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【ソフトバンク・柳田悠岐】パ・リーグベスト9選手の今シーズン活躍を振返り⑦【祝・受賞】

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パ・リーグのベスト9選手の今シーズン振返り7人目は外野手です。
開幕当初、交流戦頃、五輪期間、後半戦、終盤戦。
そういえば、彼らはそれぞれ、どんな一年を過ごして来たのだっけ?
自分の記事も遡りながら、振り返りたいと思います。

 

 

柳田悠岐(ソフトバンク・外野手)

ベスト9、ゴールデングラブ賞、本塁打3位、打率・打点4位


総評


まずはチームが大不調。
開幕すぐから千賀、森、周東、グラシアルなど、投打の主軸選手が続々とケガ離脱。
オリンピック後も、助っ人のキューバ選手の不調が続くなど戦力が整いません。
この不調和がとうとう最後まで続き、8年ぶりのBクラスで終わります。

 

ギータ(柳田)も一時はチームの流れに巻き込まれかけたけど、踏ん張りました。
念願の五輪出場で金を取った後は、不調のチームを支えて奮闘。
主要3部門全て5位以内の選手は、パでは彼と杉本だけ。
タイトルは無くとも素晴らしい成績で、ベスト9選出は順当と思っています。
                   ※初期開示時に青字部分抜け翌日訂正


パ・リーグ外野のベスト9争いは激戦区。
今年も打点王の島内やフル出場で盗塁王の荻野など強力なライバルがいました。
無冠のギータですが、3部門平均で良かったことと、打率3割キープが大きかった。

 

リーグに4人しかいない3割打者(外野手は3人)だったんです。
成績の甲乙つける際に、外野手3割の3人でいい、という基準にできますよね。
終盤疲労困憊の中、ギリギリ最後まで出場し続け、歯を食いしばっての3割キープ。
今年のギータは本当に、色々粘りが半端なかった。

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守備の方では、ゴールデングラブ常連ですが、今年は五輪ご褒美っぽいかな。
注意力散漫で「何しとるん?ギータ💦」ってプレーもぼちぼちあったような(笑)。
本人的にもリーグ的にも最多エラーですから、クリ(栗原)にいじられても仕方ない。

 

ギータの実績ならイメージ補正は入りますよ、ええ、ほぼ入ります(キリッ)。
とはいえ、千賀10勝時の超美技等々、やっぱりスーパーな守備満載ですよね。

※この特集の最後、大トリがギータファインプレー

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常日頃は、どちらかと言えば「運命です」と割り切るスマートさが目立つギータ。
それが今年は、最後までしがみついて粘る、野暮なくらいのしぶとさを見せました。
不調のチームへの責任感や五輪出場の緊張感で、底力が湧いて出たのかもしれません。
そして、大きなケガを回避できたことも、根気が続いた要因でしょうか。

過去に何度もケガ離脱を経験してきたギータ。
体を目一杯使うプレースタイルなので、ケガとの戦いは付いて回るのですよね。
昨年は無事に走り通したけれど、今年は久しぶりの通年開催に東京五輪。
コンディショニング、大変だったことでしょう。

ちょっと怪しくなってきた時に、完全に壊れずに可能な限りプレーを続ける。
勢いでがむしゃらにやれることではありません。
強い自制心や克己心が必要なはず。
言動は以前と変わらず無邪気だけど、内面はすごく大人になっていたのかな。

 

シーズンも五輪もリタイアせずチームを支え続ける。
これをやり遂げたギータの1年。
振り返るとあらためて、「頑張ったね〜!」と感じます。

 

開幕当初


キャンプは足の不調で出遅れて、開幕当初は感覚を探っていた感じ。
ちょっと三振が目立っていましたが、感覚についての名言「溜めて解放」が出たのもこの頃。

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5月はぐんと調子を上げてきます。
本塁打数はこの月が最多。
この頃は色々とキャラ満開。魅せてくれました。

 

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「アラボーイ!」は本当にそう発言したのか明確ではないんですが面白いので。
ギータは5月ですが、4月に当時日本ハムの大田が発していますね。
記事の翻訳は「あっぱれ」となっていますが、自画自賛の時ならどう訳しますか。
「カッコいいだろ!」「漢(おとこ)だぜ!」的ニュアンスかな? 

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交流戦頃


交流戦は元々は大得意だったギータ。
ニュースでも期待する記事がいっぱいでした。

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ところが幕を開けると絶不調で、打率 .227 (本塁打5本)に終わっています。
チームは主軸が軒並み絶不調で、交流戦まさかのブービー。
これで周りも「あれ?今年のソフトバンクやっぱおかしいよね?」って感じ始めた。

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チーム全体の負の流れにギータも抗えなかった、というところでしょうか。
そうは言っても、永遠の野球少年ギータのこと。
チームが沈みがちでも自分が不調でも、一瞬を楽しむ心は消えません。
朗希(ロッテ・佐々木)との対決、良かったですねえ。

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五輪期間


6月の不調があってもジャパンに選出されたギータ。
が、ジャパン合宿中に脇腹違和感という非常事態発生。
またもや国際大会無縁ジンクスかと危ぶまれました。

 

でも、今回だけはどーーーしても出場したい、というギータの意思が強かった。
後日披露されたエピソードでも、ギータの必死さが伝わりますね。
まあ、五輪本番でも体が万全でなかったのは事実。

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スカッとする当たりはドミニカ戦のフェン直くらいだったでしょうか。
それでも、大事な場面では得点に絡むことが多かった。
ドミニカ戦の9回や準決勝アメリカ戦の9回の内野安打も印象的。
土壇場で、当たりがイマイチでも全力で走る姿がチームに流れを引寄せました。

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なんだか気持ちにほだされた話にばかりなってしまう(笑)。
意外に苦労人なギータですから。
本人が無邪気で陽気な分、なおさら気持ちに寄り添いたくなっちゃうのかも。
無双の活躍じゃなくとも、こういう頑張りはしみじみ味わえるものですよね。

 

後半戦


リーグ戦に復帰すると、いきなり絶好調に転じます。
脇腹治った、プレッシャー無くなった、2018年くらいから夏男になってる。
あれやこれやで気持ちが乗って、ここでまた「溜めて開放」モード、いただきました。
7月は月間打率の中で最高だし、8月も3割超えで、バリ全開。

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終盤戦

9月は月間MVPをゲット。
7、8月は暴発した藤原(ロッテ)に奪われたものの、候補に上がっていました。
3ヶ月連続でこの成績はお見事のひと言です。

 

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チームは不調でも、個人のモチベーションを維持して大奮闘。
「ガニサス」やら「ドン・キホーテ作戦」やら、 ギータ語録も連発です。
本人はきっと大真面目にチームを鼓舞してたのだろなあ😅。

 

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10月に入って疲れが一気に限界に達したようで、打率急降下。
それでもCS争いをしているチームの打線の柱であり続けました。
ギータが抜けてたら、4位も危なかったかもしれない。

 

もう気力だけでやってます、っていう感じでしたから。
五輪に出るぞ → CSに行くぞ → 千賀に2桁勝たせるぞ → 3割は絶対維持するぞ
長い1年、よくぞ自分にムチを入れ続けたものです。

 

3割キープしたところで最後は試合も欠場し、秋季キャンプもお休み。
自主トレも体調優先を口にしています。
十分癒して体を回復させてもらいたいですね。

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今年は、自分が壊れるぎりっぎりのラインを体で会得したようなギータ。
体力の変わり目のお年頃だけど、フルスイングを捨てるはずもない。
こうやれば体も壊れない、というコツを掴んだ上でド派手なプレーを量産するかも。


来年は、全力プレーの匙加減を覚えた大人なギータが見られそう。
豪快さに巧さを加えた大人ギータの新境地。
待ち遠しいですね。


 

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