パ・リーグファンが東京ドーム観戦する機会、最近はちょっと少ないのかな。
その機会が訪れたなら、ドーム近所の神楽坂にも足を延ばしてみてはいかがでしょう。
由緒があって人気も高く、散策にはもってこい。
リピートしたくなること間違いなし。
場所
商店街が坂道にあり、坂上の駅は地下鉄(東西線)「神楽坂駅」。
坂下の駅は、地下鉄(有楽町線)とJRの「飯田橋駅」
東京ドーム最寄りのJR駅は水道橋で飯田橋の隣。
電車乗らずに歩いたって、坂下(飯田橋駅の方)との距離はたぶん徒歩15分ほど。
ドーム正面を背に考え、水道橋駅に渡らず外堀通りを右に歩けば神楽坂下に着く。
(神楽坂下からは外堀通りを左に歩いていけば東京ドーム)
※この地図で、東京ドームを少し右にずらせば、左の方に神楽坂出現。
※下の商店街地図は毎年更新されるようなのでご参考に(坂下から水道橋方向に歩けば東京ドーム)。
神楽坂駅から神楽坂上のお店は残念ながら未掲載。
※その他の地図も
神楽坂下(飯田橋方面)周辺
神楽坂下のちょっと手前の路地にはポツンと名画座があったりする。
もう東京では名画座ってどんどん消えているから貴重。
この路地は通り過ごし、もうちょい先が神楽坂下。
坂下から見た夕暮れ時の神楽坂。
下からだと結構上り坂。
地下鉄マークは、有楽町線飯田橋駅出入り口(JR飯田橋駅は外堀通りを渡る)。
すぐ横に名物ペコちゃん焼き(ペコちゃんの顔の今川焼き)。
全国に不二家は数あれど、ペコちゃん焼きがあるのはここだけなのだ。
あんみつが有名な甘味処「紀の善」もその辺り。
よく晒した藤色の餡、琥珀色の黒蜜、さっくり寒天にほっくり豆、全部上等で濃厚。
ドーンと来ます。
満腹だと覚悟がいります。
元気一杯なら、神楽坂下から往復し、通りを両側見て歩いてもよし。
しかしやっぱり坂上の、地下鉄東西線・神楽坂駅からゆったり下る方が楽です、はい。
神楽坂の街と毘沙門様(善國寺)
神楽坂駅より上は矢来町エリアで、昔は地味だったけれど、ずいぶん洒落た店が増えた。
新潮社のお膝元でセンスの良いブックカフェがあるから、本好きさんにおすすめ。
”神楽坂”と言えるのは、駅から下り最初の大きな交差点(神楽坂上交差点)を渡ってから。
そうは言っても、駅から交差点も商店街は続いてるんですけどね(奥神楽坂と呼ぶらしい)。
神楽坂は、江戸時代から栄える毘沙門様の善國寺がある門前町。
そして、裏道に高級料亭や粋な神楽坂芸者の置屋がまだ残る花街。
多くの人が集まるけれど、浅草のような観光名所とはちょっと違う落ち着きがある。
表参道や銀座のような先端ファッションとは無縁だし、きらびやかさは無い。
けれど、四角いショウウィンドウだけの街と違い、道行く人に寄り添う温かみがある。
ちゃんと美味しいものや質の高い良き物が、山ほど見つかる商店街。
食べ物は和洋中なんでもある。
甘味もあれば居酒屋も、様々な食材店もある。
高級店からごくごく庶民の店までよりどりみどり。
その中にポツポツと、生活品の店があるのが楽しい。
真っ当な値段のスーパーに八百屋。
着物や履き物、瀬戸物、花屋。
最近はどんどんビル化し、昔っからのお店はだいぶ消えたけれど、まだ味わい十分。
毘沙門様の善國寺は、坂の真ん中あたり。
こじんまりとした境内。
小さな鳥居や本堂の朱色が、灰色っぽい通りの中で紅を差した唇のように映える。
www.kagurazaka-bishamonten.com
虎がお使いなので、狛犬じゃなくて狛虎。
勝負事の神様だし、寅年の今年はご利益アップ。
だからぜひ、推しチームの勝利を祈ってお守り付けましょう。
毎年こちらに初詣に行っておみくじを引いてます。
おみくじの番号はたくさんあるのに、同じ番号を3回引いてたりする。
めちゃ口酸っぱく説教してくださる神様です😅。
御朱印やお守りは社務所の方で。
夕方5時までしか開いてませんからね、気をつけて。
山の手七福神のひとつで、七福神巡りしてる人が結構訪れる。
おすすめのお店は、、、、、、難しい~。
もう本当にお洒落なお店がいっぱいだし、どんどん入れ替わってもいる。
どうぞググって好みのお店を探してください。
コロナ以降はテイクアウトOKの店も増えたので、観戦のお供を買ってもいいかな。
※イタリアンレストランのテイクアウト
基本的にハズレはないと思う。
価格相応に美味しいと思えるものが食べられる。
そのあたりは表参道とか六本木とか、「?」と思う店が多い町より安心です。
おすすめ処、よく知っている店だけ少しご紹介。
神楽坂駅〜神楽坂上のおすすめ処
神楽坂駅から神楽坂上交差点までの間のおすすめ処。
レストランや喫茶店はどうぞググってお好みを探してくださいね。
まずは、駅から通りを渡らずそのまま左側を下っていきましょうか。
ふと現れる、小さな、ほとんど看板もないお惣菜屋。
こちらは昔っからの店で、実はかなり有名な「万弥」。
煮物、揚げ物、サラダ、焼き魚。
今すぐ白飯ください!っていいたくなる。
関東味付けなので、関西の人はびっくりかな(笑)。
でも、チェーン店やスーパーのものとはひと味もふた味も違う美味しさ。
そのちょっと先に、今度はスタお気に入りの和菓子屋があります。
善國寺に初詣したら、ここで正月だけの花びら餅を買う。
小さな店だけど、美味しいのでお客が引きも切らない。
上品になり過ぎない適度なコクがあって、餅系は特に美味しい。
「梅花亭」。
今年は、柚子もちとうさぎまんじゅうも買って帰った。
和菓子はラップに包んで冷凍保存もできますしね。
この区画、イタリアンの店が多い(テイクアウトの写真のレストランも)。
試食させてくれるイタリアン食材の店なんてあれば、寄らずにいられないでしょう?
あるんですよ、この区画には。
チーズ試食、ワインの立ち飲み、誘惑過ぎる(危ないから最近避けたりする😅)。
ライスコロッケのテイクアウトも素敵。
「イル グスト ドルチェ ヴィータ」
アンテナショップだそう。
楽天やヤフーで通販もしてます。
中華饅頭の超有名店「五十番」が見えたら、そろそろ神楽坂上交差点。
昔はもう少し上の方にあり、2階で食事ができた。
大きくてずっしりと重たい肉まんが、で〜ん!とお皿の上でお料理になっていた。
皮もみっちりで、男子だって2個食べるのはキビシイレベルの饅頭なんです。
神楽坂商店街のおすすめ処
神楽坂上交差点を渡ったら神楽坂商店街。
何度も言いますが、小さい店や古い店は随分消えました。
それでもさりげなくすごい由緒の店がある。
ごく普通の文房具屋に見える「相馬屋源四郎商店」(看板は相馬屋)。
洋紙の原稿用紙を初めて作り、夏目漱石などの御用達になった店(今でも買える)。
歩いて行くと、だんだん新しいビルが増えてくる。
フランスからのブーランジェリー「ポール」も最近の店。
野球場のホットドッグもいいけど、美味しいパンとビールもオツです。
奥のカフェでは食事もできてお酒も飲める。
ポールの斜(はす)向かい、通りの右側が毘沙門様。
ポールからそのまま歩くと、お茶の「樂山」。
色々な地方のいいお茶がある。
店前でセールしてる海苔でも香りとパリパリ感が違うし、しけにくい。
でもって、スタが買うのは粉末のほうじ茶だったりする(美味しくて便利)。
樂山のちょい先の路地を左に入ると、そば粉ガレットの草分け「ル・ブルターニュ」。
その隣の民家に一昨年、小さなフランス食材店が開店。
ル・ブルターニュが開いた「レピスリー神楽坂」。
試食こそないけれど、イタリア食材店と同じくらい危険。
誘惑だらけ。
この棚ここからここまで全部ください、って言いたくなる。
まず心を落ち着けて、ゆっくり店内を見て回ることをお勧めします。
ちなみにこの日の買い物はこちら。
緑で攻めてみた。
有機リンゴのシードル、タブナード(刻みオリーブ)、ルバーブのジャム。
ルバーブって赤いジャムもありますね。
見た目ズイキとかセロリみたいな野菜で、漢方のダイオウです。
でも酸味があってジャムが美味しい。
ルバーブね、野球と面白くつながる話がある。
いつか書くぞ。
表通りに戻りましょう。
昔からの瀬戸物屋さん、数件頑張って残ってる。
もう小さなお雛様が並んでた。
坂下鉄近くの瀬戸物屋さん、表と右側棚のカラフルなものは子供の玩具。
商店街は大人の店ばかりだから、坂の終わりで子供に何かお土産買ってあげるのかな。
プラスチックや紙やブリキのちょっと懐かしいおもちゃ達。
神楽坂は花屋さんも多い。
この日、坂下の最後の花屋さんで見つけたのは、赤い実が印象的なチェッカーベリー。
このチェッカーベリーもね、野球につながる面白い話があるんだなあ。
ああ、絶対書かなきゃ。
書くぞ(いつとは言わない)。
まとめの言葉
とにかくお店を紹介し始めたらキリがないのが神楽坂。
東京に近い方なら、何度リピートしても楽しめるはず。
観戦旅として来る方は、銀座や表参道の次でもいいので訪れてみて。
野球で東京ドームなら、パのチームが東京ドーム主催試合をする時。
日本ハムは必ず毎年数試合あります。
あとは交流戦の読売主催試合ですね(チケ取りがんば)。
土日等でナイターなら、昼間神楽坂散策してそのままドーム行けちゃいますね。
今回紹介できなかったけど、お土産やテイクアウトにできるものたくさんあります。
表通りを見て歩くだけなら小一時間で可能かも。
こじんまりとしているくせに奥が深い神楽坂です。