フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

なが〜く愛してきたパ・リーグをゆる〜く語るブログ、フィルパリです。

【23.4.7-8観戦フーテン旅】ドクターイエローご利益は連敗ストップと奇跡の再会【BvsF(F目線)】

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ドクターイエロー


 今年から、応援している寅威(伏見)がオリから移籍してきたこともあって、追っかけチームに日本ハムを戻しています。が、エラーだミスだと想像以上に唖然とさせられる試合が続きました💦。うーむこれは腹を据えねばならん😅……。よし、覚悟した。

 先週末は、連敗の中、オリックス対日本ハム戦観戦京セラ旅(23.04.07-08)を粛々と遂行しました。京セラに初めて行ったのは3年前。そこまでは最下位指定席状態だったオリックスに、何か上昇する芽吹きを感じたのです。そこからあっという間にリーグ連覇し、さらには日本一まで駆け上がりました。弱いチームが強くなる姿をウォッチするのはほんとに楽しかった。

 今度はハムがそんな姿を見せてくれよと願いながら、東京駅の新幹線ホームに向かいます。早い時間じゃないけれど、朝に弱くて午前中は大概ぼーっとしているスタ。とりあえず遅れなかったことにほっとして、ホームに間違いはないよな、と掲示板を見用途顔を上げます。

 するとなんとなく違和感があるんですよ。妙に明るい。なんかチカチカするんです。なんだろうな、と頭を振りながら目を凝らすと、向かいのホームが新幹線の景色じゃない。よくよく見ると、鮮やかな明るい黄色の列車が停まっているのです。

「あれ?、あそこ何線だったっけ?。急行列車かな?……いややっぱり新幹線だよな、"回送" になってるな……」

 そしてやっと、ハッとしました。

「あ!、もしやこれが例の幸運の……」

 ドクターイエローです。新幹線の線路の保安に使われる車両で、走行の予定が公開されておらず、なかなかお目にかかれない。そのため、「遭遇できると幸せになる」と伝説になっているらしい。スタは電車には疎いので気づくのが遅かったけど、思い出せる程度には知っていました。


 「こいつぁ春から縁起がいいわえ」と、歌舞伎名セリフのひとつも呟きたくなる。なんかいいいことあるかなあ。ささやかな野球観戦フーテン旅での幸せを願うとしたら、いい試合になって、いいプレーが見られることぐらいだな。でも、何だか楽しい観戦旅になるかもね。

 どうかいいことありますように、と、少しだけウキウキとして大阪に向かいました。

 

4/7 旧友対決にしみじみする

 

 新大阪に着いたのは午後2時過ぎ。そのまま京セラに向かいます。この日のチケは前日購入したのです。予告先発が出て、オリ投手・宮城とハム捕手・寅威(伏見)の元バッテリー対決が見られそうだとなって、慌ててゲットしました。宮城のデビューから女房というよりママという感じで受けていた寅威。名コンビでしたからね。どちらが勝っても感慨深いこと間違いなし。

 試合の方は4対2でオリが勝利。初回から得点して2桁安打で押しまくり、点差以上の完勝です。宮城の出来は素晴らしく、途中までノーノーの1安打ピッチング。侍ジャパンでの好投で得た自信そのままの、堂々とした投げっぷりでした。

 寅威からは三振も奪って「ボコボコにした」と胸を張りましたが、翌日の練習では嬉々とした表情で寅威の元に駆け寄る姿をファンの方がSNSに載せています。オリの時にはいいピッチングをしてもなかなか褒めてくれなかった寅威さんに、参ったと言わせたくて褒めてもらいたくて仕方ない宮城くんです。

 寅威のほうもまた、同僚時代の宮城には、「寅威さんが悪いって全部言ってくる」なんて苦笑したりしていましたが、この日すっかり自立した投球を見せられて眩しかったことでしょう。ちょっぴりは寂しさもあったのかな。そして、笑顔で駆け寄られればまだまだかわいくていじらしかったり、そりゃもう色々な感情があったに違いありません。

 勝負は淡々と進んだけれど、彼らの心の内を思うとしみじみしてくる初日の観戦でありました。

 

この日のスタメン

www.buffaloes.co.jp

 

始球式は元オリの糸井

 

絶好調のナイスピッチングで勝利投手の宮城
捕手からボールを受け取ると一度視線を上に向けるね

 

立ち姿の背筋が前より伸びてる感じ

ヒロインビジョン

www.nikkansports.com

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この日は去年までの仲間に負けちゃった寅威
試合前練習ではオリベンチに向かって笑顔

でもオリ打者との会話はオープン戦の時よりやっぱり控えめ

宮城に高めの威力ある球を振らされて三振




4/8 連敗ストップ試合

 

 1チームだけアマチュアじゃんというような試合が続き、開幕早々にして最下位独走の気配さえ漂っていた日本ハム。大阪観戦フーテン旅のオリとの初戦も、おめおめと連敗継続。相手投手が大好きな宮城とはいえ、こうちんちんにされるとさすがに憮然となってしまう😅。ドクターイエローを見たルンルン気分も消沈です。

 しかしながら、宮城が交代した後のわずかながらの抵抗には、もしやドツボの底をついたかも?、ここから抜けていけるかも?という気配が見えました。後から考えると「あれがドツボの底だったのかも?」と思えるような珍プレーもありましたしね。

youtu.be

 

 翌8日は土曜日です。気を取り直し、早めのチェックアウトをして新世界にある喫茶店「タマイチ」へ。激うまプリンがきっかけで知ったこのお店は、マスターが根っからのオリファンです。朝イチでお客も少なかったのでしばらくは野球話をし、ふかふかトーストとプリンで腹ごしらえをして、デーゲームの京セラへ。

 開場時間までは外野のレストランで練習を眺めながら季節の飲み物「桜ハイボール」をちびちび。朝プリンに昼酒。会津磐梯山の小原庄助さんも真っ青な身上(しんしょう)潰しのグータラ生活。キリギリスなスタのフーテン旅なんてこんなもんだ、仕方ないのだ(開き直り)。

 

stadienne.xyz

 

 

 この試合の日本ハム先発はうわっち(上沢)、捕手は寅威。いや不安だぞ、大丈夫かな?。他の投手たちが寅威は投げやすいと言う中で、ここまでの所、どうにもギクシャクするのがうわっちです。オープン戦で組んだ試合を観戦しましたが、我慢強い寅威が思わずふぅーっとため息をつくぐらい苦労のリードになりましたっけ。

 相性というより、今年は元々うわっちがフォーム改造などをしていてスムーズに行ってないところがある。それに加えて初めてのバッテリーということでお互いに意識し過ぎてる感がある。むしろ一流だからこそのギクシャクという感じなのです。さて、この連敗の中でこの組み合わせ、どうなることやら。

 

 初回に早々の援護点をもらった立ち上がりのうわっち、先頭打者にいきなりフォアボールなどしてピンチを作り、やっとしのぐも2回にはあっさり逆転を許します。ああ、また今日もあかんのか……と思いきや、この日のハムは違いました。ほどなくして追いつくとそこからさらに追加点も上げ、エースの後押しをしたのです。

 実はうわっち、オリには滅法強くて2017年から負け知らずの11連勝中。再逆転してもらうと、そこからはフラフラフラフラ今にも沈みそうになっているのに(三者凡退なし)、不思議なことに相手に追加点を与えません。

 ギクシャクしていたかに見えた寅威とも、だんだん呼吸が合ってきたのか、最後の大事な一球がことごとく決まるようになりました。お互いに手探りしながら、山道を一歩一歩登るようにアウトを取っていくバッテリーの協力する姿、良かったですね。

 結局、先に追加点を取ったのはハムで、そのまま勝利。これが相性の恐ろしさってやつなんでしょうか。手の付けられない貧打だったハムの雰囲気もあっさり蹴散らすほどに強力なキラーっぷりで、うわっちが対オリ12連勝を飾りました。

ほぼほぼ走者背負っていたうわっちの投球

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www.nikkansports.com

www.fighters.co.jp

 

 この試合、捕手の寅威は真骨頂を見せてくれました。賽の河原(さいのかわら)みたいに続くピンチにも短気を起こさない、集中力を切らさない。とにかくひたすら辛抱強くピッチャーをなだめすかしてリードする。投手に首を振られても、単調にならないようになんとか崩れない組み立てをする。

 その分、後半調子の良い中継ぎ陣(鈴木、田中正、石川)に変わった後は、三者三振を連発したり、好調強打者友哉(森)にカーブ3連投させたり、やりたい放題。息を詰めていた前半の緊張感からの解放感が溢れてるようなリードで、めちゃくちゃ面白かったですよ。

 特に最初から相性が良かったスズケン(鈴木)が登場した6回のペースの切り替わりようが凄かった。それまで毎回ヒヤヒヤしていたもんだから、あまりのサクサク3凡に物足りなくなったほど。サインを出す寅威にも投げるスズケンも全く迷いがなくて、オートメーションぽかった。満塁になっても大丈夫だろなって感じ。

 この2人は本当にペースが合うみたい。それに、寅威はたぶん、師匠と呼ぶ解説者の里ちゃん(里崎)にスンスケ(渡辺俊介)をリードした時のコツなど、アンダースローの扱いのアドバイスももらってると思うんですよね。すずとらバッテリーはきっとこれから名コンビになっていくような気がします。

 

捕手寅威のストレス解消リード?に応えた2投手

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手足の関節⁉︎😱ってなるスズケンのアンダースロー

 

 

 と、まあ、こんな具合の泥沼連敗脱出試合。たぶんスタは現地で連敗ストップって初めて見たな。これ、結構嬉しいもんですね。なんか、心の底から「いやー、やれやれ良かったねえー」と安堵して、晴ればれと笑える感じ。 

 ドクターイエローの幸運は、推し選手のイキイキプレーが見られる連敗脱出ゲームだったか!。噂は本当だったなあと、すっかりご利益神話を信じるようになったスタなのでした。

 

捕手萌えかと思いきやパクッと萌えになってるケータ(中川)がツボです

目を合わさない不自然さが楽しい元同僚捕手

連敗ストップでご機嫌捕手

 

 

奇跡の再会

 

 野球試合の方でドクターイエローの恩恵に預かったスタですが、実はもうひとつ素敵なことがありました。

 1月に松山に行ってなかなか練習が見られず外で暇を持て余していた時、寅威ファンのカメラ女子さんたちとおしゃべりし始めて、とても楽しかったんですね。現地で出会うファン同士って一期一会感が強いけど、今はSNSのおかげで細々ながらもご縁が続くことがあります。

 松山で出会った寅威ファンカメラ女子さんの中にもSNS細々つながりの方がいたんです。で、その方が7日に京セラ観戦していたことがわかり、もしや次の日も?と思って連絡してみたら、やっぱり行かれるとわかり、試合前のレストランで待ち合わせしたんですよ。

 いやあお久しぶりです、と一緒に桜ハイボールを傾けながらひとしきりお喋り。そして、そろそろ試合開始だからと入場口に向かうと、なんだかいつまでも行く先が同じになる。あれ?、もしや席が近いですかね?。

 どこですか?とチケを確認してみました。おや席種同じですね、近いですね。えーと、番号は?。あらまあ、これはこれは!。斜め前後の席でした。奇遇だなあ。着席してからもついついお喋りしてしまう。ところがびっくりご縁はこれひとつで終わらなかったのです。

 ちょっと落ち着いて周りを見ると、スタの隣席かつ彼女の後ろ席の女性もどうも寅威女子さんぽい。タイミングを見て話し掛けたら気さくな方です。あれこれ会話していたら、前に座っていた彼女が突然「○○さん?」と振り向きました。

 なんと、隣席さんも松山で話してた方でした。マスクしてるから顔がわからないんですよね。前席の彼女は隣席さんとインスタで繋がっていて、会話を聞いていて気づいたのです。しかも「シャッター音が同じだったもん」とのこと。カメラ女子恐るべし。

 いやはや、野球場3塁側の何千人の中のたった3人が、全く偶然にお隣前後席で接し合うとは!。さらに、よくよく聞けば、隣席さんはスタがリセールに出したチケを購入されていたそうで、なんかもう、赤い糸が強過ぎる。

 「寅威のご縁が呼んでくれたんですよ」って前席の彼女がニコニコ微笑みます。そうかあ、そこにスタのドクターイエロー招福が重なって磁石になったんだな、きっと。おふたり相席楽しかったです、ありがとうございます!。

 3人が推す寅威もいい仕事ができた勝ち試合。隣席さんは乗り物時間の関係で帰られましたが、残った我々ふたりはお店で晩ごはんをして、たっぷり余韻を味わいました。いやあ、昔々周りに誰もパ・リーグファン女子なんていなかった頃を思うと、なんて素敵な時代でしょうか。

 それにつけてもドクターイエロー素晴らしい。このブログを読んでいる皆様も、いつか遭遇されたら、思いっきりお願い事してください。きっと素敵な幸運もらえますよ!。

 

奇跡の再会の打ち上げは美味しい肉!


自分お土産はラオウの何そつタオル