本日、NPBアワード2021が開催され、主な年間の賞はほぼ発表が終わりました。
コロナ禍の中での戦いだけでも大変なのに、表彰まで頑張った選手たちお見事です。
開幕当初、交流戦頃、五輪期間、後半戦、終盤戦。
そういえば、彼らはそれぞれ、どんな一年を過ごして来たのだっけ?
自分の記事も遡りながら、振り返りたいと思います。
山本由伸(オリックス・投手)
MVP、B9、Gグラブ、沢村賞、最多勝、最優秀防御率、勝率第一位、(最優秀バッテリー、奪三振数一位、4ヶ月連続月間MVP、五輪金&BEST9)
総評
山本由伸、NPBアワードのスーツとウエーブパーマがエレガントでしたね。
今年は凄まじい、圧倒的な1年でしたね〜!
細かい記録も書き出したらキリがない。
今年はしかも、ケガ等離脱もなく五輪や日本シリーズも投げ抜く鉄腕エースでした。
最後まで投げ抜くことは、去年に口にしていましたね。
目標は絶対達成する男。
柔和なようで負けん気は人一倍。
今年はマー君の連勝記録への意識が強いようです。
五輪で惚れてしまった先輩の記録を、来年は本気で抜くつもりで行くと思いますよ。
今年の投球数やスケジュールから調整は大変でしょうが、来年も楽しみです。
※ペナントレース成績は、大変お詳しいブログを参考にさせていただきました。助かります!
開幕当初
開幕当初はまだちょっと調子に乗れていなかったんですね。
若手野手の力を見極める覚悟で臨んでいたオリックス。
セカンド太田、ショート紅林、キャッチャー頓宮という、思い返すだけで冷や汗が出てくる超チャレンジングな布陣でした😅。
打線もなかなか点が取れずにいましたのでね。
由伸もなかなか自分のペースを掴めず、5月には3連敗などもありました。
開幕戦はメラドで西武・高橋光成との対戦でした。
剛腕同士でワクワクする組合せでしたねー。
メラドのオリックス戦て、1塁側(ビジター)は取りやすいのにすぐ売り切れでした。
チームの連敗記録を止めると勢い込んだ開幕戦でよもやの敗戦。
そこから少し力んだのかもしれません。
開幕2戦目は快投しましたが、その後足踏みする感じになってしまいます。
仲間のミスはカバーしなきゃ、失点は防がなきゃ、等々色々考えちゃうのでしょう。
3連敗真ん中の日本ハム戦を観戦しています。
出足は良くて快調に見えたのに、なぜか少しせかせかする印象でした。
観客席から見ると良くても、本人は納得できないところがあったのでしょうか。
その3連敗のあたりで、自宅の警備員のおじさんとのちょっとした会話をしたことで気持ちにゆとりが生まれた、というほのぼのエピソードも伝わりましたね。
おっとり優しい口調での会話が目に浮かびます。
交流戦頃
3連敗の後、交流戦の最初の登板で勝利投手になり、快進撃が始まります。
オリックスは彼の活躍もあって交流戦優勝。
そして由伸は交流戦MVP。
6月後半の京セラ観戦時にMVPグッズ受付してて、ついフラフラ申し込んじゃった😅
しょうがないですわ、かっこいいし。
今年由伸グッズ集めている方は際限が無いですね。
球団も準備万端でしょう。
これだけ圧倒的だと前倒しで準備できそうですもん、商品開発部大助かり(笑)
明日にも年間MVPグッズ(&新人王)の告知もありそうです。
気持ちの切り替えができたことに加え、相手が由伸体験不足のセ・リーグ。
さらに、交流戦に入った途端に打線に火が付いて援護も多くなりました。
色々タイミングが合ったのでしょうね。
交流戦、由伸にはあまり言及してませんが、オリ優勝については記事を書いています。
五輪期間
東京開催のオリンピックで先発の一角を担い、見事に金メダルをゲット。
勝利こそ付かなかったけれど、防御率1点台で、ここでも大会BEST9(右投手)。
まずはチーム初陣の、予選ドミニカ戦で抜群のピッチング。
初回のみランナーを出しますが併殺で切り抜け、4回無失点。
チームはバタつきましたが、劇的な逆転サヨナラ勝ち。
この試合の後、由伸の幼馴染の先輩に関するニュースもあったりしました。
続く準決勝韓国戦では5回まで0の6回2失点(同点)で踏ん張りました。
後半戦
後半戦に入ってすぐ、オリックスは交流戦の勢いのまま走ります。
由伸も、最初の西武戦こそ勝利が付きませんでしたが、その後は連続勝利。
なんと10試合連続勝ち投手、4ヶ月連続月間MVPでした。
他の記事でも書いていますが、五輪でマー君などに刺激を受けて飛躍しました。
5月観戦の時と全然違い、集中力が最後まで切れなくなりましたね。
※高山コーチが五輪後の成長ぶりを伝える動画
後半に入ると、打線が僅かながらですが先取点を取るようになった。
これで由伸の心がだいぶ支えられたと思います。
そりゃあ本音はこの頃も(、、、もう少し点ほしーなー、、、)だったでしょうが。
1点の先取点とか、並の投手ならむしろプレッシャーになったりしますけどね。
由伸なら、そりゃもう「無いより全然マシ」ですし(なぜか1点で止まる打線)。
それから、暑い8月の2試合、味方も中々得点できなかった試合で完投勝ちしてます。
この2試合を1失点と完封で粘って勝利投手になれたのは大きかったかな。
9月以降も、ほぼほぼ8回、9回まで投げてます。
守備位置つく度、宗に「最後まで投げろよ」って圧掛けられながら(笑)。
支えきった若月も素晴らしかった。
最優秀バッテリーふさわしいですよね。
仲間にいじられたようですが、わかった上での激励いじりですね。
今年はスタはオリ戦は宮城運が強く、5月以来由伸には当たりませんでした。
後半戦の無双投球を球場で1回見たかったな〜。
当ブログ記事も勝って当たり前な由伸の扱い激減。
T-岡田や正尚離脱後のチーム不調もあり、他の投手にハラハラする記事ばかり。
その中でチームを支え続けた由伸、本当に立派でしたねえ。
終盤戦
ロッテとの熾烈な首位争いの中、正尚二度目の離脱で大ピンチだった終盤戦。
由伸も一瞬疲れたかな?って見える投球もありました。
10月16日の日本ハム戦では6回までで110球超えとなって降板します。
次の登板予定はチーム最終戦となり、寒い屋外球場の楽天戦。
引分けでも優勝を左右するような状況で、大丈夫かな?と不安が過ぎる。
ところが、やっぱり今年の由伸は鬼神でした。
ここで、楽天打線が手も足も出ないパーフェクトピッチで完封勝利。
これは、試合を多く残すロッテに大きなプレッシャーとなる重要な1勝でした。
実はこの試合の直前に、オリックス公式動画で「山本由伸ってどんな人」という動画が公開されたんですね。
有料スマホ動画(BPB)を見ると、野手陣のラオウ、宗、駿太らが煽るあおる(笑)。
最初はめっちゃ褒めてる。
そのうちに、
「6回までノーヒットとかするなら最後までノーヒットで行ってください」
「ノーヒットで行って7回とかにいい当たりされるのやめてほしい」
「ちょっと球数多いな」
「9回投げ切る気無いもんな、9回投げ切ってほしい」
「最近ちょっとまあまあやな」
「試合時間長い」
「最近ちょっとリリースが、こう、な」
「わかるわかる〜(3人笑)」
と、言いたい放題。
優勝争いピリピリ真っ最中にこの雰囲気だったのもびっくりですが😅。
最後はちゃんと「嘘です」「よろしくお願いしまーす」って締めるんですけどね。
どうもね、由伸これ見てから登板したんじゃないかな〜って思うんですよ。
確かに10月入ってから少し腕が斜めから出てる感じはあった。
それが最終登板はバッチリ上から投げてましたしね。
9回まで全く危なげない登板で完封。
絶対由伸、BPB見て、笑いながらもやり返すって思ったんじゃないか。
この試合後のラオウたちの裏の反応見たかったなあ(笑)。
まあとにかく、この動画公開と快投のタイミングはバツグンでした。
いつものように楽しく妄想させていただけました、はい。
CSや日本シリーズでの活躍は記憶に新しいですね。
今年以上の活躍はもう無理というくらいの成績。
それでも、来年もみんなを驚嘆させるんじゃないかなあという期待は続きます。
普通のペナントレースができて、その中でいい仲間と頑張ってくれるでしょう。
こんな惚れ惚れできるピッチャーが登場してくれた幸せを噛み締めた1年でした。
由伸、お疲れ様、ほんとに楽しかった。
ありがとう!
<その他のベスト9選手記事>