フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

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【開幕30試合】日本ハムファイターズのアゲアゲ⤴️ぶりを検証する【去年と比較】

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 「去年よりいいんじゃないかなって思ってます」
って言っちゃったんですよ、日本ハムの今年について。開幕前に公共の電波で。

 3月11日に大阪MBCラジオに電話トーク出演させてもらった時のことです。スタジオメンバーの皆さんに聞かれ、そう答えちゃいました。実際に沖縄キャンプに行って、去年よりはだいぶ良さそうと感じていたので言い切っちゃたんです。(その時の記事は最下段)

 現在3カード連続勝ち越し中のハム。ここに来て、巷(ちまた)でもなんとなく「お?、日ハムどーした?」「なんか頑張ってるじゃん」という雰囲気にもなっております。が、やーっと白星が増えたってぐらいじゃあ、「去年よりいい」という根拠になりませんですね。

 ここはひとつ、良くなっている点を具体的に検証しないと、「ほら言った通りでしょ😤」と後で自慢できません。

 そこで、去年よりアゲアゲ⤴️である、という傾向がちゃんと試合内容に出てるかどうか、スタは、ハムの開幕からの30試合について去年の開幕30試合と比べてみました。いつものようにアナログに、日付と黒星をぽちぽちとメモ付けていきました。

 出足は去年も今年も良くなかったですね。開幕7試合目までは去年と同じで黒星だらけ。そして、開幕20試合までの勝敗は、なんと去年の方がいいくらい。今年の戦い方について、新庄監督が開幕ダッシュをぶち上げてたから、なおさら世間の風当たりは冷笑的でした(そりゃそうなる)。

 しかしその後の10試合が変わります。去年はそれまでと変わらず連敗などがあって、勝ち星が伸びませんでした。ところが今年は、しっかり白星をつけ始めたのです。勝敗については結局負け越しではあるのですが、去年よりは勝ち数を上乗せできました。

 

開幕7試合の勝敗

<2022年> 1勝6敗●●●●●○●
<2023年> 1勝6敗●○●●●●●

■開幕20試合の勝敗

<2022年> 7勝13敗  4連敗,5連敗各1回
<2023年> 6勝14敗  同上

 

■開幕30試合の勝敗

<2022年> 10勝20敗  4連敗2回,5連敗1回
<2023年> 12勝18敗  4連敗,5連敗各1回 

 

 まあ、2勝増えただけじゃんと言われれば、去年と大差なく見えちゃう勝敗。でも、この内容をもう少し細かく見てみると、戦いぶりがずいぶん違っていることがわかってきます。

 真っ先に挙げたいのは、僅差で勝負できるようになったこと。そこを見るために、2点差以内の敗戦を数えてみました。負けた試合の内容にはチームの特徴が出るよね、ってスタは感じるからです。

 すると、今年はかなり比率が高くなっています。見ているとちょっとイライラしちゃう惜しい負けです。でも、そういう負けが増えるということは、しぶとくなったってことだろうと思うのです。

 

■2点差以内での負け試合

<2022年> 20敗中10敗 50%
<2023年> 18敗中12敗 約67%

 

 さらに負け方の内容に突っ込んでいきましょう。去年のハムの試合でスタが気になっていたのが、1イニングでの大量失点。流れが相手に行き始めると、すぐにガタガタと崩れちゃう。若くて経験不足な選手の多いことが、露骨に表出してしまう。

 そんな試合が、去年の30試合にもずいぶんありました。ところが今年は激減しています。何イニングか連続失点はあっても、たった1イニングで手の施しようなく壊れる試合はほぼなかったのです。

 

■一挙4失点以上の回があった試合

<2022年>  7試合
<2023年>  1試合 

 

 いかがでしょう今年の日本ハム。3本柱先発(加藤、上沢、伊藤)不調、ケガ離脱続出、元々若いレギュラークラスにさらに1、2年目の若手をやりくり起用、という中で、実は結構我慢強い戦い方ができていたのです。星取り表では僅かの差でも、内容を見たら去年よりずいぶんいいなって感じ、しませんか?。

 開幕20試合までの頃このメモをつけていたスタは、SNSなどの反応を見て、そんなに悲観しなくてもいいんじゃね?と思いました。キャンプが早仕上げだった分、疲れが他チームより早く出たみたいなところもありましたしね。

 新庄監督の、いい試合できている、そのうち上がる、という趣旨のコメントもまんざら負け惜しみじゃないよね、とも思ってました。「紙一枚(紙一重)」の差というのは本当だったし、それをものにしていく、という形は意外と早く出来てきた。それが3カード連続勝ち越しですね。

 こうやって開幕30試合でがまん強い戦いをドリルとしてこなしてきたからこそ、今のアゲアゲ⤴️状態があります。決してフロックではない、とスタは感じます。接戦を続けて試合を壊さない。こういう戦い方は、勢いでは出来ないだろうと思うからです。

 ケガなどのアクシデントが多いにも関わらず、投手陣が整備できている。エラーなどが続出しても、やけっぱちな試合運びをしなくなっている。連日接戦で負けた時でも、野手が挫けずに臨戦している。

 選手の気持ちや実力と首脳陣のプランニングのギャップが少ないから崩れないのだと思います。そして、投手陣ではみゃー(宮西尚生)の復活、野手陣では捕手の(伏見)寅威の補強も大きいかもですね。チームの中で経験も年齢も上の彼らが「凌(しの)ぎながら」「我慢しながら」という戦い方を身をもって示しています。

 スタはよく、強くなっていくチームはバランスの良い3兄弟の構造があるっていうのですが、みゃーと寅威の長兄役が入ったことで、マツゴー(松本剛)や優心(清水)といった中のお兄ちゃん、そしてより若くてやんちゃな末っ子たち、という3兄弟になってきました。

 もちろん、若いチームの不安定さというものはそう簡単に解消しません。ケガも出るだろうし、チーム全体がまた不調になる時も来るでしょう。ただ、去年よりは形になっていくだろうという希望を持たせた開幕30試合の戦いぶりでした。

 なんやかやあっても、「今年の日本ハムは去年よりいいんじゃないかなって思ってます」と言ったこと、まだ当分後悔せずにすみそうだと安心したスタであります。

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