来日した当初から華麗な守備で魅了しまくっている、ロッテのエッちゃんことエチェバリア。昨日名場面記事にしたパ首位攻防戦でも、一度はロッテに勝利をもたらしかけたヒットと、パンテーラ(豹)の呼称に相応しい超ファインプレーを披露。厳しい状況のチームで存在感が光ります。
実を言えば、マーティンが骨折離脱した時にちょっぴり懸念を抱いていました。エッちゃん大丈夫かな? キューバ仲間がいなくなったら、寂しくて戦意喪失しちゃうんじゃないかな?
コロナの影響により、家族が来日できなかったり気晴らしができなかったりすることで、助っ人選手にはより厳しい環境になっている今期。これが理由で退団する選手も続出しています。エッちゃんは日本の投手に慣れなくて打率もなかなか上がらず、スタメンで出られない日も多い。同じ言語でジョークを言い合ってはしゃげるマーティンがいなくなったら、ストレス倍増でホームシックモードに入ってしまうのじゃないかしら。
来日してすぐ、手首の痛みで休んだりしたので、もしかしたら気まぐれ系で、何かあったらすぐやる気が無くなって休みたくなるタイプ?……なんて疑りが心の奥に燻っていたかもしれません。
いや、ほんとすまんかった。マーティンがいなくなってからの方が、むしろ張り切ってくれている。命懸けの亡命をした選手が、外国に渡って野球を続ける道を選ぶ覚悟を舐めてはいけない。リハビリ中であろうマーティンが、球場に来てダグアウト裏で仲間を見守ってくれているのも支えになっているのでしょうか。
おとなしくてシャイな選手が多いロッテベンチで、切羽詰まった試合の中でも陽気さを失わずにいるエッちゃん。超ファインプレーの後でも浮かれた表情なく、ピッチャーに励ましを送るエッちゃん。
痛恨の3タテを喰らってしまいましたが、きっとエッちゃんが、沈んだ気持ちを切り替えるコツをチームに伝えてくれている。好調時のみんなのシャイな勝利パフォーマンスがまた見たい。エッちゃんの陽気さに乗ろうぜ、ロッテ。