フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【椋木君】ドラフト見たら頭にとある落語が浮かんだ件【縁起がいい】

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ドラフトには詳しくないんです、恥ずかしながら。抽選待ち選手の気持ちを考えただけでくたびれちゃう(笑)。まあ実際のプレーで「おおっ!すごいね、この子!」とワクワクさせてもらえればそれだけで幸せ、と、後からのんびり指名選手の名前を見ます。

 

昨日もボーッと指名選手の名前を眺めていました。読み方が気になる選手が出てきます。「オリックスは椋木蓮君ですか。ムクギ君? ムクノキ君?」。ちょっとググるとムクノキ君です。チームのニーズにぴったりはまる、希望通りの選手だった模様。

www.nikkansports.com

 

しかしながら、彼の苗字の読み方でスタの頭に即座に浮かんだのは、とある落語のタイトルでした。えーと、「希望の船出の話題が「らくご」とはなんだ!、落伍みたいじゃねーか!」、「不謹慎にもほどあるぞ!」なんて怒らないでくださいね。落語は落とし噺。厄落とし。落語ほど縁起かつぎの演芸もない。むしろ、落語を瞬間に連想させた椋木君は、縁起のいいアタリ選手に違いない!

 

ってことで、彼の名前で思い出した落語なんですが、『茶の湯』ってやつでございます。とある裕福なご隠居さん。隠居先の家に茶室と茶道具が付いていて、茶の湯がやってみたくてしょうがない。でも、習ったこともなくてやり方はわからない。なんとなく、緑色の泡が立った飲み物をみんなで回し飲みしていた、ということで、思いつきのとんでも材料で作って使用人の小僧やら長屋の知り合いやらに飲ませ、大変なことに、、、という内容です。ひと言で全てお察し、となるサゲが秀逸。

 

落語元々好きなんですが、すぐ頭に浮かんだのはもしかしたら、大好きな噺家の小三治さんがなくなったからかもしれません。音声だけですが実演のご紹介は、極め付きと言われる金馬さん、そして小三治さん、2人ご紹介しておきます。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

さて、このはた迷惑な飲み物のとんでも材料は、色付け用に青黄粉(あおぎなこ)。そして、泡立て用に使ったのが椋の皮、すなわちムクノキの樹皮なんですね。成分のサポニンの作用で、揉むと泡が立つそうで、昔は洗剤の目的で使ったらしい。これを飲まされた日には、と考えるとそりゃあ大変に違いない(汗)。ちゃんと調べた噺家さんが記事にしてくれているので挙げておきます。また、実は甘くて食べられて、鳥のムクドリは、この実を好むから名付けられたようですよ。

rakugo-tanteidan.jp

botanica-media.jp

 

ムクノキって、飲んだら大変だけど、人の暮らしに役立つ木だったんですね。オリックスドラフト1位、椋木君の遠いご先祖様は、この大木のそばに住んでいたりしたのでしょうか。名前の由来のサイトを見たりすると、今は島根県益田辺りに多く、南北朝時代から見受けられるとか。そして、山口に来住したらしいとのこと。椋木君の出身も山口となっていますが、古くからの由来の氏族なのでしょうか。

name-power.net

やれやれ、野球ブログの記事のはずが、すっかり雑学蘊蓄ブログになっちゃいました。でも、普段あまり熱心でない人間が、ふっと目を留めて気を引かれたというのは何かある。やっぱりきっと縁起がいいに違いない、と思ったドラフトの日でした。

 

何はともあれ、上げ潮オリックスの豪華な投手陣の中で鍛えてもらえる椋木君。即戦力として実力を発揮して頑張ってもらいたいですね!