですか、ワンコって。新飼い主も、結局そっち?ってなりつつ、やっぱりいじらしさを感じちゃう。
福也のちゃっかりにはワンコの本能みたいな憎めなさがありますね。顔はカワウソ、気質はワンコ。そういえば、若月って猫派なんですよ。寅威は愛犬のペコちゃんのおかげで、ワンコの扱いに一日の長があったかな?。
というわけで、去年は話に出た若月の献身もあって初めての二桁勝利を達成した福也ですが、今年もキャリアハイの数字がありました。イニング数と防御率。話題はそちらに移ります。
イニング数の規定投球回は一番達成したかった目標でもありましたが、その点は使ってくれた監督のおかげと言っていました。そして防御率については、自慢できる数字ではないと謙遜しつつ、年々少しずつ良くなっていますと話して場内拍手。
すると、
山「その、年々少しずつ良くなっているのは、誰のおかげなんですか?」
🐯「…… 」(ムギュって顔で自分の腕を叩いてみせてる)
🦦「あのう、2023年は(2022年と言ってましたが多分間違い)(寅威さんは)いなかったんですけど、もちろんやっぱりキャッチャー……これほんとの話なんですけど、キャッチャーはもう、ボクん中では7割ぐらい。あとの3、4割は自分自身のコンディショニングを整えたり、調子をそこに向けて持って来るので。それ以外はもう、寅威さんの責任だぞ、みたいな」〈爆笑〉
🐯「言い方がなんか……(苦笑)」
まあ、そこに関しては寅威も、常々自分の責任と公言しています。でもそれにしても、兄貴分の日頃の頼もしい言葉を、尻馬に乗るというか、清々しいほどまんま受け売りする福也。少しは責任を分担しないと、なんて遠慮は全く無し。彼にとっては、とにかく我がことに集中させてもらえる環境が一番の幸せ。そうさせてくれるのが寅威先輩、ってわけですね。
で、どのくらい我がことに集中させてもらってるかというと、
🐯「(福也はこういう考え)なんで、なんっも準備してこないんすよ、試合」 〈だろ〜な〜笑〉
山「なんの準備もしてこない?」
🐯「はい。今日誰出ますか?みたいなレベルなんですよ」〈わかる〜笑〉
山「相手のスタメンすら」
🐯「スタメンすらわかってない」〈想像以上〜笑〉
山「相手のチームは分かってますよね?」
🦦「あ、相手は分かってます(ちょっと慌てて)……でも、そこに関しては寅威さんのやっぱり仕事なんで(声を大にしてキッパリ)。ボクはもう投げることに関して、そこだけに集中して日々調整してるので。あとはもう、寅威さんにお任せします」
寅威さんが責任者、な所は絶対譲れない福也。他の話は忘れても、仕事の分業については絶妙に厳格であります。他の投手、例えば登板前日に相手データを自分でまとめるという楽天の早川クンあたりが聞いたらひっくり返りそう(笑)。まあそれくらい、しっかり者の先輩捕手の分析力と判断力を信頼している、ということでもあります。
寅威の勉強ぶりは、オフになれば全試合全球を見直すだとか、球場に朝一番に来てはデータ確認してるだとか、様々なエピソードが伝わるほど定評があります。福也にとって、勉強家な上に自分の球の持ち味や性格もわかった上で合わせてくれる先輩は、行きつけ寿司屋で完璧なお任せを握ってくれる大将みたいなものでしょうか。
せっかちの福也ですから、何を召しあがりますかといちいち聞かれるよりも、黙って座れば次々好きなものが出てくるお任せが最高なわけですよ。配球が寿司だと置き換えてみると、寅威はぼんぼんといいリズムで握りつつ、今日は○○がイキがいいですから、って感じでメリハリもつけてくれて、味に絶対間違いなしの頼れる大将ってわけですね。
そして、いただく本人は寿司ネタの好みにクセがあって少々我儘で、毎度納得いくお任せを出してくれる職人には中々巡り会えないタイプ。だから、自分にとって最高のお任せ大将を見つけた今は、もう手放したくない。離れたくない。
……なんだか話が逸れてきましたが……。いかがでしょう。ここまでだけでも、前回の優しい目で見つめ合うような初々しさとうって変わった熟年感、お互いを知り尽くしたボケとツッコミ感を感じていただけましたでしょうか?。
この後ふたりの掛け合いはますます絶好調になっていきます。
ということで、トークの続きはまた次回。
楽しみにお待ちくださいませ!。
<続く👇part2、part3記事>
⚾️ 参考 第1回トークショー記事
(他の回は記事内リンクで)