2021五輪侍JAPAN、全勝で金メダル。おめでと〜！！ 天気も持って（雨雲レーダー外れ過ぎ）、緊張感のある決勝戦。表彰式もしみじみとして（大野……）。まあほんとに良かった良かった。どの選手も全員素晴らしかったと思いますよ。見えない所でもすごく頑張ってたはず。ここがいいなあ、とスタが目を細めた所は、選手の自主性と自分の力を存分に発揮してみせる次世代若手でした。
稲葉監督は、託された大会が２大会とも国内開催で運もありますね。でも、勝って当たり前なムードの中で、期待通りの結果を出せるって大変なこと。運をものにし、広げていけるのは才能です。彼は、多くの選択肢の中から、自分がきっちり管理できる手段を見定めることに長けている。見定めた後は、長い目で育める気長さもあって、「運・鈍・根」で成功する人だなあと感じました。
確かな目利きで選ばれた選手たちは、首脳陣の気長な対応で、チーム作りの方針や自分が任される役割をしっかり理解できたのだと思います。たとえ不調でもプレミア12の選手が優先的に選ばれたのは、理解が最も深くて、新参の選手にも浸透させてくれるからでしょう。方針は正しく、その結果、選手たちはすごく伸びのびし、自主的に動けるようになっていきましたね。＃もしもし甲斐です でツイッタートレンドワードになった選手直接のブルペン電話は、その象徴ですね。ちゃんと先を読んで、心や体の準備を万端にしている選手が多かった。チーム稲葉は、代表チームをロングタームで仕上げていくという理念が正しかったと、地道に実践して見せた点が一番の功績と思います。
そして、この大会で何より嬉しかったのは、若者たちの才能が光り輝いたことですね。打者も投手も、プロになって間もない20代前半選手たちの活躍のまあ見事だったこと！コロナ禍が始まった昨年あたりから、プロ野球全体で若返り現象が顕著でしたが、その流れは代表チームにも確実に及び、オリンピックが１年延びてはっきり表出した感じ。
Next Gen という言葉を、テニスの方でよく聞きます。ネクストジェネレーションの略。去年辺りから、プロ野球もいよいよこのNext Genの時代が来るなあ、というムードがあります。テニスの方は、中々フェデ、ラファ、ジョコの壁を乗り越えられなかったけど、プロ野球のNext Genたちは、上の世代がちょっと油断したらすぐにとって代わりそうな勢いを見せています。高卒選手でさえ、技術や体つきの仕上がりレベルが高い。しかも、情報収集力も目指すところも高い。今後の代表チームにも期待大です。
最高の結果を見せてくれた代表チームの面々。本当にヘトヘトでしょうが、選手たちはまたすぐペナントレースです。反動も出てくることでしょうが、心と体をケアしながら、ゆっくりペースを整えて行っていただきたいものです。
