フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【松川虎生・谷内亮太】202301松山自主トレ選手ウォッチング②【優しい世界】

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 さて、初めての自主トレ見学 at 松山坊っちゃんスタジアム。前回記事で選手の関係性をお伝えしたところで、いよいよ目的だったパ・リーグ選手のウォッチングに行きましょう。メインはヤクルト選手のこの自主トレに参加したパの選手は3人。今回は、その内の2人、松川虎生(Mまつかわこお)と谷内亮太(Fやちりょうた)。

 まだプロ入り2年目のコオくんと、中堅選手として存在感を増しているやちやち。愛嬌のある大きな体のコオくん、小柄で見るからにすばしこいやちやち。コオくんは自主トレ初参加、やちやちは元ヤクルトで松山は勝手知ったる自分の庭。

 全てが対照的なふたりですが、彼らの周りにはとっても優しい世界が展開していて、なんだかやけにほのぼのしました。

 ツイッターや過去記事と動画や写真が被りますが、視点を変えるとまた味わいが変わります。未読の方は、良かったら過去記事もお読みください。

 

stadienne.xyz

 

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バランス感覚に長けたコオくん

 新参者のコオくん(松川)は、松山自主トレが初めてというより、プロ野球選手としての自主トレが初めて。去年はまだ、新人合同自主トレに参加していたルーキーだったんですよね。

 初の本格的な自主トレを、他チームの選手たちの中に入って行うきっかけは人の縁。コオくんが所属していた少年野球チームの監督さんがヤクルト・川端選手のお父さんだった、ということから紹介してもらったようです。

www.nikkansports.com

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 室内練習が多く、中々まじまじとウォッチングできなかったけれど、体の大きなコオくんはすぐわかります。行動を見ていると、初めての人たちの中に入って、やっぱり様子を見いみいついて行ってる。

 下っ端だから何でも先陣にならなきゃ、大きな声出してワイワイムードメーカーにならなきゃ、みたいな義務感の張り切りを誇示したりはしないタイプかな。

 でも、遅れをとることもないですね。のんびりしてるわけではない。きついランなど疲れる練習も、トンボ掛けなどの練習間の作業も、2番手ぐらいとか真ん中よりぐらいという位置関係で、きっちり黙々と誠実にこなしていくという印象。

 まじめで慎重に周りをしっかり見ながら行動する。バランス感覚に長けている性格かな、って思いました。

 

※ランニングするコオくん(右から3番目赤黒上下)


※練習前集合真ん中のコオくん(白黒T)


※ランニングでゴールするアニキ選手を迎えるコオくん(白T)


 そんなコオくんでまず目立ったのは、先輩にアドバイスを求めに行く姿。自主トレ参加に当たっては、色々課題を挙げていましたが、そんな意欲をちゃんと行動で示してました。

 遠目に見ていても、「ああ、何か質問してるんだなあ」ってわかるんですよね。表情が真剣。先輩の目を見て、はい、はい、って頷きながら、聞きっぱなしじゃなくて追加質問もして、しっかりコミュニケーションしてる感じ。

 学びたいことのひとつに「送球の正確性」を挙げていましたが、グラウンドで行われた捕手ズの送球練習の際、早速その向上心が表出します。練習中、熱心に他の選手たちの言葉に耳を傾けていた様子がファンのツイッターにもありましたね。

 そして、練習が終わってベンチに戻る途中でも、寅威(F伏見)に何かアドバイスを求めていました。きっと得るものがたくさんあるでしょう。2年目の進歩、楽しみです。

www.sanspo.com

 

 

 さて、ルーキーの去年から "貫禄 " がキーワードになるくらい、ルックスや態度に風格が漂うコオくんですが、知らない選手や先輩たちに囲まれているのですから気疲れしないわけもない。練習の中では、気が休まるらしい仲良しさんができた模様。それが、ヤクルトのそまくん(内山壮真)です。

 やっぱり捕手ズは捕手同士で仲がいい。そして、年が近い同士(コオくんがひとつ下)がやっぱりおしゃべりしやすいらしい。トレーニングはペアで行うことが多いけど、気づくとなんとなくいつも、コオくんの隣にはそまくんの姿が。

 そまくんは、去年の日シリで9回に3点差を追いつく3ランを放ち、鮮烈な印象を残したヤクルトのプロスペクト捕手。試合に出ればすごいのに、練習着姿の彼はほっそりして小柄です。和風で整ったお雛様系ルックスのイケメンさん。華奢で可憐。おとなしそう。

 そんなそまくんが、テディ・ベアルックスのコオくんのそばにちょこんといつもいるのです。もう、メルヘンの世界。スタにはこのふたりの姿、ころんとした姿で愛らしいクマのプーさんと、おかっぱヘアで女の子のように可愛らしいロビン少年の組合せに見えました。

 仲良しーズの選び方も、バランスがいいコオくんです。めっちゃ癒された〜。

 そまくん、コオくんと仲良くなってくれてありがとう!。


※ランニングの時のふたり 

 

※白シャツコオくん、グレーシャツがそまくん


※チューブトレでクマさんなコオくんに引っ張られる
 そまくんの髪と内股足がかわいい


 ルーキーで完全試合の相棒を務めるなど、大注目を浴びて一躍人気者になったコオくん。2年目の今年は監督も変わり、研究もされ、道は平坦ではないでしょう。課題がいっぱいなことは本人が一番自覚していますね。

 でも、全部一気に克服するのは大変だけど、この自主トレでの彼の様子を見ていたら、着実にレベルアップするに違いないと感じました。しっかりしてますもの。期待しましょう。

 がんば!

 

全方位に優しいアニキなやちやち

 やちやち(谷内)は松山自主トレの古参です。日本ハムに移籍する前のヤクルト選手時代から、何度も参加しているのです。パから参加の3人の中では、ほかのふたりと違って練習でも余裕しゃくしゃく。スタがハムの試合を見ていて持った彼のイメージ像は、数少ない大人の選手。物静かでクール。

 でも、この自主トレでちょっとイメージ変わりました。

 おや?、意外と陽気でお喋りじゃん?。

 グラウンドの練習でも、一番声が出ているかも、って感じました。勝手知ったる庭のような場所で、元々仲良しな仲間たちとの練習とはいえ、根が明るくないとあんなに活気ある風情は難しい。ノックの時は、ノッカーに向かって「打球に性格が出てる!」なんて茶々入れたりして盛り上げてました。でも、ウェアはキリッとしたモノトーンの着こなしが上手で、クールなイメージそのまま。おしゃれさんですね。

※ヘトヘトでもスマートなやちやち

 

 
※人が少ない居残りノックも盛り上げる


 「意外な」張り切り屋の一面を見せてくれたやちやちの、「らしい」一面の方は面倒見の良いアニキな姿。そのアニキぶり、ところどころ、じゃあないんですよ。もう、八面六臂にアニキ。スタッフの少ない自主トレの中、ブイブイ言わせるアニキじゃなくて、陰になり日向になりして年下選手の手伝いをする優しいアニキ。

 3日目とか、自分の練習の前に若手相手にバッピをしてあげる→自分の練習する→またバッピをしてあげる。献身的な姿でした。

 

 彼が優しいアニキぶりで後輩選手を支えたのは、フィジカル面だけではありません。メンタルの方でも献身的。ひとつ年下のてっと(S山田哲人)にずーっと寄り添ってました。練習でもいっつも隣にいる感じ。でも、やちやちウォッチャーのファンに聞けば、練習間の行動でも、てっとがやちやちを離さないって感じるくらい一緒だったらしい。

 

 

 考えてみると、てっとくんは元々あまり周りで騒がれるの好まないタイプらしいのに、凄い選手だから本人の意図とは逆に常に注目されてしまうわけですよ。この松山自主トレでも、マスコミの取材などは彼に集中する感じがある。ファンの数も圧倒的に多いわけです。そりゃ気疲れします。

 そんな状態の彼にとって、ひとつ年上のやちやちは一番疲れない相手なのでしょう。逆に言えば、やちやちが神経質になる後輩を安心させているってことです。押し付けがましくなく、相手の気持ちに沿った行動と心配りをしてくれる先輩。いいなあ。貴重な存在だなあ。てっとくんが離れたくないのもわかりますね。

 日本ハムに移籍してきて、内野万能なバイプレーヤーとしてコツコツと実績を重ねてきたやちやち。完全に守備の人だったのが、去年は打撃も向上し、急激にチームでの重要性を上げてきています。今年はスタメン常連を目指して行くでしょうが、補強選手も入って競争は激しい。

 いぶし銀選手的から、磨き上げシルバーアクセみたいなキラキラ感ある選手になって、目立っていってほしいな。

 がんば!。