今年のしょっぱな野球活で選手の自主トレを見に愛媛県の松山に行ってきました。めっちゃ楽しかったです。この自主トレ、主催はヤクルトの選手たちで、昔っから松山に通い、彼らの温泉通いも風物詩になっているほど。松山自主トレと言えば、主役は彼ら。
もちろんスタはパ専なので、人生初の自主トレ見学をわざわざ松山に決めたのは、緊急参加となった伏見寅威、松川虎生、谷内亮太、のパ・リーグ選手を見るためです。でも、行けばやっぱりヤクルトの選手たちにも目を惹かれる。気がつけば彼らの写真や動画も撮って、ツイッターに上げました。
そうしたら、今、たくさんのヤクルトファンが来てくれてます。いいねもいっぱいくれてます。だから、せっかくなので、松山見学記の最初に、スタのヤクルトに対する思い出をちょっとだけ書いておこうと思います。
また、他にも過去の観戦や日シリのことなど、いくつか書いています。良かったら、このブログで「神宮」をキーワードに記事検索してみてください。記憶違いありましたらご容赦です。
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昭和
スタが最初に「ヤクルトスワローズ」を知ったのは、まだ全然野球のことを知らないちっちゃな子供だった頃。祖父がヤクルトファンでした。正確に言うと、スワローズファン。祖父は国鉄職員で、ヤクルトの前身、国鉄スワローズが身内のようなものだったのです。
スタが気づいた頃のヤクルトは弱くって、おじいちゃんちに行って夜になるといつも、テレビの前の指定席に座ったおじいちゃんが「うーむ、うーむ……いかんなあ……」と唸っていたような気がする。神経がガサツな子供だったスタは、そんなおじいちゃんに「またヤクルト負けちゃったのー?」とか無邪気に訊いて、傷口に塩を擦り込んでいたような気もする。おじいちゃん、ごめん😅。
その後、読売の選手が好きになって野球に興味を持ち始めたスタは、おじいちゃんちに行くと一緒に野球を見るようになっていました。が、その頃は読売ファンになっちゃってたから、対ヤクルト戦では読売が勝つとおじいちゃんの「うーむ……」も気に留めず無邪気に喜んでました。まったくもってガサツな子供だったんす……。おじいちゃん、かえすがえすもごめんね。
で、さらに数年でパ・リーグに目が向き初めて、そうなるともうあまりセ・リーグの話にものらなくなるし、おじいちゃんちに言ってもあまり一緒に野球見ることも無くなってしまって……。本当は、判官贔屓の血が目覚め、結構ヤクルトも好きになっていたのだけれど。
もうだいぶ以前に亡くなった祖父。寄り添ってヤクルトの話をしたりヤクルトの選手を褒めてあげたり、なんでしなかったのかな。ちゃんと言ってあげれば良かったな。
「最近ヤクルトも好きになったよ」
「安田ってすごく面白いマンガになったよ」
「若松って小さいのによく打って好きだよ」
今でも残る悔いなのです。
平成前半
野村監督とチルドレンの黄金時代は、スタは既にどっぷりパ・リーグ党になってたんで、ヤクルトはもう、ただただ強力なライバルという感じ。選手はみんな個性的でキャラが立ち、すごくカッコいい。その上、フジテレビが付いてて露出多かったでしょ。めっちゃ羨ましかった。日シリで、強いはずの西武やイチロー&がんばろう神戸のオリックスが負けたこともあり、あの頃はあまり見なかったです。ジェラシーですw。
好きな野手は杉浦かな。派手な若者たちの中でひとり、職人の雰囲気あって。だんだん渋い選手にも目が行くようなお年頃になってたんで、野手では池山とかのスター選手より脇役ズが好きだったかも。苫篠、飯田、土橋あたりが好き。
ただ、古田はルーキー年のオールスターをおじいちゃんちで見て、それが初見だったんですが、すごいなって感じました。何がすごいって、構えた格好がそれまでのキャッチャーのどでんとした感じと全然違う。お尻下げないでずっと中腰みたいな姿勢でキビキビしてた。確かヒットも打ったはず。ニューエイジ(古い)キャッチャーって思ったなあ。メガネのルックスとのギャップが新鮮でしたよね。
ピッチャーを思い出すと、パッと頭に浮かぶのが岡林。南米から来た選手でしたよね。活躍期間短かったけど、なんだかやたら好きでした。色黒でシャープなルックスも投げ方も球質も。
平成後半
若松監督の時の日本シリーズもパ専ファンとしては痛い思い出😅。リーグ優勝を代打満塁逆転サヨナラ優勝決定ホームランという派手さで決めた近鉄が、どんなに劇的シリーズ展開するかと期待したらあっさり一蹴されちゃいましたから。あの辺りのヤクルトに対しても、ちょっと記憶喪失してますw。
でも、神宮にはよく行きましたからね。親近感あるんです。雄平がまだ高井だった時に、リリーフ登板して1球で頭部危険球の退場くらった試合は現地観戦してまして。スマホ見てて周りがわぁって言って顔を上げたらもう退場になってました。レアな1球退場の瞬間を見逃したのはちょっぴり残念w。
今でもヤクルトは良い助っ人見つけるの上手だけど、あの頃のペタジーニ、ラミレスの両助っ人もすごかったですよね。スタは当時原宿に会社があって、駅前のマックでスーツ姿のラミちゃんが外席でモーニングコーヒーしてるの見たことあるんです。厚い胸板で逆三角形の立派なガタイ。見るからに高そうな艶やかな生地のネクタイとスーツ。映画『ゴッドファーザー』の高級マフィアみたいな貫禄。バリっとカッコ良かったな。
そして、プレーヤー兼任でちょっと気の毒だった古田監督。外から見てたら、なんだか、大選手なのにフロントもちょっと冷たかった印象で。選手会ストの先頭に立ったりしたから背広組の人たちが実は非協力的なのかな、なんて勘ぐったりしちゃいました。
高田監督
さらに、その後の高田監督。実は、野球を見始めた子供の頃のスタが一番最初に夢中になった選手でした。プレーはもちろん、見かけは優男だけど反骨精神旺盛なとこも好きだったんです。でも、監督と発表された瞬間、不安がよぎったなあ。日本ハムの監督時代も見てたもんだから。
高田さん=選手→超有能!
GM→超超有能!
監督→🫣……。
ずっと追ってて、そんな意識を持っていたスタ。あのね、高田さんの選手を見る目は絶対確かなんですよ。特に若い選手への愛、深いんですよ。読売2軍監督時代に推薦した若手を使ってもらえず、それに怒って読売を出た人なんで。ハムGM時代、色々あったダルや新庄を庇い通した人なんで。先を見通す目もあるんですよ。それで、GMとして有能だったわけで。
でも監督としては、選手に目をかけすぎて、先を見据えすぎて、その時々の調子の波に対する起用に応用や柔軟性が無いのです。だからチームが落ちてきた時に停滞が長いんですよね。で、蓋を開けたらやっぱりハム監督時代とおんなじで……。ファンから非難されてる姿見るの辛かったにゃん😅。
近年
その後は小川監督まではまだ重さが残ってたけど、真中監督で明るさが戻りましたよね。優勝した翌年下位に低迷したのはちょっと不思議でしたよ。きっと、歯車が噛み合わなかったただけで、編成等がちょっと整備すれば整う基盤はあったのでしょう。そこをアメリカ帰りで勉強家の高津監督が潤滑油になって、一気にうまく稼働し始めたな、って印象でした。
近年の選手で印象的なのは、やっぱりてっと(山田哲人)ですねえ。トリプルスリーの直前だったかな。神宮で初めて目の前で見た時、ホームラン打ったんですけどすごかった。コマみたいに1本軸でクルッと回転して、あっという間にスタンドまで運んじゃって。実を言えばスタは、それまではぴろやす(田中浩康)をいい選手だなあと見ていて、出ないのもったいないって思ってたんですけど、ああこれはてっとくんがスタメン固定で仕方ないなって納得しましたねえ。
それと塩見。もうパ・リーグの天敵って感じw。ここんとこの対ヤクルト戦、彼にやられまくってる印象しかないです。かといって、彼をマークして抑え始めるとその後の選手にやられるし。去年の日シリ第1戦も行ったんですが、開場に並びながら同行女子さんと「塩見だよねえ」って話してました。ほら、彼って口が大きいでしょ。打って笑ってるとスタンドからもニコニコしてるのがわかる。「このヤロー、そんなにはしゃがなくてもいいじゃん!」って感じ。愛嬌あり過ぎて憎めないのがまた困る。
投手では、まだあまり完全開花じゃないみたいですけど、密かに梅野がお気に入り。交流戦でピンチで中継ぎ登板して、めちゃ粘り強く投げて凌いでたのが印象的で。和風なルックスで、横顔が昔のチャンバラ映画の若侍みたいだったな。頑張ってほしい。
そして、この2年はほかのセンス抜群若手もぐんぐん伸びてきてますもんね。ルックスも高橋くんのような完璧二枚目もいるかと思えば、和風なお雛様系選手も多い感じで皆かわいい。めちゃ羨ましい。
神宮界隈
スタは野球やラグビーでしょっちゅう行くので、神宮界隈は庭みたいに親近感があります。昔々には、裏手にあるバッティングセンター(改装前)でストレス解消したりしました。絵画館の前でヤクルトの選手が練習してたの見たこともあるけど、あれは幻だったのかな?。
体力や時間がある時は、ちょっと遠い駅との間をよく歩きました。表参道ならすぐ。信濃町や原宿、青山一丁目。みんな途中におしゃれな店もあるので、元気だとスイスイ歩けちゃいますね。でも、最近はネットで情報が広まるので、裏路地の隠れ家的カフェなんかも人が並ぶようになりました。一服する店探すのは昔より苦労するなあ。
余談ですが、スタは蚊に刺されやすく、かつては緑の多い神宮界隈歩くと必ず刺されてたんですが、最近はもう大丈夫ですね。ちょっと前に代々木公園のデング熱騒動があった後、虫刺されはピタッとなくなりました。消毒徹底したんだろうな。もうすぐ再開発で並木なども伐採されるらしくて、そこは少し残念です。
神宮球場
神宮球場は、昨年の日シリ第7戦で呪縛が解けたものの、パ専のスタにとってめっちゃ鬼門でした。あの狭さが怖い😅。ホームラン、打った瞬間にわかるじゃないですか。「カキン!ウッ、やられた…」ってなりますw。でも、その狭さは逆に近さでもあって、球場全体が視野の中に収まる感じがいいんですよね。
席では内野B席が好き。ブルペンがブルペンブルペンしてなくて、隣でキャッチボールしてるのを眺めてる気分になる。そして、試合終了後に選手たちが荷物をいっぱい背負ってスタンドの前を通過しながら引き上げていく光景も神宮ならでは。選手が遠足の帰りみたいに見える。親しみが増しますよねー。
球場グルメ、外野側の方が豊富って聞きますが、あまり食べないんですよねえ。でも、去年の日シリ第1戦で若女子さんに「じんから」(神宮唐揚げ)教えてもらって食べたら、めちゃめちゃ美味しかった!。第7戦でも迷わず買いましたね。次は暑い時期にこれでビール飲みたいって思います。
まとめ
以上が、パ・リーグ専科ファンのヤクルトスワローズにまつわる思い出話。普段よく見てないのに勝手なことつらつら書いてしまってごめんなさい。
でも、やっぱりヤクルトは好きですね。自由な雰囲気にパ・リーグっぽさを感じるし。そして、先だっての松山自主トレでたくさんのヤクルト選手を拝見したら、みんないい子でなんだか情が移っちゃいました。パを追うだけで精一杯だけど、時々はセ・リーグも情報チェックしなきゃなあって気持ちになりました。
自主トレにいた選手たち、みんながんば!。そして、セ・リーグの、ヤクルトの皆さん、交流戦の対戦楽しみにしてますよ。その時はどうぞお手柔らかに!