のんびりお家をスタジアムにして中継観戦する時にサッと作れるおつまみです。
里芋扱うのが苦手でした。茹でるとぬるぬるが強くなって皮剥きがめんどい。生で包丁で皮剥くのもめんどい。蒸すのもめんどい。でも最近、気のせいかジャガイモがちょっと高くて、里芋が安い。里芋克服したいなあ、と思って買ってみた。さて、どうしよう。買ったはいいが、やっぱりなかなか手がつかない。悩んでいるうちに、ふと思いついた。
あれ使えないか?
買い物が下手で、使いこなせない物を山ほど買ってきた。チープな物に気が緩む銭失い体質。特に便利グッズと健康グッズに弱い。そのアイデアに負ける。面白いと思った瞬間に手が伸び、指がポチる。ついこの間買ったキッチン便利グッズもそう。
ゆでたまご器。レンチンでゆで卵を作れるというあれ。鍋でゆでるとと待ち時間が微妙にそわそわしてしまう卵も、時間を気にせず作れるのか。そりゃあいいじゃないか。
形も可愛いし、たしかに時間気にしなくてよくなった。が、しかし、どうも出来栄えがうまくいかない。固ゆでが好きだが時間加減を失敗するし、何より殻がうまいこと剥けないんだな、これ。なぜだ? 殻に穴を開けても冷まし方を工夫しても、剥くと白身を持っていかれる。食べるところが大幅に減る。
結局、ただの一度もゆで卵に成功したことがないんだが、あいつでゆで里芋ができんものだろうか?
お試しで、卵をのせる窪みに洗った里芋をのせ、レンチンしてみた。下の容器に卵の時と同じに水を張り、里芋の乗ったトレーをセットし、蓋をして15分。最初12分にしたら芯が固かったので3分追加。ゆでると言うより蒸すわけだ。さて仕上がりは?
もう大成功じゃないですか! 皮は乾いてて持ちやすいし、包丁で切れ目を入れたらペロンと簡単にむける。肝心の芋は衣被(きぬかつぎ)にしてごま塩振って、はふっと齧るとほっくほく。サラダにしてみたら、ドレッシングともよく合う。いいね里芋。砕いたナッツをかけるといっそう美味い。一応野球ブログなので、家観戦時のお供おつまみでおすすめ。
下手したなあ、と思う買い物も、たまには思いがけないお役立ちグッズに変身することもある。こういうチープな成功体験が安物買いを増長させるという、危険な体験談であります。