フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【3,4月振返り】パ6球団意外性MVPを選ぼう!【まさかの活躍No.1選手】

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 プロ野球が始まって1ヶ月ちょっと。早や5月ですよ、恐ろしいですね〜(冷や汗)。さて、3月4月を振り返って、パ・リーグ6球団の意外性MVP選手を選んでみようと思い立ちました。「まさか彼がこんな活躍してくれるとは!」とびっくりさせられたナンバーワンの選手ってことですよ。

 「MVP」ですから、その活躍がチームに大きく作用して好影響を与えてることが一番重要。そして、「意外性」ですから、レギュラークラスや1軍常連組で、活躍しなきゃ困るレベルと思わせる選手は外します。ファンはもちろんチームもびっくり、というぐらいの選手を選ぶのが楽しいですよね。

 とりあえず各チームからひとり選出。球団並びは去年2023年の順位。記事を書いてる2024年5月4日時点の成績も書いておきます。3、4月の現象って、シーズンが終わった頃にはなんだか遠い昔の感じになっちゃうことも多い。今回の選手たちが、後半や終盤にもチームで活躍していてほしいという祈りも込めてピックアップしていきます。

 皆さんの意外性MVPは誰ですか?。一緒に振り返ってみてくださいね!

 

 

🔸オリックスバファローズ

[現状4位タイ] 

 4連覇を目指すチームがスタートでもたついて苦労しています。レギュラークラスの野手の打撃成績が低迷して打てずにいます。投手は新戦力が頑張ってトップの成績。でも、よくよく見れば、去年までの主力で今年も期待されたのに思うように行っていない投手も多い。

 そんな中、フィルパリチョイスのオリックス3、4月意外性MVPは……

 井口和朋 投手〜❣️🎉👏👏👏

 昨年10月3日に日本ハムから戦力外通告を受け、11月15日にトライアウト受験し、12月6日にオリックスと育成契約した30歳。そこから這い上がって開幕直前に支配下登録。4月から7試合に登板し、すべて負け試合でした。既に壊れてた試合も多いです。

 先発投手が思わぬ崩れ方をした後のロングリリーフも数回。言わば尻拭い役。でも、彼のこのフル回転の献身で、どんなにチームが救われていたことか。4月終了時の防御率は1.59。彼が相手の勢いを止めたことで、ブルペンの疲弊を免れていた面も多いと思います。

 よくよく見れば、3連覇中の救援投手たちが意外と減っているオリックス。勝ちパだった投手も調整中の選手がいたりして、台所事情は楽じゃないはず。決壊しそうな時に水漏れ穴を塞ぎまくった井口は、ブルペンの救世主だったんじゃないかなあ。

 もちろん彼は日本ハム時代に十分な実績がある投手ですから、このぐらいは実力と言えばそうかもしれません。でも、戦力外からの育成契約で、開幕早々からこんなに働いてくれると誰が予想したでしょう?

 と言うことで、彼をオリックスの意外性MVPに選びました。崖っぷちからプロフェッショナルないぶし銀仕事。途中できっと疲れが出るでしょうけど、このまま1軍をキープしていって欲しいです。

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🔸ロッテマリーンズ

[現状4位タイ] 

 こちらも波に乗れないスタートです。なーんか、投手も打撃陣もパッとしません。野手は外国人選手もまあ頑張ってくれているし、よく打っている選手もいるんですよ。でも、「ああ、いつものパターン……」っていう既視感なんですよね。投手のほうもそうで、想像できる選手が想像できる範囲内で頑張るか崩れる、と言う感じで7連敗を喫したり。

 そんな中、フィルパリチョイスのロッテ3、4月意外性MVPは……

鈴木昭汰 投手〜❣️👏👏👏

 友杉内野手もまあまあ打っていて迷いましたけど、チームへの影響度を考えるとやっぱりスズショーくんかな、と。12試合救援登板して防御率0.00ですよ!。ホールドが5、セーブ1。この成績、お見事じゃないですか?。

 しかも、投手に過保護過ぎると言われる吉井監督が、唯一2回連投させたりしてるんですよ。絶対頼られてる。7連敗中の尻拭い登板でもしっかり無失点でしたしね。不調なチームの中で、こういう、息を継がせてくれる中継ぎ投手の存在は本当に助かったはず。

 まあ元はと言えばドラ1なので、それは意外なのか?問題があるんですけど、じゃあファンの皆さんの中で、彼が今年開幕早々からこれだけの投球を見せると予想した方いらっしゃいますか?、とスタは問いたい。ルーキーイヤーこそそこそこの回数を投げたけど、一昨年は6試合、去年は13試合の登板なんですよ。こんなに急な覚醒は想像が難しい。だって、開幕時数試合は負けパターンでしたものね。首脳陣でさえ、意外な安定ぶりだったと思います。

 と言うことで、彼をロッテの意外性MVPに選びました。去年までの、がむしゃら球威頼みでメンタル今ひとつに感じさせてしまう脆さがすっかり影を潜めた大人の投球。このまま継続して、ドラ1の夢を再び開かせてほしいです。 

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🔸ソフトバンクホークス

[現状首位]

 補強の成果を発揮した攻撃力で、開幕してすぐに首位に立ちました。得点数は他を圧倒。懸念された投手もしっかり整備して、チーム防御率もトップ。ロッテ、西武に対しては早くもお得意様状態。他5チーム総がかりでエースぶつけでもしないと独走体制に入りそうな勢いです。

 そんな中、フィルパリチョイスのソフトバンク3、4月意外性MVPは……

該当者なし〜 😅🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

 ごめんなさい(汗)。だっていないんですもん、意外な選手が。もう、例のメンバーが例の実力のまんまの活躍なんですもん。投手も野手も、実績のある選手がずらりと並んで、実績から予想される通りの仕事をしているんですよ。まさかの活躍、なんていう選手、いないんですって。ほんと、企画殺しなチームであります。

 でも、あんまり身もフタもないから、もう少し頑張って探しました。その結果、 

次点 川村友斗 外野手〜👏👏

 17試合の出場で打率.393 は素晴らしい!。育成契約からオープン戦期間中に支配下登録となり、4月から試合出場。当初は代走が主でしたが、23日にスタメンになるとそこから安打が連日続いています。今の所は、ソフトバンクのいつもの外野若手枠という感じで、まだチームへの影響力が出るまでには至りませんけど、どんどん目立っていってほしいです。

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🔸楽天イーグルス

[現状4位タイ] 

 残念ながら、開幕前の評論家等の低め評価を翻すまでには至っていません。ロッテや西武のような大連敗はないけれど、どこのチームともギリな戦いで、しかもちょっと負け越したりするから下位から抜け出せない感じ。でも、4月後半は持ち直し、良い兆しも見えてきています。

 そんな中、フィルパリチョイスの楽天3、4月意外性MVPは……

石原 彪 捕手〜❣️👏👏👏

 ベテランの炭谷が戦力外となって西武に移籍し、抜きん出た捕手がいるわけではない中、去年出番の多かった安田の代わりに台頭した高卒8年目。2020年に1軍で18試合出場してるけど、他の年は4試合とか1試合や未出場でした。今年は苦労の末に掴んだ開幕1軍切符なのです。

 なんといっても辛抱強く投手をリードする姿が印象的。受け持った3、4月の18試合の勝敗は五分五分で、負けた試合も僅差の勝負に持ち込むことが多かったです。不調や移籍で主軸が抜け、不安定さが心配な楽天投手陣をよく支えましたよね。プロ初本塁打も放ち、愛嬌のあるルックスが評判にも。

 彼が開幕から1軍に入り、半分の試合に出場すると思ったファンはほぼほぼいないんじゃないでしょうか。オープン戦の頃から今ひとつ爆発力がなく、中々勢いづけない楽天でしたが、彼の意外な活躍は、チームが大きな連敗免れてなんとか足元を固めていく支えになったと思います。

 と言うことで、彼を楽天の意外性MVPに選びました。4月終盤になってちょっと打撃が滞ったり、ビッグイニングを与えたりする試合も出てきました。プロはすぐに傾向を研究されますのでね。下では安田が打棒好調だったりしますから、ひと踏ん張りしてなるべく長く1軍実績を積み上げてほしいです。

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🔸西武ライオンズ

[現状最下位] 

 楽天とは逆に、開幕前に上位候補に挙げた解説者もいた西武が出足でつまずいちゃいました。いや、出足の出足は良かったのですが、4月の2週目に7連敗を喫すると、その後も4連敗が2度。17敗のうち12敗が1点差負けという悔しい内容。大ベテランのおかわりくん孤軍奮闘状態になってしまった打撃陣は少しずつ勝ち越せない、投手陣は豪華な顔ぶれが揃っているのに少しずつリードを許す、みたいな悪循環でした。

 そんな中、フィルパリチョイスの西武3、4月意外性MVPは……

該当者なし〜 😅🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

 またまたごめんなさい(汗)。図らずも、現状の首位ソフトバンクと最下位西武が該当者なしとはこれいかに。思い返してみれば、西武も結構意外な選手が出て来づらいところがありますね。ある程度のレベルになるまではみっちり下で鍛える、といった方針を感じるチーム。そして、野手も投手も、ほとんどの選手がすでに去年から1軍に登場している戦力のため、なおさら意外性は低くなります。去年5月に夏央の奇跡がありましたけど、あれも源田がWBCで負傷した結果の特例だったんですよね。

 ってなわけで、西武でも頑張って次点の選手を探しましょう。これも中々難しいぐらいな感じでしたが、決定します。

次点 武内夏暉 投手〜👏👏

 ああ、「何を言ってるんだ、期待通りの活躍だろう?」という声が聞こえる…… ええ、そうですとも。おっしゃる通りですとも。複数球団競合で騒がれたドラフト1位。世間の評価通り、期待通りの活躍ぶりです。でも、それでもなお、スタは意外性を感じたんですよ。

 どこが意外かというと、メンタル面ですね。とてもルーキーのそれじゃないですよ。チームがあんな連敗をして、自分も毎度7回まで投げても勝ちがつかず、焦りや気負いが表情に出てもおかしくないと思うんですよ。それが平気の平左な雰囲気なんですよね。

 全然暗くなったり深刻になる様子がない。何年プロでやってたの?みたいな、ちょっとふてぶてしいくらいな鷹揚な表情態度で、もう少し神経質なタイプかなと思ってたから意外性ナンバーワン。

 しんどいチーム状況の中、入りたてのルーキーがあんなにデーンと構えていたら、周りもめげた顔できないと思います。そういう面で、見えない精神的な部分でチームを支えた気がするんですよ。勝ち星はまだ付いてきてないけど新人王候補一番手でシーズン駆け抜けてほしいです。

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🔸日本ハムファイターズ

[現状2位] 

 大健闘で首位ソフトバンクに射程圏内で付いていってます。納得な試合ができていて、一昨年や去年みたいにみんなが茫然自失になるという場面がほとんどない感じ。ソフトバンク以外の4チームがちょっと上手く行かないところがあるのを尻目に、事前のプラン通りに走れている模様。4月は6連戦がなく投手起用なども余裕が持てる日程ということで立てたであろう計画に、今年は上手く乗れました。

 そんな中、フィルパリチョイスの日本ハム3、4月意外性MVPは……

水野達稀 内野手〜❣️👏👏👏

 いや〜、もう今度こそ怒涛の異論反論が湧き上がりますよね。「おーい!そこは絶対ゆあたん(田宮)だろう!」と言われますよね、そりゃそうですね、はい。去年の終盤、彗星のごとく1軍の舞台に登場したゆあたんですが、今年の開幕からここまで凄まじい活躍ぶりを見せるとはきっと誰も思わなかった。

 もちろんスタも迷ったんですよ。でも、ハムの去年の課題を振り返ってみてください。低迷の一番の原因に、みんなが守備のミスを挙げていたじゃないですか。特に二遊間、それもショートの守備が乱れるのが致命的でしたよね。エスコンでは誰を置いても何かやらかしちゃう状態でした。ミスのみならず守備範囲などでも、他のチームの後塵を拝してる感が否めなかった。

 そこを水野が一気に解決したんですよ。源田の域とまでは行かないまでも、もう他チームにそんなに引けを取っていませんよ。エスコン自体が芝や土の状況を改善したこともありますけど、水野が本当に安定したたくましい守備を見せていることが、チームに安心感、エラーは出ないのが普通という雰囲気をもたらしてくれたと思います。

 さらに、彼のいい所は、たとえたまにエラーが出ても動揺した顔をしない所。失敗の度に悔しそうになってたルーキーの頃に比べると、尾を引かない、という図太さを身につけてきたのがいい。

 たぶん、開幕入っても、チームの最課題を解決するのが彼になると思っていた人いないと思うんですよね。オープン戦までの様子を見てたら、首脳陣だって、どこかで少しはやらかすだろうなって覚悟してたんじゃないかなあ。それが、今や完全に守備のリズムの中心核です。

 と言うことで、彼を日本ハムの意外性MVPに選びました。黙々と負けん気を発揮するど根性選手。さすがに疲れが出てきたのか、爆発していた打棒は少し下火になってきましたが、ケガに気をつけつつ、これからも守備の中心となって頑張ってほしいです。

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🔸まとめ

 以上が、フィルパリチョイス、3、4月のパ・リーグ6球団の意外な活躍でチームを一番支えた選手です。皆さんの予想は誰でしたか?。意外性MVPがいたチームもいなかったチームも、5月くらいからだんだん中心選手が固まってきますね。そうこうするうちに、交流戦も始まります。

 開幕直後に意外な活躍をした選手は疲れが溜まり、ブレーキがかかることも多いです。そこを乗り越えて頑張っていってほしいし、また新たな意外な活躍で目立つ選手も出てきてほしいと思います。

 ここからますます楽しみですね!。