フィールド オブ パリーグ           -パ主義野球ブログ-

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【思い出選手】日本ハム・稲葉篤紀で知ったプロの打撃練習を見る面白さ【2008年沖縄キャンプ】

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2月25日、日本ハムキャンプで稲葉篤紀GMが現役時代を彷彿とさせるロングティー練習を披露し、柵越えまでした様子をパ・リーグTVが動画公開して話題になりました。昨秋のキャンプでも新庄監督を唸らせたバッティング技術、今だ健在。スタは、この前のオリキャンプ記事でも書いたように、プロの打撃練習はずっと飽きずに見てられるのですが、実を言えば、その楽しさを教えてくれたのは誰あろう、日本ハム時代の稲葉選手。

 

www.youtube.com


新庄監督「流石やな」稲葉GMの打撃技術に感嘆 フォロワーは「ビックボスのスイングも見たい」【日本ハム】:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

あれは※2008年の名護キャンプ見学です。もちろん当時、稲葉はバリバリの現役です。なんかやっぱり目立ってました。当時は珍しかったヘアバンドとかね。野球っつうよりテニス選手みたい。見かけたとたん、「おしゃれ〜」って感じで。
※このキャンプの関連記事は最下段にご紹介

 

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このラン練習の後、スタジアムに見学に行くと彼のロングティーが始まりました。最初はね、ただコツ〜ン、コツ〜ンって感触を確かめてるだけみたいな感じなんです。打球もそんなに飛ばないですし。でも、なんとなく目が離せなくなる集中力がスタンドまで伝わってくる。

 

そのうちに気がつくんですよ。ずーーーーっと、同じような所に投げてもらったボールをずーーーーっと同じ捌き方で、ずーーーーっと同じ所に向けて打ってんじゃん、って。そして打球がだんだんと、距離が伸び高さが上がり、やがて柵を越えるようになり、最後はゆーったりと弧を描くホームランになっている。

 

へぇ〜って思いました。これで飽きさせないのかあ。これがプロの練習なんだ。

 

通常の試合前の練習ではなかなか見られない光景。この瞬間に、プロ野球のキャンプ見学に魅了されましたね。そして、これを見ておくと、逆に試合前の練習にまた別の味わいが出てきます。そういう繋がりを教えてもらえた、貴重なロングティーでした。

 

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さて、この練習を最後まで見て場所を移動しようと思った時のこと、ふと、「あ、もしや稲葉も帰るかな?」と気づきます。で、スタジアムの外で人生初の出待ち。そうしたら案の定、帰り支度の彼が目の前に。近くにいた人からサインをお願いされて快く引き受ける様子を見てスタもすぐ並び、幸運にもサインをもらうことができました。

 

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振り返れば後ろにはたちまち人の列。稲葉がファンの皆さんに「じゃあ、きちんと並びましょか」と声をかけます。警備の方たちも手伝って即席サイン会が始まりました。スタはそれからランチを取りに出ます。そして、外の店でソーキそばを食べて帰ってきてもまだサイン会は続いていたのでした。本当にびっくりしました。肩にバッグを掛けた帰り仕度のまま、彼はここでも「ずーーーーっと」ペンを走らせ続けていたのです。即席サイン会なんて、ここまでと区切られたり途中で切り上げたりも普通のこと。でも彼は最後のひとりにまでしっかりサインしてから帰って行きました。

 

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もう結構な年月が過ぎたけど、やがて彼が2000本安打を達成したことも、代表監督で成果を上げたことも、日本ハムに尊重されてGMに迎え入れられたことも、若者たちの前で今でも見る者に嘆息をつかせるバッティングを披露したことも、あの日の練習を思い出すと納得できる。彼は何事にも「ずーーーっと」をしっかりやり続けられる人なのだ、と。

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そんなわけで、GMの華麗な打撃披露のニュースにも全然驚かなかったスタであります。

 

※この2008年日本ハム名護キャンプの関連記事

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