フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【日本ハム用具寄贈】いい話風、、、だけどだんだん「?」になる話【何かが足りない】

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日本ハム球団がチャリティーで、ひとり親家庭の子に野球用具を寄贈するそうです。
おっ、いい話かな、って一瞬思いました。
で、どんな内容かな〜と思ってニュースを開いて読みました。

 

full-count.jp

www.fighters.co.jp

 

まあね、クリスマスプレゼント企画ですね、これは。
ものすごく一時的なプレゼントって気がしました、スタはね。

 

もちろん用具が無ければなかなか始めることが難しいです、野球は。
だから、靴やグローブやバットやウェアを貰えたら、そりゃ嬉しいですよね。
道具壊れて買えなくてもうできない、って子がいたら助かりますね。
最初に用具が揃ったら、「これで野球やれるね!」って子供は目を輝かせるでしょう。
実際、そこから始める子供もいるでしょうね。


でも、このチャリティーの対象者の条件などを読んでいくと「?」てなるんですよ。

 

経済的な理由で諦めるような状況の家庭で、初期の用具さえ揃えばその後はずーっと野球続けていけるんでしょうかね?


対象が小3からになってますけど、ひとつの道具何年使えると思ってますか?


連盟に加入しているチームに所属して続ける意欲があること、なんて条件をつけてますが、経済的に苦しいのに、最初の道具だけで続けられると思ってますか?


「夢を応援していく」と謳ってますが、用具代5万円の後は何やってあげるんですか?

 

少々雑な企画ではないか?、と思いますね、スタは。
ノンテンダーという扱いにした西川の名前で集めたお金、今のうちにさらっと使い切っちゃおう、好感度高い使い途でね、ぐらいの考えなんじゃないか。
そんなうがった見方さえ頭に浮かびました。

 

ええもう、性格ひねこびまくるくらい十分に年を取っていますのでね。
企画説明の言葉の端々に物事を深く考えてない感が滲み出ている、と感じちゃいましたね。

「野球を諦めないよう、、、、支援していく」なんて、ご大層な企画だという風を装わなければいいのにな。
多少でも支援できればと用具をプレゼントする、ぐらいのレベルなんですから。
そうでないなら、チーム所属後の用具についてだって言及すべきだったと思う。
修理や買換えの相談にも乗るとかね。

 

用具支援については、色々なプロジェクトがあります。
BLFという野球関連の支援を行うNPO法人も、ひとり親家庭の子供への支援に提携していますが、こちらは「野球を続けたい」という条件で、既に覚悟がある場合です。
条件についてすごく詳しい説明がある。

blf.or.jp

 

西武は球団として「はじまりサポート支援」という活動を行っています。
こちらも非常に詳細に、きちんと説明がなされています。
そして、追加や交換の支援もすることが明記されているのです。

jf-sports.or.jp

 

選手会も始めていますね。
継続するための費用援助や奨学金との併用可で返済不要などの説明があります。

players-plus.jpbpa.net

 

まあ今回の日本ハムも、これらと同趣旨ならいいよね、って思ったんでしょうね。
でも、チャリティーってそんなに簡単なことじゃない。
条件付けや説明は、先々の影響まで考えて、一言一句丁寧に作らなきゃいけない。
球団ホームページのニュースを読んでも、5万円分あげる、以外の要素ないですね。
そういう意味で、浅さが目につきまくってくるんですよね、この企画は。


とにかくね、日本ハムの場合、今年は全てに迂闊さが目立ち過ぎてるわけです。
こんなささやかな善意の企画でさえ、粗い、脇が甘い。
誰かから突っ込みが入るかも、っていう危機意識が足りない。
ここまであちこち配慮に欠けてくるのは、一部担当者の問題ではないのでしょうね。
それは重々承知しながらも、辛い。
色々辛い。

 

これは新球場という大プロジェクトが始動したからこその、細部の荒さかもしれない。
仕方ない部分もあるのかもしれない。
今回のような(一応)善意の企画にまでいちゃもんつけるのは、枝葉に対する揚げ足取りかもしれない、、、いや確実に揚げ足取りであります。

 

でも、やっぱり40年ハム見てきたおばさんはチクチク言いたくなるんです。

 

日本ハムよ、もっと自分たちの仕事をよーく隅々まで見返してごらん。
派手なパフォーマンスだけではごまかせない。
神は細部に宿るんやで、と。