フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【ロッテ振返り】流れを掴むというこだわりで流れを逃がす【CSファイナルステージ】

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ロッテ、残念でした。CSファイナルステージの失点は、全部僅少差。
何かちょっとうまく回れば勝っておかしくなかったのに、結局うまく回らなかった。
逆にオリックスに、少ないチャンスをものにしそう、という雰囲気が終始ありました。

 

コツコツ攻めながら、訪れた少ないチャンスで畳みかける形で勝ってきたロッテ。
自分たちが畳みかけられるチャンスが来るまでは、なんとしても流れを引き留めておく、という意識が高いです。打者は球を見極めて粘り、好守備で相手の勢いを止める。

でも、ファイナルの戦いでは、自分たちの流れを掴もうとする気持ちが自縄自縛になってるみたい、と感じました。そして、その縄って、グラウンドに立つ選手個々の内心の焦りが生んだものではないかしら、と。

 

相手の些細な隙も見逃さずにつけ込もう、相手のチャンスの芽は摘み取ろう。
細心の注意力はだんだんと、神経質なこだわりにメタモルフォーゼ。
助っ人選手たちのファイティングスピリッツはイライラに。
ギリギリラインのクロスプレーへのチャレンジは、審判との意地の張り合いに。
本人たちにその意図が無くとも、ゲームにバイアスをかけようとしているかに見える。
勝ち運をもたらすリズム感が消えていく。

 

自分たちの流れを掴むぞ、と支流にこだわり、気づけば本流を見失ってたという感じ。

 

個々人の神経質なこだわりも、少ないうちはチーム全体で意思統一して対応していける。
でも、ふつふつあちこちで表出しちゃうと、まとまらなくなりますね。
船頭多くして船山に上る。滞りが出ますよね。
第3戦の9回裏の守備確認でのぐだぐだ感は、そのまとまりの悪さの象徴かな。

 

去年うまく行かなかったことも克服して頑張ってきたロッテ。
総合力で戦う、いい野球を見せてくれました。
けど、まだもうひと息及ばなかった。
もうほんのちょっとでした。

 

来年は、細かい注意の中で一番大事なことを、迷いなく選び取る大胆さが欲しいかな。
そして、細かい神経質さを一時忘れさせてくれる、投打の太い主軸も育って欲しい。

 

1年走り通しポストシーズンも活躍する荻野。あっという間に怪物に育った朗希。
素敵なシーンもいっぱいでしたけど、今年はオリの方が目立つ物語がありました。

 

次はロッテが、エース・朗希や主軸打者・安田、藤原、トシくん(第3戦の低め拾ったタイムリーは痺れたよ!)らを中心にした派手なストーリーを描き、美しく優勝するはず! そう夢見ています。