スタです。朗希登板試合、パテレ中継を見ていたら、解説の里ちゃん(里崎智也)が、西武の源田のグローブをすごく褒めていました。スタは道具のことには無知ですが、ちょっと詳しく知りたくなりました。そう、源田のグローブの形状は、「源田モデル」と呼ばれ、野球をやる人の間では超有名らしいのです。
里ちゃんが言及したのは、5月16日のロッテvs西武、6回裏の代打・岡の場面です。
源田のショートゴロの捌きの軽快さをほめたあと、こんな風に話し出しました。
「源田は、僕1回、グローブはめたことあるんですけど、同じZETT(ゼット)なんで。
もうグローブに手ぇ入れた瞬間 ” 何でも取れそう ” ってゆうようなグローブでした」
「すごく、” こんな使いやすいグローブあるんや ” ってくらい、 グローブの作り方も多分
うまいと思んですよね。(中略)めちゃめちゃ取りやすそうって思いました」
ZETT主催のスポーツイベントで源田と一緒になった時のことだそうです。
これを聞いて、ほお?、あの里ちゃんはこんなに褒めるとは、と思いました。
と、いうのも、以前、高木豊動画の中でミットにはすごくこだわっていて、現役中4個しか変えなかったと言っていたのを聞いていたから。
さらに、とあるラジオ番組で、こんなことも語っていたから。
−里崎さんが使えるミットのレベルというのは?
使えるミットかどうかは1秒でわかります。
左手を入れて、ミットが手に吸い付いてくる感覚があれば合格です。
道具が僕に合わせてくれないと意味がないので。(ニッポン放送「ことばのチカラ」より引用‥下にサイトURL貼付)
そんなこだわり派の里ちゃんが、手を入れた瞬間に感動した源田のグローブ。
作っている職人さんが、選手のお気に召すよう仕上げるのがどんなに大変かを語っています。
その用具メーカーZETTの担当・角正氏いわく、源田は、
・ほぼほぼ感覚で言葉で言ってくれない。
・グラブを握らないでフワフワッと取る
・革がめちゃくちゃ薄くて数を作らないと当たりが来ない。
・1年で50個以上作って持っていって、使ってもらえたのはわずか2、3個!
・メットライフドームはとても湿度が高く、乾燥機を使うので、傷みも早い。
納品で終わらず、使い勝手の状態も自主トレから始まり、10回以上実地検分に出向いたとか。
これは聞いただけでも大変そう💦
当の源田が、グローブについてどう思っているのでしょう。
施設にグローブを寄贈した時のインタビュー動画で、ちょっぴり語っています。
(週刊ベースボールの有料記事ではもっと詳しく語っている記事があるようです)
本人のこだわりとしては、
・掌面部分を広くしてあるから、誰でも取りやすいと思う。
・指やボールが挟まると嫌なので、ウェブはピッチャー仕様。
きっと、メーカーさんとの打ち合わせでも、こんな風にふわーんとした喋り方なんだろなあ😅
ボール挟まるのは、ルーキーの年だったかに一度試合中にあったような気がするなあ。その頃はまだ投手仕様じゃないグローブだったようだし。珍プレー動画とか残ってないかな。既に守備名人の評判高くなってたのに、あれ?投げないと思ったら、めちゃ困り顔して挟まったボールを取ろうとしてたことがあったような。
スタの記憶違いかもしれませんが、そういうアクシデントを避けるための、ピッチャー仕様ウェブ(下のサムネの青い市松模様部分)が、人気爆発のポイントになったのでした。
それまで、内野手グローブの主流と言えば、軽さや掴みやすさを優先させるため、ウェブの部分が隙間のある形状にするのが当たり前だったようです。それが、守備の達人・源田が内野手としては珍しいグローブに変えて目立ったことで、少年野球や草野球の選手達の間で「源田モデル」の市販グローブの人気に火が付いたらしい。
過去、内野手で投手仕様ウェブグローブを使っている有名どころではデレク・ジーターがいるけど、マニアックな人がたまーに注文するぐらいだったのに、源田という一人の選手の影響でこんなに売れ筋が激変して、しかも爆売れするなんて、かつて無かったことだと、店舗の方がわかり安く説明してくれる動画もありました(下記参照)。
ほかに、一般の方がものすごーく詳しく解説してらっしゃる記事もありました(下記参照)。
投手仕様ウェブは、かの長嶋茂雄も使っていたとか。また、ピッチャー仕様ウェブ以外の人気ポイントで、 カラフルでしかも源田がしばしばデザインを変更するのがオシャレであること、人差し指部分の外側に指当て革が貼ってあるのが個性的なこと、なども特徴だそうです。
確かに、今年の源田の、象牙色のグローブはお洒落でかわいいと思ってました❣️
これだけバリエーションの豊富な道具も面白いし、商品にムーブメントを起こすほどの選手もすごい。
これからも、時々は道具のことを調べてみようかな、と思ったスタでした。