パ・リーグって最近、謎に打率.290台の打者が不毛じゃないですか? と、ちょっと前から思っていたんです。2021年9月19日現在の打率順位を見ると、案の定0人(規定打席到達者)。いつからだろうと思って、ちょっとだけ調べてみました。
<年度> .300台 .290台 .280台 .270台
2020年 4人 1人 4人 5人
2019年 6人 0 人 6人 2人
2018年 6人 3人 3人 6人
2017年 2人 4人 2人 5人
2016年 6人 2人 4人 5人
2015年 5人 1人 3人 4人
2014年 7人 3人 3人 3人
[プロ野球データFeak の表を参考に貼っておきます]
どうも、2019年からすーっと少なくなったようです。ちなみに、同じ期間のセ・リーグはだいたい4人前後います。たまに1人なんて年があるのですが、そういう年は3割打者が10人以上いて、.290台の人が底上げになっちゃった感じ。基本的には毎年結構いるし、メンバーを見ると強打者たちです。今年も9月19日時点で4人います。
パでは誰が打ったのかというと、2014〜2016年までのメンバーは、陽、松井稼、ロメロ、秋山と角中。角中以外は、ほとんど今のパにいませんね。2017年は、西川、茂木、銀次、浅村。2018年が、中村晃、井上、島内。去年の1人は、鈴木大地でした。井上を除くと、どの選手も、前後の年に.270台から.300台の間を行ったり来たりしています。だから、.290台ってやっぱり、コンスタントに打率を稼げる実力者の数字なんだと思います。
2019年から急に減ったのは、パ・リーグで静かに野手の世代交代が始まっていたからではないか、とも思ったりします。去年はコロナもあって、各チーム中途半端な補強をやめ、一気に若手起用モードに転換した感がある。このムーブメントで新たに起用された選手達は、まだまだ力量が不安定。さらに、コンスタントに打てていた打者の中で、常時3割とはいかない層の選手達がちょっと力が落ち始めた。そんなこんなで、急に.290ラインがハードルになってしまったのかもしれません。
セ・リーグはなんでいつもたくさんいるのでしょうね。そのレベルの実力者が途切れず補充されているということですから、やっぱり良い打者はリーグ内に長く在籍する、FAなどで実力者を補充できている、ということがあるのかな?
今年のパ・リーグで.290打ちそうな選手いるかなーって打率を見ると、.300ギリギリなのが、ロッテの荻野と中村奨吾、ソフトバンクのギータ(柳田)で、ここが最後疲れちゃうと可能性がある。.280台が、日本ハムの近藤、ロッテの藤岡、ソフトバンク栗原。この中なら、3割常連のコンちゃんが、上がっていける可能性が高いかな。
去年から目立ってきた若武者達含めて、来年以降に,290台打者がまた増えるといいですね。