フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【振返り】手探りだった首位争い、「強い時」の型は見えた中位チーム、「弱さ」の型から抜けられない下位チーム

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今週の前半カードが終わりました。振り返ってみます。しかし、連日振り返りや見どころを書くのって、雑に書いても結構大変なものですね(笑)。毎日きちんと記事を書いている記者さんの苦労がわかるような気がしました。

オリックス(先発田嶋大樹)vs ロッテ(先発石川 歩)2対2

両先発が好投。田嶋は抜群の出来栄え。石川はケガ手術からの復帰戦を無難にまとめてほっとひと息。ロッテが9回荻野のソロホームランで追いついて引き分け。

【首位争いチームの印象】

両チームとも、そこそこのしぶとさと、そこそこのスキを見せての痛み分け。

オリックスは、吉田正尚離脱という大ピンチの中、脇役含めてバラエティーに富んだメンバーが交互に活躍したところがしぶとい。一方で、チャンスを逃しまくったり、安易なミスや不用意な失点なども目立ち、波に乗るパワーの不足も露呈していました。

ロッテも、得点源の選手がきっちりと役目を果たす堅実な強さを見せるけれど、勢いで相手を突き放すほどの爆発力が無かったり、固定メンバーの中継ぎ陣が今後疲労したらどうするの?という不安が見えたり、一気に抜け出すのは大変そうと感じさせました。

首位争いらしい緊迫感はあったけれど、まだまだ双方力を出し尽くすという段階ではなく、ジャブの打ち合いで手探り状態という印象の3連戦でした。どちらのチームも、しぶとさや個々の選手の実力はしっかりしているので、一層厳しい戦いが続く中、経験不足の選手の緊張感や体力の管理がカギになりそうですね。

 

日本ハム(先発バーヘイゲン)vs 楽天(先発則本昂大) 0対4

日本ハムのバーヘイゲンは、記録に表れない守備の乱れもあっての早々の失点で相手に流れを渡し、則本が完璧な投球で日本ハムはノーチャンス。点差以上に一方的でした。

西武、ソフトバンクは試合なし

 

【中位チームの印象】

楽天とソフトバンクは、得意の型にはまった時の強さをしっかりアピールできました。

楽天は、豪華先発陣が前評判通りの力を発揮し、途中加入の炭谷がコントロール力を浸透させ、派手ではないが実力のある打者たちが機能する、という試合運びができました。これで、「例年ほどの大失速はなさそう」という脅威を上位チームに与えたかと思います。後は「型にはまらなくても負けない」というところが出れば本当の強さかな、と。特に打の方で、意外性のある若手ヒーローなどが出てくるといいですね。

ソフトバンクは、もう来るかもう来るかと他チームを慄かせながら、ここまではなかなか軌道に乗れずにいましたが、やっと守護神の森が復帰投球できてチーム全体が安堵しました。他の主力選手も復帰の知らせがあるなど好要素ばかりなので、本当にいよいよ猛ダッシュが始まりそうだと予感させています。ここまでは調子を上げ損ね続けてきましたが、首位争い組も抜け出せぬ中、怒涛の捲りが可能な型が完成しつつありますね。

 

【下位チームの印象】

西武と日本ハムについては、調子に乗れない共通の要素が見えます。どちらも、負けるパターン、自分たちの弱い時の型からいつまで経っても抜けだせない、というところがあるのです。

西武は、まずは投手が試合を作れない。先発が先に失点したり、大量失点したりする。中継ぎ投手が無失点で抑えられない。打線も、優勝したころは投手の調子に左右されずに爆発することができましたが、今はなかなか溜飲が下がるほど攻撃ができません。経験不足な若手野手が増えたからかもしれませんが、先制点や中押し点をどんどん取って投手を楽にする、という展開もあまり見られない。投手が崩れたのを必死で穴埋めするという繰り返しで疲弊している感じ。みんなが根気不足になっているので、なんとか一度立て直して、良い循環を思い出す必要がありそうです。

日本ハムは、ただただ、「プレーが粗くて脆い」という点に尽きるかと思います。あまりにも基本の細かいことが全選手できないので、失敗するたび途方に暮れているというのが「弱さ」。そこを、せめて「荒削りな魅力」に変えて行くためには、自分がやってしまった失敗にびっくりして戸惑うのではなく、今やった失敗を二度と繰り返さないために、次は違う動きをしようとトライする、すぐにやる。何をすべきか即座に頭に浮かぶように、いつも虎視眈々と機会を伺っている貪欲さが欲しいですね。