昨日はソフトバンクのファンフェスでしたね。
大好きなバッティングでウキウキの千賀と共に、話題になったのがクリ（栗原陵矢）。
#ホークス ファンフェスティバル2021#栗原陵矢 選手が #なかやまきんに君 の「パワー！」を披露😂
— Full-Count（フルカウント） (@Fullcountc2) 2021年12月11日
クオリティー高い‼️#sbhawks pic.twitter.com/FlftMEIMsa
練習でもイベントでも盛り上げ役として欠かせない。
いくらはっちゃけても可愛らしさが崩れない。
真剣になればなったで眼差しの真摯さとルックスの端正さが際立つ。
外野でも内野でもかつての本職の捕手でも、任されたらちゃんと好守を披露できる。
打ったらシュアーで長打も出るし、バントやつなぎも堅実で、勝負強さも持っている。
器用で言われたことは何でもこなせる。
全部高いクオリティでやってのける。
周囲の期待に応える仕事をコツコツ続ける持続力もある。
もう、本当によくやってる。
非の打ち所がない。
だがしかし、、、、、、
と、ふと立ち止まって考えてしまうのです。
だがしかし、クリはもーっと別の感じで存在感が強まるべき選手じゃないか？
「別の感じの存在感」って何だよって自分でも思いますけど。
何でしょうね？
安直に言うと、今の彼の存在感は、末っ子の弟的それって感じかな。
まだレギュラー定着して２年目だし、強いソフトバンクの中ではそうなっちゃう。
とにかく周りのお兄ちゃんたちが強烈過ぎるので、末っ子扱いでやむを得ない。
でも、本当は、彼は既に末弟ポジションの選手ではないのでは？と思い始める。
そんな疑問が湧いたのは、去年の日本シリーズでした。
クリが大活躍して、これは大ブレーク間違いなし！ってワクワクしました、スタは。
ソフトバンクのお兄ちゃんたちも、「どうだい、こんなにイケメンで性格良くて、野球も上手くてしかも面白いんだぜ！俺たちの弟は」って感じ。
アンパンマン煽ったりして、全面的に押し出そうとしていました。
が、思ったほどのブレークにならなかった。
まあ、シリーズが一方的になり過ぎてマスコミが冷えたせいもあるかもしれない。
それにしても、と考えた時に思い当たるのがクリの器用さでした。
バッティングも守備もこなれ過ぎて、安定感たっぷり。
インタビューも堂々として芸達者。
あれ？ ニューヒーローなんだっけ？ 彼って。
なんとなく、前からいた選手のような気がしてくる。
去年の日シリではまだ、チーム内ではその年出てきたばかりの選手だったけれど。
でもよく知らない人から見たら、経歴は既に６年目。
ふーん、強いソフトバンクで６年鍛えられてきたなら、そりゃできるはずだよねえ。
そういう空気になったんじゃないかな。
やっと１軍に定着したばかりで、本人や周囲は、まだ世間の認知度低く存在感薄いと思ってるかもしれないけれど、世の中的にはソフトバンクレギュラーになった時点でもう中堅クラス扱い。
むしろリチャードのような危なっかしさがあるくらいでやっと、新星来た！って扱いになるのがソフトバンク。
選手が入れ替わっても代わりに出るやつがまた凄い、という強豪チームの宿命ですね。
損してますね、、、、、、。
もうね、来年はクリは末弟を脱皮しちゃえばええやん、て思うんですよ。
完全に真ん中のお兄ちゃんになっちゃえって。
選手として何でも屋さんタイプで生きるのも、もったいない気がしている。
そこは牧原兄ちゃんに任せておけばいいじゃん。
「自分はまずはこれ1本で行く」ってガツガツしてもらいたいかな。
守備ね、ここをやりたい！って定着してガツガツすればGG狙えるでしょう。
打つ方もね、打率３割狙う、打点○点狙う、って宣言するぐらいの力あるでしょう。
チームのために言われたことをフレキシブルにこなす選手も大事。
でももう、オレががっちり定着するのがチームのため、っていう自我もほしいな。
チーム内の兄弟役割分担て、通常世代交代に伴って自然に生じてくるので、急に変えるのは難しいと思います。
ただ、今年のソフトバンクは状況が激変し、世代役割分担の変更も悠長にしてられないように見えます。
クリも、周囲の変化に合わせるのでなく、意思的に考え方のベクトル変えたほうが良さそう。
ベクトル上手く変えた選手に、栗原とプロ入り同期のオリックス・宗がいます。
同じ２位指名で誕生日がひと月違いの同い年、今年は打率もほぼ同じ。
宗、今年後半に存在感を急上昇させましたが、中のお兄ちゃん役がハマってました。
元々の天然系のはっちゃけキャラをうまいこと残したまま、ベテラン兄ちゃんとアンダー23の弟たちの間を埋める役をさらっとこなした。
その姿が健気に映ったこともあり、人気が高まっていきました。
まあオリは、上の兄ちゃんたちがほんわかし過ぎだし、弟軍団は才気煥発過ぎる😅。
宗はどうしたって中の兄ちゃんに徹せざるを得ない、というチーム事情にある。
そこを差し引いても、チーム動画などでの宗は、兄や弟の特質や自分の立ち位置をかなり冷静に観察・分析しているのが伝わってきます。
ついこの前までの末弟キャラが、この分析力で素早く中兄キャラに変身して大成功。
クリも一見ぽーっとしてるっぽいけど、本来は周りを見て考え抜くタイプじゃないか。
でも、周りを見過ぎて、合わせようとし過ぎてるんじゃないか。
そんな気がしてしょうがない。
来年はエゴを優先してアピールし、「クリをお兄ちゃん扱いしないといかんな」って周りに思わせるようになってほしい。
年上選手へのお願いや、年下選手への指示や注文もぼちぼち頑張れ（むずいかな）。
明るいはっちゃけな末弟キャラのクリも捨てがたい。
でも、想像してみてくださいませ。
明るさはそのままに、さりげない気遣いをする優しさを持ちながらも、上と下をクールに観察してちょっぴりひねたところも垣間見せる、中のお兄ちゃんなクリ。
眩し過ぎる。
「栗原陵矢、中のお兄ちゃん化大作戦」
段々に、じゃなくてなる早着手してほしいと思うソフトバンクのプロジェクトです。
