2022ヤクルトvsオリックス日本シリーズ第6戦 S0:B1
※スコア 詳細は後日掲載
京セラドームから神宮球場に戻った日本シリーズ。オリックス第6戦先発は第2戦でも好投した、神宮大好き稀少種のサチヤ(山﨑福也)。柳の下に果たしてドジョウは2匹いるのか?。まだ勝ちがついていない捕手の伏見と共に、流れを渡さぬというプレッシャーがかかるバッテリー。
ドジョウ、いました。サチヤは2戦目と同様、軽やかテンポでヤクルト打線を翻弄。リズムの良さがバックの好守備も呼ぶナイスピッチング。途中、いい当たりをされたり四球連発でのピンチもあったりしたけど、DH無し試合でのサチヤは俄然粘り強くなる。なんかね、「ここを乗り切ったら打席に立てるし!」っていうモチベーションが異様に高いんじゃないかな?。希望は人を奮い立たせる。
打者サチヤは、ヒットこそ無かったものの、1打席目のスリーバントは落ちる球をちゃんと見定めて成功し、2打席のショートライナーも上手にミートしたし、センスの良さは発揮。
この選手の目の良さ、視覚情報が迷いなく運動神経につなげられるセンスの良さは格別感ある。2戦目打席でのフォーク見極めや150km速球ファウル、昨日の守備でのピッチャーライナーの華麗な捌きは見事だったものね。公式動画の遊びでも、玩具の弓矢で的のど真ん中を射抜いてたもの。射撃や弓道やってもいい線行きそうなサチヤ。5回無失点はものすごく大きな好投。
後を受けた中継ぎ陣、シンデレラ・ウッダ(宇田川)、立ち直った平野、人気爆発颯ちゃん(山﨑颯一郎)、守護神開眼ワゲスパック、全員快心のピッチング。まるで柔道の固め技のように、がっちりと相手を押さえ込むストロングスタイル継投。
ベンチでは平野が宇田川に、手でボールがホイップする仕草をして喋ってた。初戦の由伸にもそういう仕草があったっけ。やっぱり神宮のマウンドのクセが消えたわけではないらしい。でも、もうそこの部分での動揺は、経験した中継ぎ陣には無い模様。
彼らの魅力をぜーんぶ引き出せた女房役寅威(伏見)も、本当に素晴らしいリード。シリーズ前半の口惜しさ一掃できたかな。まだ足りないかな。今日は、初中4日、初神宮という試練のマウンドになる宮城くんを引っ張ることになるのでしょう。今日も大変なお役目だけど、我慢強い君ならきっと乗り切れる。
打線は、かなり自信が戻ってきたね。活気づけたのは若手たち。日本シリーズになるとヒットマシーン化する紅林。シュンとして消極的になっていた時に、初球からのフルスイングヒットを見せてみんなを勇気づけたコーダイ(佐野)。スタメン起用されてからずっと、負けん気露わに積極的なおおたまる(太田)。そして昨日は、代打でシリーズ初出場となったルーキー野口が、鋼の図太さ丸出しの表情からの初打席初ヒット。
彼らの活気が、兄ちゃん選手たちの強気も呼び起こした。長打・本塁打が少なくたって、コツコツだって、ここぞでジャブをしっかり打てばこっちのものさ。凡退の度に四方から押し寄せる溜息に俯いていたラオウが、数少ないチャンスでしっかりタイムリー。1:0試合の2試合両方で勝利打点。第5戦の正尚サヨナラホームランも、コツコツラオウに相手が気づいていたから生まれたのかも。
ここぞとなればしぶといことを示したからこそ、相手にも細かいミスが出る。みんなが集中し始めて、相手のミスにつけ込める。守備やバントや走塁での自分達のミスは逐次修正し、だんだん完璧に仕上がってくる。
完全にシーズン最終盤〜CSにかけてのパターンを思い出してきたようです。今日も簡単には行かないだろうけど、形はしっかり整ってきた。
オリックス、”アレ” に向かってがんば!
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