パ・リーグCS争いが稀に見る大混戦です。混戦当事者はソフトバンクホークス、楽天イーグルス、ロッテマリーンズ、の鳥類チーム。10月1日時点で0.5ゲーム差の中に3チーム。2チームではなく3チームで争っているというところがミソ。わずかの差で涙を飲むチームが出ること必至。過酷であります。
<参考>勝ち率等のアヤについての説明記事
さて、この鳥類大戦争、今日からどんな対戦を乗り越えて行かねばならぬのでしょうか?。残り試合の対戦相手とその相性をチェックしましょう。
残試合数 対戦相手(試合数)相性
H 4 B(1)▲ E(3)◉
E 5 H(3)◎ M(1)▲ F(1)◎
M 6 B(3)◉ E(1)▲ L(2)◎
🔹ソフトバンクの状況
・楽天戦が多いが8、9月で2勝8敗3連敗中と相性が滅法悪い
・オリックス戦はトータル互角で8、9月も3勝3敗の互角
※参考「データで楽しむプロ野球」2023年サマリー
🔹楽天の状況
・一番多いソフトバンクは8、9月で8勝2敗3連勝中と相性良い
・ロッテには互角だが8、9月で6勝5敗とちょっぴり優勢
・日本ハムは8、9月で3勝3敗だがトータル分が良く直近3連勝中
※参考「データで楽しむプロ野球」2023年サマリー
🔹ロッテの状況
・一番多いオリックスには8、9月で1勝8敗1分と歯が立たない
・楽天には互角だが8、9月で5勝6敗とちょっぴり劣勢
・西武にはトータル圧勝で8、9月も6勝3敗と大得意
※参考「データで楽しむプロ野球」2023年サマリー
🔹各チーム状況詳細ウォッチ
ソフトバンクは残り試合に得意チームが無いのが不利。現状2位なのでCS枠はなんとかなりそうに見えるけど決して安心ではなさそう。とにかくめちゃ分が悪い楽天戦に勝つことですね。経験豊富な選手が多いけれど、昨年の最終盤にメンタルの脆さを見せたりもあったので、気持ちの強さを全員で思い出して臨みたいですね。
楽天は得意チームとの対戦がほとんどなのが優位な点。でも、CS争いに直接関わる対戦が多いので油断はできません。しかし最近は戦いぶりにも非常に勢いがあります。取りこぼししなければCS枠ゲット1番手に見えます。最後の最後のドキドキを経験していない若手選手が臆さぬことが大事でしょうか。
ロッテは大変微妙です。直接のCS争い相手が少ない。でも、ソフトバンクと楽天が潰し合いをしてくれるので漁夫の利を得る可能性も高い。とにかく苦手オリックス戦の克服が重要。離脱者続出の中で残り試合が多いのは大変だけど、選手が気炎を上げ続けないといけません。
🔹順位確定チームの関わり
既に順位が確定したチームは、鳥達の上位にオリックス、下位では西武と日本ハム。下位の2チームは既に来年を見据えた構成になっています。相手としてはやりやすくなっていると言えます。
鳥達にとって、より問題なのは、上位のオリックスの方針かもしれません。ポストシーズンを見据えて勝敗へのこだわりは捨てていない。でも、選手の調整をしている様子も伺えます。CS相手の相性を考えて勝敗を値踏みする可能性はありそうですよね。それによって残り試合の選手起用の変動などがあれば、鳥達への影響は少なくない。
もしオリックスが、対戦成績が競っているソフトバンクよりカモにしてるロッテが残った方が楽だな〜と考えてたら……なんて、穿った見方もしちゃいますねえ。もちろん自チームの勢いが落ちるような戦いをするわけはありません。でも、試すならこちらの試合、みたいな選択の違いは出てくるかも?。
🔹まとめ
本当に読めない鳥類大戦争。今上位に入っている猛禽類2チームには、潰し合いという圧倒的なリスクがありますが、戦力の豊富さや地力における優位性は揺らぎません。鴎は離脱選手が多くややひ弱に見えるけど、対戦相手の必死さが低い点が有利で、つけ込む隙はある。猛禽類よりおとなしそうな鴎ですが、トウゾクカモメなんていうしたたかなヤツもいますからね。
いずれにせよ、まずは今日明日のソフトバンクvs楽天戦が関ヶ原。それぞれのファンは元より、他チームファンも目が離せません。
オリックスの圧倒的な優勝の後も、こうしてハラハラさせてくれるクライマックスシリーズのありがたみを噛み締めつつ、残りの数試合を楽しんでいきましょう!
参考引用:スポーツナビ順位表・勝敗表(年度更新がないためURL無し)