フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【思い出選手】好きだったパの中継ぎ投手たち⑤(日本ハム) 【完全個人的嗜好で】

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何しろ中継ぎフェチなもので

プロ野球で今や欠かせないポジション。毎日のように坦々と準備を繰り返し、短い出番に力を尽くす。しぶとくて味のある、これぞプロな選手達。そんな中継ぎ投手が大好きなのでシリーズ化してみました。

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中継ぎフェチ自認のスタ。どんな中継ぎ投手たちが好きだったっけ?の振返り第5弾、日本ハム。東京時代から移籍の選手たちがすごく頑張ってくれたな〜と思い出します。北海道に行ってから、個性ある生え抜き中継ぎ投手が増えましたね。

 

 

日本ハム



金石昭人

広島から移籍してきて、ずっと頑張ってくれました。トレード対象の津野投手も好きだったのでね、ちょっと最初は複雑だったけれど。でも優勝して強い広島で活躍していたいい投手に来てもらえた、と思ったものです。動画はやっぱり、かろうじて広島時代のものが見つかっただけ。フォームは変わってないですね。ハム時代のオレンジユニフォーム姿がわかる資料ページと、トレードの経緯がわかる対談記事がありました。

www.athletegai.com

www.ninomiyasports.com


トレードは自分の希望だったのですね。対談の中の言葉にあるように、側から見てもほんとにパ・リーグの水が合い、守護神役がハマったなあという活躍。まずはとにかく背が高くて見栄えがよかったですよね。そして、雰囲気が落ち着いてましたね。絶対FAで出て行っちゃうんだろうな、引く手あまただろうしと思いました。そうしたら宣言残留で、残ってくれるんだ!って、すっごく嬉しかったな。

 

※動画は広島時代のみ。ハムでもこのままな感じです

www.youtube.com

 

同僚選手にも慕われたし、バドミントン選手からキャスターに転じた奥様の陣内さんをしっかり支え続けてるし、一方自分も実業家として成功してるし、でも親しみ安い雰囲気は変わらないし。引退後も着実に人生を歩んでいらっしゃるようです。

 

下柳  剛

すっかり阪神の人になったシモさん。自由でちょっぴり無頼な雰囲気がファンを惹きつけます。阪神に行ってから彼を知った方には、もう今の姿がイメージですかね。でもぜひ知っていただきたい。若い頃は、めちゃアイドルルックスだったってことを。最初に来た時、「お、あのかわいい下柳が来るん(嬉し!)」って思ったくらい。ま、すぐワイルド系になってっちゃうんですけどね。

 

そんな感じでダイエー時代も活躍してたからモテたでしょうね。相当やんちゃだったっぽい。ハムへのトレードもその辺りが原因だったかもしれない。体格は厚みがあってがっちりしてました。当時は力で押すタイプ。そして途方もなく頑丈。ダイエー時代もですが、日本ハムに来てからも馬車馬みたいに投げてました。「○○に代わりまして下柳、シモヤナギ」ってばかり聞くから、ニワカさんだって自然と名前覚えちゃう。

やっぱ髭なしの若い頃は間違いなくかわいい

www.youtube.com

 

紹介動画の「毎日登板」って言葉、全然大袈裟じゃないんです。勝ってても負けてても下柳。ほかに投手いないんか?って感じ(いなかったな、あんまり😅)。打たれることも結構あるんですが、休まないんですよねー。ファンが見ても可哀想なくらいだったけど、本人の思い出話を聞くと「あの頃は元気だった」とあっけらかん。

昔のプロ野球の遊び人豪快話です、懐かしいけどw。四球連発後胸張って帰ってくる今関、目に浮かぶww

www.youtube.com

 

先発になってからちょっと不調で、阪神移籍した時には、この先そんなに続かないのかなと思ったらとんでもない。まあそこからも長い長い。投球スタイルも技巧派になったようだし、まるで下柳は2人いたかのような選手生活。尋常じゃないタフネスプレーヤーでした。

 

引退後も阪神関係のメディアで引っ張りだこ。自分のユーチューブチャンネルも始めたらしい。そして何より愛犬たちの世話ですよ。忙しそうっす。でもいつか、現場の彼も見てみたいですね。

愛犬だったラガーくんの紹介の方が多いくらいの本人公式HP

www.shimoyanagi.com

 

マイケル中村

北海道に移転後の日本ハムを優勝に導いた、オーストラリア出身の異色の守護神。ダルビッシュと同年のドラフト指名。「誰それ?」枠。一応メジャー経由。え?オーストラリアてメジャー行き選手出るほど野球盛んなのか?って、あの頃は思いました。オーストラリアにはその後、アテネオリンピックで痛い目見させられて(2連敗)、お見それしました💦🙇‍♀️となるわけですが。

 

お父様が日本人というマイケル。リンクがうまく貼れないチアーズというサイト(ウィキでは飛べます)に昔のインタビューがあるのですが、元々NPBに入りたかったのだそう。それを念頭に置いてのアメリカ大学への進学だったそうです。野茂に憧れていたそうですよ。

 

日本ハム時代は大活躍でしたねー。すっごくランナー出してた記憶があるけど、防御率見るといいんですよね。当初はヒヤヒヤしたけれど、なんだかんだ最後は押さえきる。しばらく経つと、ランナーが出ても「あ、アップが始まったわ」という感じで体も慣れましたね(笑)。

 

ピンポン球投げるみたいな投げ方で、ピンポン球投げたみたいな軌道の変化球を放ってました。その変化球も、現オリックス監督の中嶋聡以外の捕手が相手だと、全く制御できなくなるという、謎の相性も話題でした。キャッチングではなくサインの出し方の問題らしい。やむなく中嶋以外が捕手を努める時は、ベンチから中嶋がサインを送ったというエピソードがググると出てきます(高校野球か)😅。

 

公式系動画はなかったけれど、実に「マイケルっぽい、、、」投球を紹介してくださってる投稿動画がありました(右から3番目の吹き出しマーククリックでコメント文字消えます)。捕手・中嶋のキャッチングも、日本ハムや相手の西武の選手もめちゃ懐かしいな、この動画。なんだかんだ、最後の最後の勝負の1球は決まっちゃうんだなあ。

www.nicovideo.jp


いかにも日本ハムらしい謎トレードで捕手・中嶋のいないチームに移籍後は、案の定活躍できませんでした。事前のテストでドラフト指名を決めた日本ハムだったけれど、もし捕手・中嶋がいなかったらマイケルは活躍できず、優勝もなかったかもしれない。合縁奇縁ですね。

退団後しばらくはオーストラリアでご家族とゆったり過ごしていたけれど、請われて代表チームのコーチに就任しました。その後の消息は伝わりませんが、オーストラリアもコロナ対応が大変で、昨年のオリンピック予選も辞退していましたね。でも、今年はリーグも再開し、女子のプロ選手が誕生したなどの話題があります。いつかまた、コーチのマイケルが率いるチームと対戦できたらいいですね。

 

sports.yahoo.co.jp

www.nikkansports.com

 

武田 久

マイケルがいた頃は不動のセットアッパー、マイケル移籍後は守護神として長らく日本ハムを支えた彼は、北海道移転後のハムの生え抜き中継ぎの ”顔" と言える投手。太い眉とくりくりした大きな目が印象的。フレブル(フレンチブルドッグ)っぽい。性格はフレブルどころではない筋金入りの強気。先発の勝ちを消しても謝らない。あのダルビッシュさえ煽る(でも仲良し)。投手陣のジャイアン(by武田勝。初代ですな、二代目は宮西)。


先発の勝ちを消しても謝ったことがない、と伝える記事。

www.nikkansports.com

www.chunichi.co.jp


まあ、昭和の野球にゴリゴリ揉まれてきてますし、社会人の日本通運時代には仕事でしっかり配送業務をこなしてますし、そりゃあ根性座っています。


実を言うと、一軍で投げ始めた頃は、彼が出てくるとちょっと心配に感じてた。ピンチになると天井を上目遣いで見ることが多くて、目が大きいからすごく視線が泳いでる感じになる。不安気に感じちゃう。それが場慣れしてくるにつれ視線が安定して、段々と、もう太々しいくらい落ち着いた目の表情になっていきましたね。退団時の挨拶で、マウンドに上がる時はいつも不安だったと言っていました。自分で克服していったんでしょうね。

 

小柄な体を一杯に使っての投球フォーム。スタンスがありえないほど広くて、三角定規に見えてくる。背の低い久がさらに低くなって、投げるボールは下から伸びてくる。豪速球では無いけれど、打ちにくいのですね。一度見たら忘れ難い。

www.youtube.com

 

長らく投げ続けて、ハムでの最後の方は両膝の半月板を手術する状態。あのフォームで膝を傷めて投げるのはどれほど大変だったかと思います。それでも、日本ハムから引退勧告があると、現役続行を選択しました。他チームからのオファーはありませんでしたが、社会人時代の古巣にコーチ兼任で復帰。それから2年後に本当の現役引退を迎えます。

 

今はまた別の社会人チームの投手コーチとなって、去年は都市対抗に導きました。日本ハムで引退しても現場を任されたに違いない選手。戻って来れば北海道のファンは感涙ものです。でも、なんだか社会人チームも彼にはすごく似合う居場所だと感じます。都市対抗で優勝目指してほしいです。

japan-baseball.nittsu.co.jp

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星野八千穂

この名前を聞いても、ハムファンでさえ覚えてない人が多いかもしれません。スタだって通常だったら覚えていないだろうな、というぐらい地味な選手。というか、在籍3年で1軍での登板があった期間は実質3ヶ月ほどしかなかった選手なのです。なぜスタが覚えているかというと、彼の中継ぎでの初勝利を見て、書き始めたばかりだった昔のブログで取り上げたから。

 

高校野球では目立つ成績もなく、社会人野球のセレクションには落選して、設立されたばかりの無名の大学に進みます。ここでも飛び抜けた成績は残せていませんが、それでも大学選手権に出場したこともあって、社会人野球のJR北海道に入団できます。JRでは業務もこなし、駅の改札係をしていたことが当時は話題でした。日本ハムに入団して2年間も泣かず飛ばずの状況。3年目の春、ようやくプロで1軍の切符を手にしたです。

 

いわば、苦労人の典型のような投手でした。開幕直後から何度か中継ぎ起用されて無事に投げ、1ヶ月後に幸運が舞い降ります。同点の試合でイニング途中からリリーフし、2死から1人を押さえた星野。その裏にチームが得点し、プロ初勝利となりました。当時のハム公式サイトの試合レポートがエモい。新聞記事もエモい。確か、スタも旧ブログでエモエモに書いてたと思う(恥ずい)😅。

www.fighters.co.jp

www.nikkansports.com


その後、何度か登板がありましたが段々つかまるようになり、7月には2軍に落ちると上に戻ることはありませんでした。そしてそのまま、彼の選手生活は翌年の秋に終わります。戦力外通告のニュースを見た時はびっくりしました。なんと選手生活の厳しさや儚さを感じさせる選手だっただろうか、と思いました。でも同時に、ほんの3ヶ月ほどの1軍生活のたった数回の登板のうち、1人に投げた1イニングだけで「プロ1勝」の記録を手にしたのです。彼はまた、なんとも幸運な選手だとも思いました。そんな幸運を神様があげたいと思うくらい、辛抱強く努力したからご褒美だったのかな。ほとんど最後の頃の様子を伝えてくれる貴重な動画がありました。

www.youtube.com

 

ともかく真面目で勤勉な人柄だったに違いない彼は、バッピとして球団に残り、その後マネージャーに異動しています。この記事で取り上げようと決めた矢先、本当に久しぶりに彼の名前がニュースに出ました。びっくりです。テレパシーか。ずっと以前、チームにひとつの勝ち星をもたらした中継ぎだった彼は、今でも欠かせないスタッフとしてチームに献身しています。

 

www.sponichi.co.jp

 

石井裕也

もしかしたら、今日あげる中継ぎ投手の中で一番好きだったかもしれない。それが、「サイレントK」です。ただ「石井」だけじゃないんだな。やっぱり「サイレントK」をつけなくちゃ。彼が音の無いであろうマウンドにゆっくり歩いて行って、俯き加減で集中し、黙々と投球練習していると、こちらまで球場の喧騒が遠ざかっていくような気持ちになったものです。

 

横浜時代から好きでした。当時、ソフトバンクから移籍した寺原を追っかけて横浜の試合見たんですよね。寺原が守護神やって、そこまでつなぐ投手として投げていた姿を見て、いいなあ、と思いました。その後ちょっと調子落としたみたいだけど、ハムに来た時は嬉しかったです。ハムでの仕事、後半はワンポイントっぽいことが多かったけど、それもまた、仕事人って感じでカッコ良かった。

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パ・リーグが飛行機移動が多いからか目眩で休養したり、コンディション整えるのも大変だったのに、登板すればきちんと仕事する投手でした。投げ終わるたびに、「さすがサイレントK!」って拍手しましたね。リーグ優勝の年も大活躍でしたもの。やんちゃ小僧が増えてきたチームの中で、ひとり「渋い」働きぶりで支えました。

www.asahi.com


引退セレモニーを思い出すと泣いちゃいます。ほろり、じゃなくてぼろぼろに泣いちゃう。お芝居やって泣けって言われたら、彼の引退式思い出せば30秒で涙あふれる。素晴らしかったですよね、スピーチがね。自分の言葉で一生懸命喋ってくれて、切々と思いが伝わってきました(と、打ちながらまたボッロボロ泣いてる)。奥様とお子さんと一緒に場内歩く姿も良かったです。マウンドと違った優しい表情になってて。

www.youtube.com

 

その後は彼もバッピとしてチームに残りました。コロナでみんながマスクするようになったから、口元が読めなくて苦労があるそうです。でも、全部克服してプロの第一線で活躍してきた選手ですからね、ずっとスタッフとして頑張ってくれると思います。今川、サイレントKに投げてもらえるんだから、しっかり頑張って1軍残れよ。

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