フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【コロナ後遺症】NPBアンケート調査実施 

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4月18日、NPBより、コロナに感染した選手の後遺症の状況についてアンケート調査を実施することが発表されました。事前には、サッカーJリーグでの後遺症発生者の率がNPBと連携している対策連絡会議で発表され、感染者の十数%に発生が認められた(重症例は現状で報告なし)そうです。

 

www.sponichi.co.jp

www.tokyo-np.co.jp

 

昨日はちょうど同じタイミングで、コロナ感染から復帰したばかりのオリックス・伏見が、咳き込みが残っているとインタビューで答えていました。対戦相手の西武・源田から咳に効果があるものを教わったとも言っていたのですが、源田も去年広島でコロナ感染しているので、同じように後遺症の咳に悩んだのでしょう。楽天・銀次などは、去年コロナ感染して思うように回復できず、復帰がとても遅くなったりしています。

www.nikkansports.com

 

www.daily.co.jp

今年になってオミクロンなどの型が出始め、完全に感染を防ぐのが困難なこと、たちまち感染が拡がってしまうことがわかりました。また、人により感染後の症状の出方や残り方も非常にバラつきがあることも感じ取れます。直接の症状以外にも、何かケガなどに結びついてしまうような影響もあったかもしれません。今後もウイルスの型が変わって行けば、ここまでとは違う症状が出ることもあるかと思います。

 

アンケート調査をしてデータを集め、しっかり専門家と相談して対策の目安を立てていくことはとても大事なことと思います。おそらくは、2021年12月に公表されている厚生労働省の「罹患後症状のマネジメント」(暫定版)の手引きなどを参考に、プロ野球選手という特殊な状況での対応をすり合わせて配慮していくことになるのでしょう。

 

厚生労働省の手引き( https://www.mhlw.go.jp/content/000860932.pdf)によると、症状の定義は国内では定まっておらず、WHOの「post COVD-19 condition」の定義に準じ、手引き内での呼称を「罹患後症状」とているようです。WHOでは「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に罹患した人に見られ、少なくとも2ヶ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものである」とのこと。ただ、手引き本文内の『「罹患後症状」とは』という項目では、「COVID-19罹患後、感染性は消失下にもかかわらず、他に明らかな原因がなく、急性期から持続する症状や、あるいは経過の途中から新たに、または再び生じて持続する症状全般をいう」となっています。手引きでは「2ヶ月以上持続」とは限定していないようです。

 

プロ野球では、伏見のようにチーム状況から陰性になれば直ちに現場復帰しなければならないケースも出てきますので、独自な症状判断の基準や対策を講じて行く必要も出るでしょう。薬に関しても、ドーピングの関係もあるから慎重にならざるを得ません。体力のある人たちなので、むしろ重症化するレアケースをよく検証する必要もあるかもしれません。意外に大変な作業かな、と感じたりします。

 

個人の体質が関係する症状などもしっかり分析するとともに、各チームが体力回復確認の基準とした内容などもできるだけ詳細に確認して、具体的に効果のある対策に結びつけて行けたらいいですね。また、今回1回のみの実施に終わらず、定期的に見直しや新情報を更新していく体制であってほしいなとも思います。

 

まだまだコロナへの対策は手探りなところもありますが、ひとつずつ問題を潰していくしかありませんね。球団もNPB関係者も大変ですが頑張っていただきたいです。