朝一番に、吉田正尚骨折のニュースが入ってきました。本当に残念です。本人の無念もいかばかりか……察するに余りあります。昨夜後半の攻撃時は、野手陣の心ここにあらず、という雰囲気が伝わってきました。
一昨日あげた首位攻防戦の記事の最後、「これからも様相は二転三転するでしょう」と書きました。ロッテをスイープしたオリックスにもうひと試練あるだろうな、という予感があった。まさかまた正尚（早口言葉じゃありません）とは予想してませんでしたけど。結構長いこと見てきた身なので、パ・リーグの最終盤戦やCSが絶対そんなにすんなり行くわけがない、という覚悟ができています。
とはいえ、今期の試練は主力選手のケガ続発など、いつも以上に過酷に感じる。去年が短くて物足りなかったのかな。野球神様の気まぐれキビしいな……。
それでもオリックスに関しては、今度はもう、前回の吉田離脱のような下降線はたどらないだろうとスタは感じています。吉田が予想外の回復で復帰し、驚異的な活躍を見せてからの１週間があったから。この時間はきっと、他の選手のハートを強くするために野球神様がくれた猶予。優勝街道チケットに付けてくれたプレミアム。
この１週間、オリックスはめちゃめちゃ強い戦いぶりでした。脆いところがあった選手がみんな、我慢を覚え、粘りを覚え、千載一遇のチャンスをものにする。目に見えてたくましくなっていきました。たぶん、１週間前と今では、ハートの芯の強さが全然違っていると思います。
吉田のケガは、一度は頑張って戻ったけれど、やっぱり無理したら後々響くから休まなあかんよってことだったと割り切るしかない。残った選手は、正尚いなくとも俺がいるからなって胸を叩くしかない。７年前の忘れ物と西浦の願いに加え、正尚の思い。背負うものがどんどん重くなるけれど、背負える肩だから増える荷物です。背負いきった足腰と心は、誰にも負けないほどしぶとくなっているでしょう。
オリックスはここからこそ、胸を打つ戦いを見せてくれるのではないか。辛いニュースを見た後でも希望は消えない。そんな気持ちになっています。頑張れ、オリックス。
