フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【笑い飛ばす】2度目の里崎ライブで暑気払い【里崎智也・袴田彩会】

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 7月21日金曜。オールスターの予備日で野球もなかった夜。『里崎ライブ』に行ってきました。『里崎ライブ』は、ロッテOBで元捕手の里崎智也氏が、大人気ユーチューブの『里崎チャンネル』の相棒・袴田彩会(あやえ)さんとふたりで球界裏話を聞かせてくれるトークイベント。会場は東京中野駅にほど近い「zero(ゼロ)ホール」。中野区立の「もみじ山文化センター」の施設ですが、その中の小ホールで開催されました。


 少〜し猛暑が落ち着いた日。家から行きやすかったので、スタは浴衣で出かけました。浴衣、風が通って意外と涼しいので、ぶらりと気楽なお出かけにはいい。カフェで一服してホールに着くと、会場時間までにはもうかなりの人が並んでいました。女性のファンも結構多い。皆さん並んでいる時から話題は野球。好きなんだなあ、野球話が。

 常連さんが多いです。2020年から始まって、もうすっかり人気が定着しました。会場で里ちゃんが訊いたら、地方開催も全部追いかけてるファンもいらっしゃいましたね。スタは昨秋初めて行って、今回が2回目。すごく面白いのでリピートです。ライブの概要は前回参加時の記事に書いておりますので、お読みいただくとわかりやすいかも。

stadienne.xyz

 

 さて、このイベントを記事にするには、書く方もなかなか工夫と覚悟が要ります。と、いうのも、聞きに行った人間はもれなく、肝心なトークの内容をすっかり忘れてしまうので、出た話題を書けないから。

「あら?なんかめっちゃ笑った気がするんだけどな」

「あれ〜?なんで笑ったんだったかなあ」

 ホールに入った時もイベントの最中も聞く気満々で集中していたはずなのに、帰りのドアを出た瞬間に「あれ?」ってなっちゃう。前回はその理由がちょっとよくわかっていなかったのですが、今回はっきり判明しました。

 魔法です。

 オープニングの挨拶時、彩ちゃんがド派手に忘却の魔法を掛ける。ええまあ忘れちゃったんですよ。忘れちゃったけど、うっすらド派手だったことは覚えてる。呪文とアクションが。前回のスタはオープニングに遅刻しちゃったから、会場の魔法の残り香しか吸ってなかった。今回重々承知しました。あんな、ド派手魔法掛けられたら、そりゃ忘れます。

 こういったオーバーアクションとかトークの応答とか、なんでもサバサバカラッとこなしてしまう袴田さんのきっぷの良さが、生の舞台はYouTube以上に映えて、ぐんと活気が増すんですね。可愛らしいお嬢さんなのに、ケラケラ大きな口を開けて笑う様子には男の子っぽいやんちゃみがある。

 『里崎チャンネル』の見事なアシスタントぶりで活躍の場を広げている袴田さん。でもやっぱり、トークの相性が一番いいのは里ちゃんだなあ、とライブを見るとあらためて感じます。里ちゃんの悪魔的マシンガンチャタラーぶりこそが、彼女の頭の回転の速さや図太い舞台度胸をフルに引き出す。そんな印象です。

 そして主役の里ちゃんのぶっちゃけ話。いやもう、今回も全くもって本当にぶっちゃけ過ぎ……だったような気がします。うん、たぶんスタは聞きながら、先日の角中サヨナラホームランの瞬間のギータ並みに「やばっ!」と呟いていた……ような気もします。まだシーズン半分のこの時期でこれか!と、その情報収集力に慄然とした……かも?。

 何しろ12球団全部についてトークするんですからね、そこがもう並の野球談義じゃないんですよ。しかも、本当に裏話だけど、聞いているほうに不正義や陰口の片棒担ぎをしてる後ろめたさを感じさせる内容ではない。

 里ちゃんは選手の時から、昭和な体育会系的なところがあったりしても、暗黒に堕ちない義侠心や人情味や公正さの一線は保ってる。だから安心できるんです。彼が提供してくれるのは、物事には事情や人の世の常的なあれこれがあるよねえ、そりゃそうだろうねえ、とついうなずいちゃう情報なんです。

 要するに、『里崎ライブ』で話される球界裏話の底流に流れているのは、普遍的な人間喜劇の味わいです。だからか、このトークイベントのお客さんたちは、かなり鍛えられたファンの匂いがする。色々理不尽なこともいっぱいあるのに、それでもなお尽きせぬ魅力があるプロ野球を散々見てきて、酸いも甘いも噛み分けてきたファンです。

 『里崎ライブ』は、プロ野球の人間喜劇的な面を笑い飛ばせる希少なイベント。自分の贔屓のチームが好調だろうと不調だろうと、それぞれの状況にあった笑いの種は必ずあるもので、それが里ちゃん・彩ちゃんコンビのキレキレトークでぶった斬られていくのを聞くと、不思議とどこのチームも愛おしくなってくる。真夏の夜にいい暑気払いができました。

 ついでの話をすると、里ちゃんは、スタの今の贔屓選手の伏見寅威から師匠と慕われています。これは『里崎チャンネル』で公言してることですが、たぶん『里崎ライブ』でも時々寅威の名前が出てたような気がします。内容は魔法で忘れちゃうんですけどね、なんだか嬉しい記憶が残ってる。ロッテの駆け出し捕手だった頃から大好きで、引退試合まで見に行った里ちゃんが、今の自分の贔屓捕手の師匠になってくれたのも何かのご縁だなあ、と思って幸せです。

 次回の東京での開催は、シーズンが終わった12月とのこと。今度は年忘れの笑い。ぜひまた行くぞ。次は買ったタオルを掲げてみよう。そう決めているスタであります。

 

※本当にトークだけで勝負のおふたり、最後にシャッターチャンスいただけます   

 

 

※今回は通路練り歩きのファンサいただきました