フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【初体験】ラジオで世界の片隅ブログを語る①【MBS我らMラジ・トライヨンズ】

<
にほんブログ村 野球ブログ パ・リーグへ
にほんブログ村 野球ブログへ

 

 3月11日、なんと!スタは初めてのラジオ出演をいたしました。電話でお話をするだけの出演ですが、フィルパリブログとパ・リーグについてちょっぴりお話させていただきました。なかなかできない体験なので、出演に至った経緯(いきさつ)と裏話をご紹介します。

 

 

 

突然のオファー

 

 1月のある日、ちょうど松山自主トレ見学記アップした反響に驚いていたある日。外出の合い間にスマホを眺めていたスタに見知らぬ所からのツイッターDMが届きました。

 プロフィール写真は本格的なロゴで、「ベースボール」の文字が気を引きます。そして、本文冒頭はちゃんと形になった挨拶文で怪しげな雰囲気はありません。とりあえず内容を見ても大丈夫そうな気がします。

 「たぶん、何かの間違いか広告系だろなあ……」

と思いながらも、そのDMを開きます。いきなりみっちり並ぶ文字。なんだか全然ツイッターっぽくない。挨拶に続く自己紹介では何だかラジオの方らしい。

 「モニター依頼か何かかな?」

 頭の中にハテナマークを飛ばしつつ読んでみてぶったまげました。

 「しゅ、しゅ、出演依頼やんけ!」

 DMによれば、差出人は大阪のラジオのプロ野球番組の担当者の方で、裏方さんに電話で話を聞くコーナーに出てほしいということなのです。ラジオ局名や番組名などまで細かく記載されています。

 「いやこれはやっぱり何かの間違いだ」

 慌てて、自分は全く裏方などではないので、他の方とお間違えでは?、と返信します。すると差出人氏の説明は、フィルパリブログを読んだ上でのオファーであり、野球愛について語ってほしい、とのこと。

 「お!ブログ読んでくれたんだ!。で、野球の話するだけでいいんだ!」

 単純です。すぐ舞い上がっちゃう。そういうことならと二つ返事でOKしちゃう。出先でしたから、「詳しいことは後ほど」とDMをいったん閉じます。

 そこからです。小心者の小心っぷりが遺憾無く発揮されていくのは。

 「……いや、ちょっと待て……」

 こんな、世界の片隅でほんのひと握りの読者を相手に細々と書き綴っているど素人のブログだぞ?。ツイッターのいいねだってたまーにしか付かないんだぞ?。ちゃんとしたラジオの番組に出演しちゃういわれ、ある?。

 「ない、な……」

 「でも、DM来ちゃってるよな……」

 「なんでかな……」

 ぐずぐず考えた挙げ句、はた!とあることを思いつく小心者。

 

 「こ、これは新手の振り込め詐欺かもしれん……(汗)」

 

 被害妄想って黒雲みたいにわき上がりますな。慌てて、よくラジオに出演なさる師匠にメールし始めるスタ。

 「カクカクで、シカジカで」
 「ツイッターでいきなりオファーとかおかしーですよね?」

 突然の問い合わせなのに、師匠はすぐに冷静沈着な答えをくれます。

 ・今はツイッターのオファーはよくある
 ・ちゃんとした番組なら大丈夫と思う
 ・まずはスケジュールと台本確認が大事
 ・口座などは出演が終わるまで伝えない

 さすが師匠、頼りになります。ありがとうございます!。そっか、まずは番組の確認だな、と電車の中で検索開始。すると、すぐに情報が見つかるのです。

 

 <番組名>

「MBSベースボールパーク
 我らMラジ・トライヨンズ」

www.mbs1179.com

 

 <概 要>
・MBSは大阪の大手放送局
・毎日放送の英語略
・「ベースボールパーク」は
 シーズン中はナイター中継
・2014年からこの番組名
・「我らMラジ」はオフ企画
・トライヨンズという架空の
 球団創設という設定の番組
・出演依頼されたのはその中
  の1コーナー

 もうバリバリの野球番組ではないですか。しかも歴史がある。大阪の番組らしく、出演のプロ野球OBには阪神の有名所がズラリと並び、ほやほやOBの鳥谷氏や能見氏も出演中。今年から日本ハムの八木打撃コーチも、ついこの前まで重要な役で出ていたらしい。

 なんかごめんなさい、疑っちゃって……と、誰にともなく心の中で平謝り。てなわけで振り込め詐欺疑惑は晴れ、自宅に戻って再連絡で詳細確認のやり取りをします。DMをくださったのは、番組のディレクター氏でありました。

 ラインや電話でおおよその出演の仕方やスケジュール予定を聞き、こちらのプロフィール的なことなども伝えると、だんだん、ああ本当にオファーされたんだなって実感が湧いてきます。

 それにしてもディレクター氏、こんな世界の片隅ブログをたまたま目に留めて、読んでみようと思い立ち、出演させる決意に至るとは、どういう運の巡り合わせか。縁を結ぶ神様ったら気まぐれ通り越して悪ふざけレベル。

 まあとにかく、このやり取りで話は具体的になってひと安心、と、思うでしょ?。ところがそうは問屋が卸さないのが小心者。また新たな心配の種が芽を吹き始める。

 だって番組表を見てみたら、出演の裏方さん達は、球団の広報の方、通訳の方、ロッテの名ウグイス嬢谷保さんなど、皆さん本当にプロフェッショナルばかり。いいのか?片隅ブロガーがそこに名を連ねて(冷や汗)。公共の電波で人様が聞いて楽しい話をできるのか?。

 あれこれあれこれ、クヨクヨ、くよくよ、クヨクヨ。我ながら、よくもまあこんなに次から次へと、疑ったり怖がったり困ったりできるもんだなあって、終いには笑えてきちゃいます。で、人間、笑えちゃえば開き直れたりもする。

 そうよね、世界の片隅のど素人ブロガーがほんの少しの間つまらないことを喋っても、世の中だーれも困らないよね。神様の気まぐれご縁でラジオに出してもらえるのなら、もう楽しむしかないじゃない。

 こうしてすっかり気楽になって、その日は眠りについたのでした。

 

 

心の準備

 

 全く考えてもいなかったラジオからのオファー。請けたはいいけど、ラジオはほとんど聴かないスタ。トーク番組もどんな具合に進むのか想像がつきません。まず番組を知らなくちゃお話にならないな。そう思ってラジコアプリで聴いてみることにします。

 普通は東京で大阪の番組は聴けないけれど、プレミアム(課金)なら全国の局が聴けるようになります。少し前に、オリックス選手の番組のためにプレミアム登録していたスタは、早速、「Mラジ・トライヨンズ」を聴いてみました。

 依頼されたのは、土曜日の18時から始まる番組の、一番最初のコーナーです。大阪で立ち上がったトライヨンズという架空の球団に、プロ野球に必要な裏方さん達をスカウトするために話を聞くという設定で、「名刺交換会」と銘打たれています。

 スタジオメンバーは、MCを努めるアナウンサーと複数のプロ野球OBなど計3名ほど。電話の向こうの裏方さんに、彼らが交互に話しかけていくのです。まずは自己紹介や仕事の内容、それから、苦心している所やいろいろなエピソード。

 スタジオメンバーのトークは大阪らしく軽妙で、ユーモアたっぷり。雑談のような気軽な雰囲気で、ゲストの裏方さんの話が引き出されていきます。ああ、トークのプロの方々は、自然に話の流れを作ってくれるものなんだな。こちらは仕事の話もできないど素人だけど、これなら気楽におしゃべりできるかも。

 番組の家庭的な雰囲気の様子に安心すると、少し余裕が出てきます。出演の候補日はオファー時から1ヶ月ちょっと先。だんだんのんびりしてきちゃう、根はグータラなもので。うっかりすると、オファーも出演も忘れちゃう(それはグータラちゃうねんボケやねん)。まあその間に、前回記事の京セラ・草薙野球旅をしたわけですね。

 とはいえ、そんなグータラ・スタも、スケジュールが押し迫ればまた小心者に逆戻り。そわそわソワソワ落ち着きません。

 自分てど素人過ぎて話の取っ掛かりが無さすぎるよなあ、と思い付けば、ずらずら書いたプロフィールのレターを送りつける。スマホ電話の途切れが気になれば、実は通信がなんたらかんたらと、言い訳をメールする。まだ日にちはたっぷりあるのに、台本いただけるんでしたっけ?と遠回しに催促する。

 うぜーな、自分。

 やがて当日が近づいて、台本が送られてきます。読んでみると意外にざっくりです。そりゃそうですね、お芝居の脚本ではないのですから。会話の進行次第で内容の展開も変わるのでしょう。

 それから電話で、当日の進行の詳細を説明してもらいます。このタイミングで電話がかかり、通話状態を確認し、そのまま電話を切らずに番組を聴きながら、「もしもし」と話しかけられるまで待機する。話し方はいつも通りの自然体でいいんですよ、と優しいディレクター氏。

 簡単な放送禁止用語の説明もありましたが、さほど難しいことはなさそうです。台本にひと通り目を通せば、先方が何に興味を持っているかもわかります。ここはこれだけは言っておきたいかな、ということだけメモを入れました。

 あとは野となれ山となれ。

 

 

電話出演

 

 当日は、もう一度台本に目を通し、買い物なんかも昼間に済まし、30分前に机の前で待機です。心配だったスマホには、今まで一度も使わなかった付属のマイク付きイヤホンを用意。耳が痛くてイヤホン苦手だったんだけど、これならハンズフリーだし、少しは通話状態も上がりそう。

 開始時間になってパソコンでラジコを開き、番組を聴き出せば、さわりのトークが始まります。しばらくするとスマホの着信音が鳴り、ディレクター氏が通話状態を確認。問題がないので、そのまま番組を聴きながら待機します。

 そしていよいよ、出演コーナー開始。電話の向こうでジングルが鳴り、アナウンサー氏がコーナー名を読み上げ、こちらを紹介すると電話に向かって呼びかけます。BGMは「白いボールのファンタジー」。野球番組の粋な演出が嬉しい、なんて思っていると、

「もしもーし!」

 その後はおおよそ台本通り。自己紹介的なこと、プロ野球やパ・リーグに興味を持ち、好きになったきっかけ、ブログを書く理由、などなど。台本があるとはいえ、会話の流れでかなり飛び飛びになるし、いくつかは突発的な質問も出て、そこそこスリリングだったりしますが、困るほどではありません。

 でも、自分でも感じてましたねえ、喋りの拙さ。落ち着いてと思うあまり、喋りがゆっくりすぎてトロいなあ、どうしても言葉選びが間伸びするなあ。事前に、少し大きめの声でと言われていたのに、だんだん口ごもってモゴモゴしちゃう。口から先に生まれたって言われてたくらいなのに、ほんとに喋りって難しい。

 そんなスタでも、スタジオメンバーの皆さんは上手に合わせてくれるのです。喋りは勢いとノリが生命の大阪だから、ちょっとイラッとされたと思うんですよねー。でも、すごい気長に聞いてくださる。そして、言葉尻から話を広げ、楽しいちゃちゃを入れ、ほどよく抑揚をつけてくれます。

 アナウンサー氏は、話がとりとめなさそうになっても、自然な流れで、でも目印のようにくっきりと質問を差し込んで話を前に進めていきます。すごいんですよねー。周りが笑っていたりしてもひと言ひと言がはっきり聞こえるんですよ。台本の質問に忠実なのに、ちゃんと自分フィルターを通して自分の言葉にして話すんですよ。

 アナウンサー氏と他のメンバーの方達との掛け合いは、もう阿吽の呼吸っていうんですかね。まるで餅つきみたいに絶妙の間合いでした。

 それから、皆さん全員めちゃ褒め上手。こちらの話に対して、心の底から興味深そうな反応をしてくれるし、本当にびっくりしたっていう感じで「へぇー」って感心して(ちょっと呆れて)くれるし、その反応で安心できちゃう。

 なんだか居酒屋で友達と野球話をしてるような安心感。今の話題はもちろん打てば響くようにわかってくれるし、昔話をしても、今の話題につなげてくれるし、すごく楽しかったです。あっと言う間に終わった感じがしましたね。

 本当に、最初のオファーをくださった狩森さん、最後の事務連絡してくださった西川さん、スタジオメンバーの近藤亨アナ、狩野恵輔さん(阪神OB)、かみじょうたけしさん(松竹芸人)、他スタッフの方々、皆さん、どうもありがとうございました!

 

 

 

 

まとめ

 

 かくして、生まれて初めてのラジオ電話生出演はなんとか無事に終わりました。なんとなくでも、素人がラジオ出演したりする時の雰囲気が伝わりましたでしょうか?。

 ラジコでその放送を聴いてみたら、出演時に感じた通り、自分の喋りがトロくて冷や汗もの。もう、ラジオやテレビに出る人のトークにあれこれ決して言えなくなっちゃうな。また、スタジオメンバーの皆さんがどんなに上手にフォローしてくださっていたかも再確認しました。

 というか、番組制作の皆さん凄い。まずは、しつこく何度も言いますが、こんな片隅ブログに遭遇した瞬間に、ちゃんと読んでチェックしてど素人の筆者にオファーを決める制作者の方の嗅覚ですね。勇敢すぎる(笑)。で、現場の方もね、ど素人出演者に白けることもなく、変にいじるとかでもなく、ちゃんと話を引き出して雰囲気を盛り上げちゃう。

 図々しく出演させていただきましたが、心底楽しかったし、本当に良い経験をしました。ラジオには疎かったけど、こんな少しの出演でも魅力を感じられたので、これからは折々聴いていこう。そう思っているスタなのです。

 どうぞ近畿圏以外の皆さんも、何か機会があったら(大阪出張とかラジコプレミアム試聴とか)、ぜひ、「MBSベースボールパーク 我らMラジ・トライヨンズ」お聴きになってみてください。