昨年末のパ・リーグTVの108シリーズに源田壮亮の守備の特集がありました。
いいですよねー。
美しい。
ずーっと見ていられる。
たまらん。
ずーっと見ちゃう。
ずーっと、、、、、、。
見てるうちにふと思ったんですよね。
源田の守備ってね、確かに多くのプロの方から基本に忠実とか言われてる。
それもあって、一般の方のブログなどでも「子供たちのお手本にしたい」とかたくさんの人が書いている。
けど、ほんとにそうなのかな~?。
なんだかめちゃめちゃ高等テクニックでしょう?
プロならまだしも、子供がお手本にするの難しくない?
前々から、彼の守備を見るたびにふとそう感じることがあったんです。
大晦日間近、煩悩を払おうと長い動画を無心に眺めていたら、まーた疑念が湧いてくる(それが煩悩だ)。
いや、だって、このフットワーク尋常じゃないもん。
よーーーーく目を凝らして見ると、ちょっとおかしいんだもん。
膝や足首の、踏み替えとか方向とか曲がり方とか。
足が地面に着いて体の勢いや重さを受けたと思ったとたん、投げる方向にベクトルが変わってる。
膝や足首がショックアブソーバーみたいにグニャン、ビヨンってなってる(貧しい表現力)。
言葉で言ってもわかりづらいですよね、、、、、、😅。
今までやったことないのですが(権利を考えて)、今回は動画の参照場面貼ります。
○分○秒をスローで見てくださいと書いても、ちょっとわかりづらいかと思い。
※パーソルパ・リーグTV公式 2021.12.29掲載<煩悩を振り払う『108たまらん』まとめ>より参考引用
ちょっとバウンドが自分に向かってきた時の処理ですね。
自分はもう少し右に動こうと思ってたのをキュッと踏ん張って止めた。
それでもって、まずはこの右足の膝と足首ですよ。
鈍臭いスタならここでもうクキッて来てる、股関節も危ない💦
その後は、ここで左足と揃い踏みして、投げられる足の位置に変えていく。
並みなら、この時もっと体浮いちゃうところなのに、重心低いまま。
足の関節アブソーバーでふわふわする力を全部吸収しちゃってるし。
右手の使い方も上手なんでしょうねえ、綱渡りの人みたいな感じ。
でもって、最後に今度はこの左足ですもの。
足首がね、これ、グネる時の足ですね、普通ね。
外反捻挫、、、もう考えただけで痛い、さぶいぼ出る💦
ズルってなったら膝も捻るかもしれない、靭帯危ない💦
できないと思うんですよ、この足さばき。
そんな簡単に、あーた。
大体の場合、外に大きく振られたのをベクトル変えようと思ったら、飛びますね。
バレーボールでも「やばい、足着いたままじゃボールと衝突して強い返球しかできない」って時がある。
そう思ったら、その場で飛び込む形にして両足床から離してボールの勢い殺したりする。
野球の守りなら、振り向ききれない時上に飛んで、体の勢いを押さえて空中で投げる。
ロッテのエチェさん(エチェバリア)、それ上手い。
なんかしら、ワンクッション置く工夫する。
勢いよく走り込んだまま足踏ん張って方向変えるって、難し過ぎる。
無理すればできるかもですよ、無理すれば。
でもそれずーっとやってたら、普通の関節ならケガしますもん、膝やら股関節やら足首やら。
筋がクキッっとなる、いつか。
捻りはケガと紙一重。
源田ってほとんどフル出場してて、どこか捻ったとか痛いとか滅多に聞かない。
あんなすごいフットワークしてるくせに。
おかしい、絶対。
体のパーツの使いこなしと柔軟性と強靭さが異常。
生まれ持った体質とかもありのかな。
実はこういう足の使い方する選手、他のスポーツで1人覚えがあります。
こないだ大顰蹙買う愚行をしたので、名前出すの少々躊躇もあるんですが、、、。
彼以外思い当たらないから、やむなく比較します。
テニスのジョコビッチ。
彼もね、常人とは違うおかしな足さばきするんですよ。
サイドに思いっきり振り出されて、体が流れる力を膝や足首で受けて方向変えちゃう。
関節ショックアブソーバーも源ちゃんとそっくり。
そして、源田もジョコも、方向転換の時の上半身の乗せ方も上手いんですよね。
いつも重心がまっすぐだから、足首や膝に負担がかかり過ぎないってのもある、
体幹めちゃくちゃ強くて、バランス感覚がいいんですよ。
練習でも2人似たようなことやってます。
源田、バランスボールで玉乗りしてたでしょ、この間。
ジョコもほとんど同じような体幹トレーニングやってる。
年末恒例!今日から今シーズンの蔵出し映像を公開していきます!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2021年12月26日
サラッとバランスボールの上に立つ #源田壮亮 選手の体幹のすごさ!
その様子を見て #岡田雅利 選手も挑戦しますが・・・でも、ボールに長い時間乗ってるだけでもすごいです!#埼玉西武ライオンズ #seibulions #蔵出し映像2021 pic.twitter.com/5TRGJyb9is
なんだか足の細さや骨格の感じも同タイプに見えてくるんです。
ムダ肉なくて、ひたすら強靭な骨と筋でできたショックアブソーバー。
足腰だけじゃなくて、背中や首や頭頂部まで一貫して機能してるんですね。
だからこその動きだなあ、って感じます。
プロがマネしたくたってできない動きなんですよ。
故に、彼らはトップオブトップなわけで。
それをね、簡単に言っていいのかな?って思っちゃう。
「あれが基本だよ」とか「お手本にしなさい」とか。
「いつかああいう選手に」と憧れることは素晴らしい。
子供たちがすごい選手に憧れて目標にするのは当然ですからね。
ただ、「お手本」って言うなら、ちゃんと部分部分で解説してあげた方がいいかも、って感じる。
「ほら、構えとかグローブの出し方とかが基本に忠実なんだよ、まねするといいよ」っていう感じかな。
そして、「ここからの動きは源田ならではなんだよ、ちょっとやそっとじゃできないんだ」とも伝えたい。
(玉乗りできてからやれ、とまでは言わないけど)
「ストレッチとか体幹トレでうんと鍛えてケガしない体にして、猛練習して、やっとできることなんだ」って。
子供たち以上に、小さい時に彼らに教える素人の大人たちがよーく観察してほしい。
プロの体の使い方や鍛え方について、いつも言及していれば、自然に頭に入るでしょう。
「基本」とか「お手本」は、簡単には使えないよねって思う言葉です。