スタです。4月のパを沸かせた左腕ムーブメントの中で、新人賞競争組に混じって花を添えた富山(オリックス)をピックアップします。運命的なエピソードの選手が多いオリらしい、とてもユニークな選手です。
プロ野球で今や欠かせないポジション。毎日のように坦々と準備を繰り返し、短い出番に力を尽くす。しぶとくて味のある、これぞプロな選手達。そんな中継ぎ投手が大好きなのでシリーズ化してみました。
■インパクト強すぎ、ハートも強すぎ 富山凌雅(とみやま りょうが)
・仕事のインパクトが強すぎる
開幕からしばらく苦戦が続いたオリックス。屈指の先発陣を抱えながらの敗戦の原因に、決定機を逃しがちな打線と並んで挙げられたのが中継ぎ陣の不振。任せるはずだったメジャー帰りベテランの平野がコンディション不良で出場できなくなると、他の中継ぎ達もしっかり抑えきれぬ試合が続きました。
そんな中で安定した投球を続けて見せていたのが富山です。打たれちゃったのは鷹相手の1試合ぐらい。後は実にきっちり仕事してます。面構えがいい。他の中継ぎ組がちょっと顔に不安が出がちなのですが、彼は、なんちゅうんですか、ふてぶてしさが全身から滲み出てる。これがいい。
ソフトバンクの森とか、昔の楽天の片山とかみたいなね、胸そらせて肩揺すって歩く、みたいな。へっ、押さえりゃいーんだろ、みたいな。その雰囲気でちゃんと押さえるから、そりゃもう中継ぎフェチとしては見過ごせない(キリッ)。そして前週、三者三振のカンペキリリーフを見せ、一躍パテレクローズアップされることに。
で、スタもこの試合見てて、やっぱり一番びっくりしたのが中継中の近藤さんの説明ですね。
「彼は、14人兄弟の6番目で・・・」
「・・・え?・・・」
解説の稲田さん同様、画面に向かって聞き返していました。
・生い立ちインパクトが強すぎる
アマチュア野球やドラフトはあまり見ない主義のスタ(プロになっての姿で判断したい)は、彼の経歴をよく知らず、俄然興味を惹かれて色々検索しました。まあ、ほんとに14人兄弟で、しかもシングルマザー。いやあお母様すごい!支えたであろうお兄ちゃん、お姉ちゃんもすごい。コツコツと着実にプロで実力を発揮し始めた本人もすごい。下の名前を見ると、ついほかの13人の方の名前が気になっちゃうと思いますが、調べて記事にしてる方やっぱりいましたねー、プライバシーのこととは思ったもののつい見ちゃった(笑)。
本人の道のりやご家族への思いを紹介した記事もたくさんありました。いかついけど優しいお兄ちゃん。もう、この時点で応援するっきゃない!
・キャラのインパクトが強すぎる
苦労もあったでしょうに、明るい気性が見ただけで伝わってくる富山。エピソードもつい吹き出すように面白い。マウンドに立つ心構えは「娘を人質に取られている」。記事によれば、カープの黒田の実践だそうです。黒田ならシリアスドラマ、でも富山はなんだかほのぼの。
それと、三振で締めた時に、顔の横で両手を振るナハナハポーズ。パテレでは富山を「トミネロ(三振の取りっぷりがモイネロ並みなので)」と呼んでますが、このポーズがあったので、あえてスタは「ナッハ富山」にしてみました。(センス無いぞ😅)
このポーズ、富山は無意識でやったそうですが、一瞬でこんな名前を付けられる仕草ができるあたり、持ってますわ。見たら忘れられなくなる。
にしても、日刊スポーツ・真柴記者のオリ愛は素晴らしい。
おはようございます☀️
— 真柴健【日刊スポーツ・オリックス担当】 (@nikkan_mashiba) 2021年4月25日
今週の #四季オリオリ コラムは
救援で奮闘中の #富山凌雅 投手を
特集させて頂きました😇✨
3アウト目で披露する
独特のポーズは #ナハナハポーズ🤭
記事に登場する、愛娘のためにも
たくさん #ナハナハ が見たいです💫#オリックス #Bs2021https://t.co/fK5cDMFNU9
・ハートが強すぎる。
いかついけどかわいいフレブル系ルックスの富山。でも、インタビューの端々からは、ハートの強さも伝わってきます。実家が大変なのはわかっているけど、将来を見越して強豪校に行かせてもらう。高校卒業後、とりあえずプロ志望出してみる。指名無くともそんな実力は無いとわかっていたからがっかりしない。先発がいいけど中継ぎでもいい、どこでもやる気満々。ブルペンでは相手の打順を考えて「やばいやーん・・・」とビビるけど、マウンドに向かう時には忘れている。
子供の頃から意思が強い、そこそこちゃっかりしている、現実的で着実な道もわきまえている、そして切り替えが早い。
ものすごプロ向きやんけ。
オリの試合運びに左右されずに良い結果を出しているのがうなずけます。
めちゃ魅力的な富山。活躍して息の長い投手になって、ご家族を支えていってほしいですね❣️