2022クライマックスシリーズファイナルステージ直前。
間もなくCSファイナルステージ。オリックスvsソフトバンク戦開始。まったくの同率なのに直接対決の差で順位が決まった両チーム。両者とも今頃は、雌雄を決するぞと腕ぶしているだろなあ。CSでは初対決というのがまたワクワクさせてくれる。
ソフトバンクがパの中で唯一負け越した相手がオリックス。オリックスは後半戦の貯金勘定をする中で、負越し相手がソフトバンクよりひとつ多くなっても(西武と楽天)、ターゲットをソフトバンクに定めて先発の表ローテを当てまくりました。その作戦が見事的中しての優勝だったわけです。
とはいえ、勝負のアヤは本当に紙一重。実力に差はほぼ無し。と言うか、直前インタビューで「総合的にソフトバンクが上」という中嶋監督の言葉が本音で、その通りかも。
でも、投手力も打撃力も色々な要素をプラマイしていったら本当に大差がない。そんな2チームが流れを引き寄せるポイントって何だろう?。最終盤の様子を見ると、やっぱり「気持ち」かなあって感じ。精神論ではないけれど、厳格さと楽観主義を上手に使い分けられた方に女神が微笑むんじゃないかしらん。
オリックスの今年の戦いぶり、もう本当に失敗も多かった。監督もずいぶんとベンチでずっこけてた😅。でも、どことなく選手たちはケロッとしてる。こういう気質の話は個人の性質にするとつまらんので血のせいにしましょう。こういうオリはかなり得意なB型偏り軍団。今年は中継ぎ陣までBが増えてて、寝たら忘れる(たぶん)体質が隅々まで行き渡っている模様。
「あー失敗しちゃった(どよん😩)3分後→まあ、しゃあないそんな日もある(運命論)→取り返せばいいんやな(けろり)」
という雰囲気が漂っている。結構失敗しても監督が何度も何度もチャンスくれるからか、最近ますます図々し…もとい打たれ強くなっている。最終盤の大事な所で失敗後に活躍した宗のインタビューが象徴的。
勝利を掴み損ねる走塁失敗をしてファーム落ちし、最後の最後に戻った福田もケロリン組。昨年の優勝でそういう気楽さと図太さに磨きが掛かったところが、間違いなく今のオリックスの強み。ただし、その気楽さはミスが発生しやすい緩さと裏表。短期決戦の鬼ソフトバンクと対峙した時に、その辺りが一瞬の隙になる可能性もあり。
良くも悪くも気分屋な面を持つオリックスの選手は、気持ちを技術で表現できるかどうかがポイント。
対するソフトバンクは、どちらかというと今まで厳格気質で来たチーム。工藤監督が最後の方に穏やかになったり藤本監督も優しいのでだいぶ緩和したけれど、それでも独特の厳しさの雰囲気がいつも漂ってる。大事な試合ほど皆いいプレーができる。誰もミスなんかしない。そういう緊張感が当たり前。そこがカッコいいし、長きに渡る強さの秘訣。
ただ、若くて経験の少ない選手や気弱な選手は過大に責任を感じ、すごくプレッシャーが掛かる。小さなミスでも大失敗したような雰囲気が漂ってしまったりする。周りのベテランがいくら「気楽に」と言っても、深層心理からの気配は簡単に消せるものではないから。その厳格な緊張感で微妙に流れが変わり、勝利を掴み損ねることも多かったのがソフトバンク。
リーグ戦では最後の最後で責任を感じ過ぎる雰囲気が出ちゃった。今年はぎりぎりの試合の経験が少ない選手や若手も多く、彼らが「なんかやらかしたって俺だけのせいじゃねーや」と開き直れれば、いつも通りの強さでガンガン行けるはず。1stステージでは伸び伸びプレーできたし、ギータという厳しさと楽観主義の使い分け名人がお手本を示しているし。余計な責任は考えず、明るくプレーしてほしいな。
今年のファイナルは、奇襲大好きな変則派オリックスと鍛錬主義で威風堂々戦う正統派なソフトバンクの対戦。面白くないわけがない。
隅から隅まで堪能しましょう!
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